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【不動産売却】「査定する能力」と「家を売る能力」は別もの

実際のマンション売却の失敗談から考える

ネットを見ていると、マンション売却で失敗した実話がチラホラ掲載されています。

今回は目に留まった実際の投稿から私の見解をお伝えします。

下記、アメブロで掲載されていた内容です。

不動産素人の見解です。参考程度にお読みください。
次の失敗…これが一番の原因ではないかと思っているのですが、不動産選びの失敗
今、振り返って思うのは、価格査定の結果を聞いて、その結果からそのまま売却をお願いするというのは、考えた方がいいと思います。
一部の不動産だとは思いますが、媒介契約を取るために査定を高く言う不動産はいると思います。
そもそも、マンションの査定なんて面倒なことを無料でやってくれる不動産が多いのは…結局は媒介契約を取りたいからですよね💦
家の査定を実行することと、実際に『家を売ること』は仕事内容が異なると思いました。分けて考えた方がいいと思います。
査定結果はそれとして捉え、上手に売却してくれそうな不動産屋を探すべきだと感じました。

この方は、本質をついた大変良いコメントをされています。

家の査定を実行することと、実際に「家を売ること」は仕事内容が異なる

と仰っております。

正にその通りです。

売れるかもしれない価格を提示する(査定と呼ばれています)ことと、実際、家を売る能力は全くの別ものです。

査定は机上で作成するだけですが、実際に家を売るには、戦略と行動力が必要となってきます。

査定と売却を別に考える

査定は何社から取っても構わないと思います。

ただ、この方が仰るとおり、査定は査定で留めておくべきです。

査定額が高い仲介業者が、売却する能力が高い訳ではありません。

そしてこの方が言っています。

査定結果はそれとして捉え、上手に売却してくれそうな不動産屋を探すべきだと感じました。

本質を突き過ぎている最高に良いコメントだと思います。

査定は査定として売却は別。

仰る通り、上手に売却してくれそうな不動産屋を探すべきです。

上手に売却してくれそうな不動産屋とは?

では、上手に売却してくれる不動産仲介業者の条件とはなんでしょうか?

下記の三つの条件を満たしている不動産仲介業者なら間違いありません。

①「囲い込みをしない」と宣言している

②「片手手数料で依頼を受ける」と宣言している

③大手や地元系と関わらず、他の不動産仲介業者に協力を仰げる

①「囲い込みをしない」と宣言している

囲い込み:売却を依頼された不動産仲介業者が、自社のみで客を探そうと行動すること。他の不動産仲介業者が連れて来た客には売らないこと。

「囲い込み」は、大手の不動産仲介業者でも普通に行われていることです。その会社として、お客様の利益を一番に掲げているなら、ホームページ等で「弊社は囲い込みはしません」と堂々と謳っているはずです。

また、その文化がその不動産仲介業者にあるならば、営業マンがちゃんと依頼者に向けて主張してくるでしょう。

②「片手手数料で依頼を受ける」と宣言している

片手手数料:売主・買主の両方から手数料を貰うのではなく、どちらか一方からの報酬を受けること。

多くの不動産仲介業者は、売主と買主の両方から手数料を貰うことを目的に動きます。

要は、他の不動産仲介業者に協力を仰がず自社のみで購入者を探したり、売主から直接売却依頼を受けている物件のみを紹介したりします。

不動産仲介業者が両手手数料を目的とした瞬間に、依頼者の利益を考えていないことになります。

これも「囲い込み」と同様に、「片手手数料で依頼を受ける」と主張・宣言している不動産仲介業者がいいでしょう。

③大手や地元系と関わらず、他の不動産仲介業者に協力を仰げる


「囲い込み」を行い「両手手数料」を目指している不動産仲介業者は、他の不動産仲介業者に協力を仰ごうとは絶対にしません。

両手手数料:不動産仲介業者が、売主・買主の両方から手数料を貰うこと。
不動産を「売りたい」という人は、一人でも多くの購入検討者にアプローチして欲しいと考えます。

不動産を「買いたい」という人は、一つでも希望に沿う物件を紹介して欲しいと考えます。

これを一社の不動産仲介業者で叶えようとするのは無理です。

多くの不動産仲介業者に協力を求めることによって依頼者の期待に応えることができるのです。

依頼者の利益を一番に考えている不動産仲介業者であれば、「囲い込み」をしませんし「両手手数料」も目指しません。
依頼すべき不動産仲介業者は、他の不動産仲介業者に競争意識をもたず、遠慮なく協力を仰ぐことができるところです。

「囲い込み」もせず、片手手数料でも依頼を受けてくれて、積極的に他の不動産仲介業者に協力を仰ぐことができる。

そんな不動産仲介業者に依頼されるのが一番ではないでしょうか?

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