もも

日々のこと、感じたこと、色んな私を書きます。

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最近の記事

青い蝶、夜空を舞う

今夜、わたしは貴方に逢いにゆきます。 とても遠くにいる貴方に、わたしはひらひらと飛んでゆきます。 あの日の、貴方の眼鏡の奥の全く分からないような表情と、すぐに目を逸らした横顔の綺麗な顎のラインに、今から逢いにゆきます。 バーカウンターの前で、小さな照明に照らされた貴方のその華奢な肩に、一度でいいからそっと触れさせてください。 そう願って、今から眠りにつきます。 片付けても次々と散らかるこの部屋のベッドの上で、わたしは本当のわたしに逢います。 #詩

    • ももちゃん、頑張らない。 力まない。 腑抜けな自分をそのまま可愛がる。 今まで生きてきた。 それで良し。

      • 意味深 夢日記

        午前2時30分、私は下宿先の古びた木造の二階の窓と網戸を全開にして、窓辺に腰掛ける。 目の前には畑と、山が広がっている。 畑には、キュウリやキャベツなど、様々な季節の野菜が立派な姿で育っているが、ひとつひとつの感覚が広すぎる。 どこからともなく、 「今回は不作だ」 と声が聞こえてくる。 私はその声に耳を傾けながら畑の野菜の数を数え 「どう考えても村の人達で分け合うには足りない。それならば、子供や栄養が不足している人を優先に配ってほしい」と心の中で思う。   し

        • 雑 夢日記

          連休の中日、あまりにも気持ち良くて でも、家族3人とネコ一匹でぐうたらしようと、 今日は一歩も外へ出ず、各々好きなことを存分にする。 娘はアニメを見ながら研究して、お絵描きをしている。そして飽きるとYouTubeでクリスマスプレゼントのリサーチ。 夫は焼酎を飲み、ベースを弾き、飽きたらベランダで昼寝。 私は夫のMarshallのヘッドフォンを借り、大好きなミュージシャンの曲をひたすら聞く。そして眠気に襲われて布団へ向かった。 ウトウトしながらヘッドフォンを外し、毛布

        青い蝶、夜空を舞う

        • ももちゃん、頑張らない。 力まない。 腑抜けな自分をそのまま可愛がる。 今まで生きてきた。 それで良し。

        • 意味深 夢日記

        • 雑 夢日記

          鏡が落ちる時

          一昨日のこと。 私は家の掃除をしていた。 とても穏やかな気分で、リビングをほうきで掃いていた。 あ…… 鏡…… 突然そう思った私は ほうきを片手に洗面所へ向かった。 洗面所の壁に備え付けてある 大きな鏡の棚の前に立つ。   何だか集中力が途切れてしまい キッチンの換気扇の下で煙草を吸っていた。 しかし、どうにもこうにも視線を感じる。 洗面所から、ジッと視線を感じる様な気がして、 煙草の火を消して再び洗面所へ。 鏡をジッと見つめる。 私が映っているだ

          鏡が落ちる時

          回想 SEXと心

          確か私が26歳頃 当時19歳だった男の子とセックスをした。 ひー君という男の子は大学生。 私は社会人だった。 私はヘアメイクの仕事をしていて、ひー君はお客様だった。 そのお店は指名無しで タイミング良く空いているスタッフが 接客するスタイルだったのだが ひー君は 「どうしても、ももさんでお願いします」 と毎回謙虚に言うので スタッフの中では暗黙の了解になり いつも私が接客していた。 ひー君は、いわゆる ギャル男だった。 私はギャル男…というだけで

          回想 SEXと心

          夢を見た

          ベランダの窓を開けると 目の前の空いっぱいに 沢山の星がある。 それらの中心には 巨大な三日月がいて 優しく目を閉じている。 三日月の表面は おぼろ豆腐の様にふわふわで 指先で触れたら 今にも崩れそうだ。 三日月が私に気付いた。 目だけ私を見ている。 きっともう片方の目は ウィンクしているのだろう。 月の愛を感じる。 月はニッコリ笑う。 その瞬間 三日月の口の中から うんと小さな 燃え盛る太陽が ひとつずつ順番に出て来ては進む。 空には 三日月の口から北の方向に

          夢を見た

          おいてけぼり

          貴方は私を置いていってしまった どこか遠く? もしかしたら近くにいるの? 貴方の声を聞いた時 それは私の真ん中を通り抜け この気持ちは揺らぐことがないだろう そう思った ある日、貴方が死んだ あれは今でも事故だったのだと そう信じている。 貴方の声を思い出すと とても辛くなるから もう思い出さない様にしてる 私の頭の中で 急に貴方の声が鳴り響く 貴方の笑顔が浮かび上がる 私はハッとする どうしようもないこの気持ち あの初夏の蒸し暑さの中に 私はまだ居続けて

          おいてけぼり

          待ち合わせ

           私はいついかなる時も、冷静沈着に物事を分析してしまう。そんな自分を改めていやらしく思えた瞬間だった。    だって相手はこんなにも情熱的に私に感情をぶつけてくるのに、私はそれを優しく包んだり激しく返そうともしない。どうしてもそうなれないのだ。    私は、どんなに静かに端っこにいようが、どんなにひっそり座っていようが、目立ってしまう。ずっとずっとそうだった。小学生の頃から、皆でふざけていても私だけ注意されることが多く、いつも腑に落ちなかった。      高校生になって

          待ち合わせ

          非常階段

           私と貴方は非常階段を昇る。  貴方に手を引かれた私は、ぐるぐると目が回りそうになりながら、引きずられる様に後をついて行く。 「誰にも見つからない場所へ行こう」    そう言った貴方の横顔が、とてつもなく切なく歪んでいる。私はその横顔を眺めながら、小さく頷いた。  真夜中の歓楽街はどこか物憂げで、少しでも空が明るくなったら私は消えてしまいたくなるだろう。  「ねぇ、この後どうするの?」    私は聞いた。    貴方は貴方で小さく頷いて、繋いだままの手を強く引っ張りな

          非常階段

          白日

           八月一日、猛暑。  私と五十嵐さんは二人で歩いていた。住宅街の坂道をゆっくり上がる。気温が高すぎて、アスファルトとその先の景色が蜃気楼の様に歪んでいる。  「佐々木さん、もうすぐ着きますよ。ほら、あの白い建物。白いアパートが四棟ありますが、あの突き当りの……」  五十嵐さんはそのアパートを指差しながら、少し歩調を早めた。  私は隣町に住んでいたが、同棲した彼と別れて、私が引っ越しをする事にした。大学時代から同棲している彼は就職後、一度だけ社内の同僚と関係を持ち、感の強