Oto-tabi

Arisa の音旅 (Oto_tabi)。東京のジャズシーンに出会ったことがきっかけで…

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Arisa の音旅 (Oto_tabi)。東京のジャズシーンに出会ったことがきっかけで、音の会話に魅せられ、時には聴き手、時には歌い手として、音の旅を日々歩んでいます。音旅の魅力、楽しさ、そして気づきが誰かの笑顔に繋がればと、綴っていきます。

マガジン

  • My Oto_Tabi

    聴き手側として全身で音楽を感じ取っている時間のほかに、時折歌い手として活動しています。 こちらでは私の音旅のご案内をまとめていきますので、演奏情報が気になる方はこちらをチェック頂けたら嬉しいです。

  • Album Oto_Tabi

    これまでに出会ってきた、アルバムとその製作者との音旅を綴っていきます。

  • Live Oto_Tabi

    生で繰り広げられる音の会話に含まれる空気感、世界観、ビートや人柄。 その臨場感を私の記録に、そして皆さんの興味を誘う疑似体験になればと綴ったものをこちらでご覧いただけます。 こちらをきっかけに、ぜひ足をお運びください🎶

  • Kizuki no Oto_Tabi

    気づきの音旅。 音旅の中で感じた音の魅力、そして学びを感じたまま、気ままに綴って行きます。 自分の記録のためがメインとなりますが、同じように音旅を続けている人の発見に繋がることがあれば尚嬉しいです。

最近の記事

Seven stars, seven stories

2024年8月で、初のジャズ演奏からちょうど7年。 他の活動やコロナ禍との関係もあり、細々ながらにちゃんと「音楽活動」をしていると言えるのは、ここ2~3年のことだろう。 でも、当時は「一生に一度」と思っていた初演奏に踏み出していなければ、その後の音旅が始まることもなかった。 コロナによる様々な影響がなければ、これほどまでにジャズが、音楽が、自分にとって大切な存在であることに気づこともなかったかもしれない。 だから、たとえ演奏する機会が少なくとも、初演奏からの日々全てに

    • The simple notes we play - 半年ぶりの音の定点観測 -

      昨年、初共演だったベース&ボーカル・デュオ。 込み入った曲も好きですが、このデュオではなるべく削ぎ落した、シンプルな音のやり取りを大事にしています。 初共演から半年。 その間、各々の音旅を歩んできましたが、再びこの小編成で集うとどうなるのか。 初回をご一緒頂いた方は、 ぜひ、このデュオ音の定点観測にいらしてください。 そして初参加となる方は、 シンプルな音と音の間合いが癖になる、 ベース&ボーカル デュオの世界を一緒に楽しんで頂けたら嬉しいです。 美味しいベジプレ

      • A step into the world of Brazilian music

        聴く側としてブラジル音楽の楽しさに興味が沸き、 歌い出してから気づけば5年ほど経っています。 これまでは、一つのライブで最大4曲のブラジル曲を入れてきましたが、 もっとブラジル音楽に馴染みたいと思い、 この度は初めて全曲ブラジル曲のライブを企画致しました。 ブラジル音楽でお馴染みの - パンデイロ&パーカッション奏者、イデノ・アツシさん、 - ギタリストのゴンちゃんこと、Sugamata-Gonzo-Ken さん。 頼りになるこのお二人と共にお届けします☆ このお二人は

        • Sparks & Serenity - Spring 2024

          今年の初演奏は、デュオ旅3年目となるクッキーこと楠直孝さんと。 未知なる初共演の時から、こうやってゆっくりでも共演の機会が重ねられていることがとても嬉しいです。 2人で音を重ねてきた曲にほのかに色づけ、 新たに出会い、歌詞を添えた曲たちのこのデュオ・バージョン、 今年のチャレンジ・テーマに沿った新曲、 静けさと情熱が混在する欧州風味のジャズ曲、などなど… 当日を想像しながらこの文章を書いていると、 早く演奏したくてウズウズしています^^ 今回は珍しく週末ではなく、祝日

