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「バックヤードを支えてもらうことで、より良いサービスを提供できるようになりました」【おてつたび/受入先インタビューvol.10】(伊豆熱川温泉 ふたりの湯宿 湯花満開)


伊豆熱川温泉の旅館「ふたりの湯宿 湯花満開」で働く石島正和さん。

東京のIT企業で9年間勤めた後、旅館の娘さんとの結婚をきっかけに東伊豆町へ移住。現在は旅館の専務取締役として、経営や営業企画、お料理のアイデアだしなど業務全般に携わっています。

旅館のコンセプトは「ふたりで静かにお湯を愉しむ」。源泉掛け流しの貸切風呂が人気で、リラックスして過ごせると評判です。現在、客室数は16室、従業員は15名で稼働しています。

2022年からおてつたびを利用している石島さんに、サービス利用のきっかけやおてつたびの魅力についてお聞きしました。

旅館の専務取締役。30代の石島正和さん

おてつたびを利用したきっかけは?

私は2019年から旅館で働き始めましたが、その翌年から新型コロナウイルスが流行し、観光客が激減しました。

そして2021年になると、今度はGoToトラベルが始まって観光客が増えるようになりました。旅館としてはお客さまが増えるのは嬉しい反面、閑散期と繁忙期のギャップが激しく、どうやって働き手を確保すればいいか悩むようになりました。

そんな時、たまたまテレビ番組「ガイアの夜明け」でおてつたびを知ったんです。繁忙期に合わせてスポット的に人材を確保できるので、ありがたいサービスだなと思いましたね。

経営の観点から言えば、繁忙期である夏や年末年始に合わせて正社員を雇用するよりも、お客様の予約状況に応じてスポットで働いていただく方がコスト削減にもつながります。

また、おてつたびがきっかけで東伊豆町を好きになる人が増えたら嬉しいなとも思いました。このエリアはどんどん人口が減っています。地域外の方に来てもらい、新しい意見をもらいながら関係人口を増やしていきたいと思っていたので、そういった意味でもおてつたびは理想が叶うサービスだと感じ、利用申し込みをしました。

旅館の目の前には海が広がる

おてつたびを利用する前に不安だったことは?

まず、募集を出したとして本当に応募してくれる人がいるのか?と不安でした。例えばハローワークで同じ条件で募集を出しても、応募がくることはあまりなかったので……。また、受け入れする際、短期間でどんなことをお手伝いしてもらえばいいんだろう?といった悩みもありましたね。

ちょうどその頃、旅館では業務効率化のために仕事の洗い出しを行っていたところでした。そこで、比較的すぐに覚えられる簡単な業務をおてつたびの方にやってもらい、経験が求められる業務については従業員にやってもらうことにしたんです。

2022年に初めて募集を出したところ、すぐに応募が入りました。嬉しかったですね。応募してくれた方とはチャットで連絡できるので、スムーズにコミュニケーションを取れる方を選んで採用させていただきました。また、伊豆に興味がある方を積極的に受け入れたいなと思っていたので、応募理由もよく見るようにしていました。

旅館では力仕事も多いので、そのあたりに問題がないかなども事前に確認しました。Web上のプラットフォームで気軽にやりとりできるので、事前にミスマッチを防げたのが嬉しかったですね。

おてつたびを利用してみての感想

今まで19名の方を受け入れてきましたが、みなさん本当にいい方ばかりです。やる気があって、こちらの求めていることに100%応えてくれます。過去には大手の人材サービスを利用したこともありますが、おてつたびで来て下さる方はモチベーションがとても高いと感じています。それでいて謙虚な方ばかりで、「ぜひお手伝いさせてください!」「私はどうやったら貢献できますか?」と申し出てくれるので、とても助かっています。

おてつたび風景。お食事処の清掃中

おてつたびのみなさんには、お客さまがチェックアウトした後の片付け、備品の交換、お食事の後の片付けなどバックヤードの業務を行ってもらっています。8時間勤務をしていただいているのですが、途中で中抜けの時間があるので、みなさん周辺を散策して楽しんでいます。毎日温泉にも入れるので最高と言ってくれています。

みなさん本当にタフで、仕事だけでなく東伊豆町の観光も楽しんでくれるので、地域を知ってもらうきっかけになるのもとても嬉しいです。そうやっておてつたびで色んな地域に行くことで、移住や観光業への興味も増したらいいなと。

現在は忙しい時期に合わせて、2週間のスポットでおてつたびを利用しています。私の場合、2ヶ月前に求人を出して、早めに人材を確保できると安心してお客さまを迎えられると感じています。

印象に残っているおてつびと

一番最初に受け入れた大学生の男性が印象に残っています。お互いにドキマギしながらも、夏の忙しい時期を一緒に働きました。一生懸命取り組んでくれて、本当にいい子でしたね。

最初に受け入れた大学生

おてつたびの最後の日には、ご両親にお土産を贈りたいと言い、旅館でつくっている郷土料理「金目鯛の姿煮」を購入してくれたんです。冷凍品でいつでも旅館の味を楽しめるという商品で、地域の名産をご家族に贈ってくれるのを見てとても嬉しい気持ちになりました。

旅館の自慢の品。金目鯛の煮つけお土産用!

また50代、60代の方も受け入れているのですが、人生経験が豊富なのでお話していて非常に楽しいですね!従業員たちもみなさんとの交流を楽しんでいるのを感じます。

おてつたびで来る方の中には、こちらが求めている以上に動いてくれる方もいらっしゃって。時にはお客様への対応をお願いする場合もあって、私たちも刺激をもらっています。

おてつたびを利用してからの変化

おてつたびを利用してから、さまざまな変化がありました。おてつたびの方にバックヤードを支えていただくことで、従業員たちは他の仕事に集中できるようになり、お客様により良いサービスを提供できるようになりました

また、従業員の働く姿勢にも変化がありましたね。おてつたびの方が2週間の中で工夫しながら働く姿をみて、今まで指示されてなんとなくやっていた業務についても、「こうやったら効率的なのではないか」と提案してくれるようになったんです。

自分たちのやっている仕事に対して誇りを持てるようになり、モチベーションが上がっているのも感じます。

経営面でも、他の人材サービスに比べてコストがかからないうえに良い方に来ていただけるので、安心して人材を確保できるようになりました。

人手不足に悩んでいる宿泊施設の方にひとこと

おてつたびは、募集を出せば必ず応募がくるので本当におすすめです。私自身、地域のホテルや旅館の方と話していて「人手不足で困っていて……」という話を聞いたら「おてつたび、いいですよ」と伝えています

それに、おてつたびで来た方は観光も思いっきり楽しんでくれます。地域の魅力を発信して広めてくれたりもするので、その点もありがたいですね。

宿泊施設にとっても地域にとっても、おてつたびはメリットがたくさんあるサービスだと感じています。人手不足で悩んでいる方には、ぜひおすすめしたいですね。

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【取材・執筆:やまくぼ(おてつたびライター)】

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