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祭礼 神と人の饗宴 (別冊太陽)


祭礼 神と人の饗宴 (別冊太陽)

 日本のさまざまな祭礼を、たっぷりの写真とともに、紹介した本です。
 日本の奥深い文化を知るのに、ぴったりの一冊です(^^)

・山間の村で、何百年も伝えられてきた神楽【かぐら】
・古事記にも登場する、出雲神話と関係した祭り
・由緒ある寺院の仏教式の祭礼
・南西諸島の、本土とは一味も二味も違う祭り
・七十二年周期(!)で行なわれる祭り

などが、本書に紹介されています。

 私は、どの祭りにも縁がなく、本書で詳しいことを知った祭りばかりでした。
 「日本に、まだこんな祭りが残っているのか」と、驚きの連続でした。

 祭り、神道、仏教、日本の神々、神楽、田楽などに興味があるなら、本書は必読ですね。
 本書の祭りの中には、その祭りでしか言及されない神が登場するものもあります。原初の日本の神を、ほうふつとさせます。

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

巻頭言 神々が舞い降りるとき

出雲神話を復演する
 青柴垣【あおふしがき】の祭り
 出雲神話と美保関【みほのせき】
 一年神主と市殿――美保関の神人たち

仏堂の儀礼と芸能
 日光責め――日光輪王寺の強飯式【ごうはんしき】
 子供強飯――生岡神社の子供強飯式
 日光と江戸の強飯式――饗応儀礼の視点から

 毛越寺【もうつうじ】の二十日夜祭
 毛越寺の摩多羅神【またらじん】と芸能――「唐拍子」をめぐって

夜神楽――山の宗教芸能
 椎葉【しいば】神楽
  尾前【おまえ】神楽/大河内【おおかわち】神楽
 椎葉神楽と狩猟文化

 諸塚【もろつか】神楽
 神楽の秘曲「山守」

神女たちの祭り
 御嶽【うたき】に祈る――宮古島西原のユークイ
 西原ナナムイの年中行事
 祭りを担う西原のツカサ
 神と村と水
 西原のナナムイ
 西原の供物・ンーヌウパチィ
 島尻のウヤガン(祖神)
 祖神祭の「シマ」・狩俣【かりまた】
 祖神を抱いて生きる 宮古島・狩俣の女性と祭礼
 祖神の原郷・狩俣の北【ニィス】ヌ山
 少年の生まれたシマ 狩俣
 狩俣のニーリ
 ウタキとムトゥ

荒神【こうじん】の祭祀と神懸【かみが】かり
 比婆【ひば】荒神大神楽【おおかぐら】――三十三年目の神懸かり
  荒神の地祭り
  大神楽復興顛末【てんまつ】記
  昭和の荒神龍押し
  比婆荒神の中世的像容――「龍押し」の問答劇をめぐって

 磯出【いそで】大祭礼と金砂【かなさ】田楽
  昭和六年の磯出大祭礼
  磯出大祭礼の秘儀と大田楽【おおでんがく】の謎
  金砂大祭礼――七十二年周期と仮面の田楽



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