        Seven stars, seven stories

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        記事

          一つに溶け込んだ声が詰まった、Burrito

          自立したソリストとして活躍する一人と一人。 それが集って出来た、Solo Duo。 結成から15年というタイミングで、新たな作品、Burritoが生まれてきた。 タイトル・ソングはどこだろう、と思って探してみたが、「Burrito」という曲はなかった。笑 代わりに、レコーディングの時に頼んだという、行く種類もの具材の詰まったBurritoのように、名ジャズ曲からマイケルジャクソン、そしてこのアルバムに合わせて出来上がった5次元の世界に誘い込むオリジナル曲と、振り幅の広い

          一つに溶け込んだ声が詰まった、Burrito

          The simple notes we play

          ベースとボーカルのデュオ。 合わせる過程で沢山の学びのある組み合わせです。 今年の私の音旅においても、色々と試してみたいことに出会わせてくれました。 音数が他の編成に比べて減る分、役割は倍増する。 それでも、なるべく無駄なものは削ぎ落してシンプルに存在する。 そんな音の世界に、私たちも、聴いてくれる方も、漂えたら。 心と身体のタイミングが合う方は、 美味しいベジプレートと共に、ご一緒ください☘ The simple notes we play Arisa (voca

          The simple notes we play

          Big Catch - 気になる音の大集結

          4人中3人は既に別のユニットで聞き親しんでおり、その3人とどんな音楽を奏でるのだろう、と気になっていた。 所用でファースト・ステージの中盤に差し掛かる時に駆け付ける形となったが、それでも最初の半ステージで満たされるぐらい、熱い演奏とそれに盛り上がる観客に早々に包まれた。 🍃初めましてのピアニスト、松本茜さん🍃 これまで動画では拝聴しており、綺麗な演奏とは思っていたが、ようやく見た生演奏で、やっとちゃんと音に出会えたような気がした。 緩やかな坂を下る小川を流れる水のよう

          Big Catch - 気になる音の大集結

          Singing through the Past and Future of Jazz

          50年、100年前の曲も、 生まれてきたばかりの曲も、どちらも好き。 そんな新旧のジャズ曲を、 歌心溢れるメンバーと一緒に届けられたら。 大それた題名のようだけれども、込められた意味は至ってシンプル。 私がこれまで出会ってきた 現代ジャズミュージシャンのインスト曲に歌詞を添えた曲と、 時の流れを超えてきた名曲たちを織り込んでお届けします。 誰のどの曲は、当日のお楽しみに。 メンバーについて沢山語りたいところですが、 これまでも音旅を重ねてきた堀さん、座小田さん。 そ

          Singing through the Past and Future of Jazz

          悪戯好きな北欧ジャズの妖精、Lars Jansson Trio

          北欧ジャズって何が違うの? 最近、聴いたことの無い方にそう聞かれた。 その時は、すぐには上手く伝えることが出来なかったが、 私の限られた耳からの印象では、 - 霧がかった薄暗い森の中に、木漏れ日が差してくるような、 - はたまた雨がザーザー振っているのに鮮やかな青色の胸元の鳥が羽ばたいていくような、 - 優しいメロディが少し怪しさ醸し出すコードの上で踊って行くような、 そんな感覚がある。 その描写がやっぱり似合う。そう思う、北欧ジャズを代表するLars Jansson

          悪戯好きな北欧ジャズの妖精、Lars Jansson Trio

          音と言葉の星屑を飛び紡いでいく、Oliro

          数々のユニットで活動する伊藤大輔さんにとって、唯一のバンド編成のリーダーユニット、Oliro。 メンバー一人ひとりの音へのこだわり、好奇心、技がギュッと両手の中で丁寧に包み込まれているようなユニットだ。 無数に散らばる夜空の星。 その間を時にぽんぽんぽん、っと飛び下がり、時に軽やかに駆け上がる。 その上下に飛び移る軌跡を辿って紡がれた複雑で美しいメロディに、淡くて濃い言葉を乗せ、届けて行く。 敢えて言葉にしようとすれば、そんな風に感じる、Oliro(おりいろ)の世界

