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#34絵を描く。 あつい夏の蝉しぐれ

凸凹発達の9歳息子の絵を展覧しています。

言葉の壁が厚い彼にとって、絵を描くことは、表現ツールの1つです。

毎日A4コピー用紙にせっせとしたためる絵の数々。

今回は、折り紙作品をお楽しみください。


青燃ゆる季節…草木も茹で上がりそうな毎日が今年はいつまで続くのでしょうか…

焼けたアスファルトの砂漠を歩く私達にとって、木々が作る木陰はまさに砂漠のオアシスです。

夏の虫たちにとっても林の木々は
憩いの場であり、隠れ場であり、餌場であり、生命の営みの場です。

そして
短い夏の 今まさに 命を燃やす彼らは
限りある命を全うするため
きっと、この暑さも感じない程に今に熱中して生きているのでしょう。

そして、我が家にもマイブームに熱中しサマーバケーションを謳歌する者がひとり。

息子は前回同様
8月も『毒×〇〇』ブームはゆるく継続中で
虫や草を見れば 毒と結びつけ
何やら色々と教えてくれます。
今の息子にとって 林の散策は
危険と毒の宝庫と化しています。

毒 きけん!  by.息子9才


⚠おいしいマムシグサ  by.息子9才


さて。

話しは先月。7月のほんのひと時のことです。

折り紙に熱を上げていた息子。

ひたすら折り続けるは…

セミ。 セミ。 セミ‥


学校で教えてもらい、一人で折れるようになって相当嬉しかったのでしょう。

とにかく セミの折り紙に熱を上げていた息子です。

セミの折り紙  by.息子9才



珍しく、家でも一時の間
ずっとセミを折り続けていました。

これまでに、家で折り紙をしたことは
ほぼ なかったと記憶しています。

なぜなら
折り紙の端と端、角と角を合わせる作業が
難しすぎたためです。

半分に折って三角を作るだけでも
対角の角合わせの感覚が難しいことは
想像に難くありません。


そのため

第1工程、もしくは 第2工程辺りで

「ンキーーーーーッ!!!」

ぐっしゃぐしゃ! の
ビッリビリー!! の
跡 形 ゼ ロ 。。。

まぁ 当然そうなりますよね。

加えて
気持ちの切り替えがとても苦手な息子は
そうなると軽く30分以上は
グズグズギャーギャー顔を真赤にして
泣いて怒ってと…
鎮火させるのも大変なのです。

そんなわけで、幼い息子にとっては相性の悪かった折り紙。

確かに 気持ちはわからんでもないのです。

【折り紙の難儀な点 ― 息子(幼児期)編】
・工程数が3工程より多い
・工程途中の形が完成形とかけ離れている
 ため想像できなくて不安
・しっかり折り目を付けられないと完成時の
 形が不格好
・完成品がモチーフに見えてこない
・後半の工程になるに連れて紙は小さくなり
 指先が動かしにくい
・ファースト作品の折り方が絶対ルールに定
 着してしまうため、工程の違う他作品の折
 り方は許しがたいルールの変更

そんなかんなで
幼児期に折り紙を楽しむことは皆無。

1年生の時に『チューリップ』を折って持ち帰る事が何度かあったくらいで、その後は
折り紙を持ち帰ることも家で折ることもなかったわけです。

それが突然3年生の7月に
セミの折り紙を持ち帰るようになり
許容範囲の広がりを見せて
まるでジャンプしたように変化したので
驚いた私。
思わず。自分で折ったのかどうか?
何度か本人に確認してしまいました。

それから
毎日少しずつ増殖する個性あふれるセミ達は、気付けばこれだけ沢山集まりました。

たっぷりセミ  by.息子9才


それから、
自分の好きなモノとのコラボも忘れません。

スイカ食べる黄色いドラえもんセミ by.息子9才

小玉スイカが大好きな息子は
今年も沢山スイカを食べましたが
セミにも食べさせてあげようと
気をまわしたようですね。

そして、セミの折り紙に熱中していた
時期が時期だったため
極めつけはこちらの大物作品。

七夕  by.息子9才

持ち帰った笹に
メジャーな七夕飾りは見当たらず…

上から下まで セミだらけ。

これぞ  蝉 時 雨。

見るだけで五月蝿い…

天に自らの好きをアピールする斬新な七夕飾りは
きっと織姫&彦星の目にもしかと留まったことでしょう。

願い事は
『北斗星にのりたい!』

そうだ。
特急列車もハマっているんだったね。
去年より好きなものが格段に増えて楽しそうに話しをする姿を見ると、

あ〜ここまで長かったな…生きにくい君の世界もちょっとは楽しくなってきたのかな

な〜んて、目頭が熱くなるような感覚になった次第です。

ではでは。


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