出来る限り働き続けようとおもったこと(結婚・出産・育児)

就職、遠距離、結婚、妊娠、出産。女性が人生の岐路に立たされた時、今の仕事を続けるかどうか、というのは必ずついて回る問題ではないかと思います。ここ数年で私たちを取り巻く環境は目まぐるしく変わってきましたね。家庭の数だけ、それぞれの考え方と人生があります。私自身も、いつ何があるか……これから先、いつまで今の職場に居続けられるかもわかりません。それでも、今のところ、仕事を辞めなくてよかったなぁと考えています。

とはいっても、別に仕事へのモチベーションがすごく高いとか、能力があるとか、確固たる意志があったわけではなく、本当に成り行きで「仕事を続ける」選択をしてきたに過ぎないのですが。少し振り返ってみようと思います。

①新卒で入社して2年目の頃

営業職として現場に配属されました。もう本当に、ゴリゴリのガツガツのギラギラの営業です。当時はそういう職場はまだまだブラックなやり方がまかり通っていて、休日出勤深夜残業当たり前。私以外は全員男性でした。

ところが、私のメンタルの器はとても小さかった。おちょこくらいの器しかなかった。(ちなみに体力もありません)。完全に働き方を間違えたと気付いた私は転職サイトに登録しました。しかし、毎日疲弊しすぎて転職活動をする元気がない。これはいったん退職するしかないか、と考えていた矢先に、幸運なことに本社への異動希望が通りました。多分、営業としてのポテンシャルが低すぎて現場においておくデメリットが大きかったんでしょうね……。

②結婚したタイミング(夫の配属先が遠方)

そこからほどなくして結婚が決まりました。いまや「結婚→退職」という選択をする人はそう多くは無いと思いますが、当時はまだ「寿退社」の言葉を結構耳にする時代。勤め先が男社会だったことも大きな要因ですが、周りの先輩男性社員の奥様は、皆さん専業主婦でした。

しかも困ったことに夫の就職先での配属はかなりの遠方となってしまいました!結婚し同居するなら、夫の職場近くに社宅を借りなくてはならない……遠距離通勤か、退職か……悩みどころ……

かと思いきや、当時やっと営業職から解放されテンション爆上げだった私は嬉々として遠距離通勤生活を選んだのでした。

③妊娠・出産(つわり・遠距離通勤)

第一子の妊娠期間は悪阻もひどく、通勤はもちろん、業務中も体調不良に悩まされましたが、当時の部署には子供のいるママさん社員が何人かいて、想像以上に環境に恵まれていたので辞めずに済みました。本当に有難かったし、出来るだけ恩返しをしたいなと思いました。

④育休明け(保活・3歳児神話など)

しかしながら、いざ産んで育ててみると、それはそれは大変なアカチャンとの生活。一日を無事に生き永らえるので精一杯。前述のとおり、メンタル的な器がおちょこくらいしかないので、子育てしながら働くのは無理なんじゃないか?と考えるようになります。加えて、その頃はまだ「3歳児神話」とかそういうものが今より信じられていたので、1歳未満から子を預けていいものか、ということにも悩みました。私の実母は専業主婦だったので、「仕事辞めた方がいいんじゃない?」と何度も言われたのを覚えています。

けれども、おちょこメンタルの私は考えます。子供と四六時中一緒にいるほうが無理なんじゃないか?専業主婦になって家事や育児に関する責任のウェイトが重くなる方が、辛くないか?

というわけで子供が1歳になる前に復職しました。遠距離通勤は続行です。子供が熱を出して、あわてて帰るときに「2時間後に迎えに行きます!」というのはさすがに心が痛みました。それでもやっぱり、仕事のことだけを考える時間があるというのは、頭の切り替えにもなるし、帰って心に余裕が産まれます(私の場合は、ですが)。

④2人目・3人目の妊娠・出産

もう自分でもわかっていたので、何とか穏便に産休育休を取得し、無事に復帰するかということに注力しました。職場の育休取得者のコミュニティに参加してみたり、実家や義実家に協力をお願いしたり。そして、引っ越しをしました。ここで良かったのは、通勤が楽になったこと、両実家が近くなったこと、生活利便性が上がったことです。

こうしてひたすら書き出してみて分かったのは、この先、少しでもイレギュラーが起こったら、1つの会社で働き続けるのは難しいのかもしれないということです。自分の身の健康も絶対のものではないですし、生きていたらあらゆるトラブルの可能性があるものです。ただ、幸い、色んな働き方が認められる世の中になりつつあります。現在の職場を離れることがあっても、何らかの形で仕事を見つけていけるかもしれません。

冒頭でも書きましたが、本当に人それぞれ、色んな社会との関わり方、家庭の運営の仕方がありますが、出来るだけ自分と、家族とが無理をしない生き方を選択出来たらいいなと思う次第です。



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