          音と言葉の星屑を飛び紡いでいく、Oliro

          熱き特急列車、程嶋ファミリー

          ぱーん!、と2菅の力強い破裂音から始まった。 リーダーの程嶋日奈子さん率いるこのバンドは、最初の一音がなり始めたら、止まることを知らない特急列車のように、軽快に音の世界を駆け抜けて行く。 レギュラーメンバーのベース、ピアノ、ドラム、サックスに加え、フィーチャーで度々加わっているトランペットの5人編成。 力強くも温かい技量を持ったメンバーが集い、「いやいや、我こそは!」と言わんばかりにお互いにBoostボタンを押し合い、誰が先に全身のエネルギーを使い果たすかを競うかのよう

          熱き特急列車、程嶋ファミリー

          Encounterとのエンカウンター

          「Encounter」 こう題されたバンドの存在は、バンドのリーダーの一人、堀秀彰さんを通じて最初に知ることとなった。 ソロ、デュオ、トリオ、と、様々な形でリーダーとして音楽を創っている堀さんだが、その中でも「エンカウンター」には何か特別な位置づけを感じていた。 特別だからこそ、何となく簡単には手を出せないような気がして、存在を知ってから実際に聴きに行くまで、良いタイミングが来るまで月日が過ぎていった。 そして、ようやくその音を生で聴く日がやってきた。 どうせここま

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          手元に欲しくなる - Eleven Stories

          大概の場合は、どんな音のバンドか知った上でアルバムを買うだろう。 でもこのアルバムは、あとから演奏しているバンドに出会うこととなった。 ・・・ 渋谷と代官山の間に位置する「レザール」において、たまたま東京に来ている奏者がきっかけで集まったメンバーがいた。 その日の演奏はとてもご機嫌で、偶然相席した観客も心一つとなって盛り上がっていた。観客同士が良く笑い、音楽への「好き」をそれぞれに語っていたことが鮮明に思い出される一夜だ。 その時演奏していた1人が、サックス奏者の横田

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          自然を呼び起こす、落合康介ノネット

          モンゴルに馬頭琴学びの旅に行くなど、個性と探求心が人一倍のベース奏者、落合康介さん。 その落合さんの世界観が詰まったリーダーライブにいつかは行きたいと思っていた。それがようやく実現したのは、ゲストボーカルに阿部智子さんが加わった一夜となった。 そのライブはなんと、5管にギターの9人編成の豪華なノネット+ 初めて聴く、落合康介ノネット。 セカンドしか聴けない予定が早めに移動でき、開始時刻が押していたファーストに間に合うことに。超満員のお客さまだったので、ギリギリ入れて良

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          伊藤大輔Voice Solo、日本一周の旅

          伊藤大輔さんのソロ演奏に急遽向かうことにした。 考えてみれば、他の方との共演の狭間にソロ演奏を聴くことはあったが、完全に最初から最後までたった一人でステージを創っているのを生で体験するのは今回が初めてだ。 1人でステージを創り上げる活動を始めてから20年を記念して、初めてソロアルバムが制作された。そのアルバム記念に、これから47都道府県それぞれの地で、ソロ公演の旅を行っていくという。 たった一人でライブを創っていく。 それは、どんな楽器でも独特な世界となる。 多けれ

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          魅力的なマニアックさ輝く - 鈴木直人カルテット

          神田リディアンの会場で出会ったバンド編成のユニットに、ギタリスト奏者、鈴木直人さんをリーダーとしたカルテットがある。 ギター、ピアノ、ベース、ドラムの編成で、「Resonance & Emission」というアルバムを2019年に出されているが、初めて聴かれる方は覚悟をしておいて下さい。笑 なんとも存在感のあるバンドだから。 ファンの人達は愛情を込めて「マニアック」と表現するこのバンドの演奏は、本当にそのマニアックさが最高だ。 変拍子の曲も割と落ち着いてビートを数えな

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