被害者アイデンティティがマイノリティに対する偏見を裏付けかねないこと

現在では被害者アイデンティティには、道徳的優位に立てるという「旨味」もあり、故に、被害者アイデンティティ抜きでは自尊心や自己承認欲求を満たせない人にとって、中毒性・依存性があるのだと思います。

ただ、被害者アイデンティティに安住しているうちは、対等な扱いをされるのではなく腫れ物扱いにしかならないので差別の解消には繋がりにくいでしょう。

それにウンザリした「上流」のマイノリティは努力するなり生来のリソースを活用するなりしてどんどん被害者アイデンティティを離脱します。最終的に被害者アイデンティティはどうしようもないこじれた人達の自尊心や自己承認欲求を養う精神的な「ベーシックインカム」となり、マジョリティの先入観(偏見)を裏付けるようになるのではないでしょうか。

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