見出し画像

出産当日レポート ~本当に辛かった~

こんにちは、えなです。

出産からしばらく時間が経ち、現在慣れない育児に奮闘中の毎日を過ごしています。

今回の記事は出産当日のレポートです。
出産の時の痛みはあっという間に忘れてしまうといいますし、(実際に少しずつあの苦しみの記憶が薄れつつあります)
痛みに耐えながらも、歯を食いしばってリアルタイムでメモした出産当日のことについて、忘れないうちに記事にします。

綺麗ごとなしにリアルに書けるように、なるべく詳しく書いていきたいので長くなるかもしれませんが、悪しからず。
一部ぐろい表現もあるかもしれません(すみません)
一応、時間経過で目次にしていきますね。

出産日はX日としています。

出産に関わる概要

出産についての概要ですが、
・健診は近所のクリニック
・分娩は総合病院(NICUなし、小児科あり) 22週で移りました
・自然分娩
・里帰りなし、夫の立ち合い出産
・(細かいですが)個室
・出産1日目以降母子同室(ただ、体調が悪ければいつでも預かってもらえる環境)
です。理由についてはまた別で記事にできればと。

状況を淡々と記載したいため、以下より文末変わります。

入院前までにあらわれた徴候

実際に私はX-4日の5時過ぎ頃から、規則的な下腹部の収縮による痛み(ちょっと便秘が続いていた後、便がしたくなる時の痛みくらい。not下痢)を感じていた。
時間を計ってみると概ね7-8分。比較的規則的であったため、8時過ぎまで続くようなら、産院に電話しようと思っていたが、結局8時頃までに痛みは遠のき前駆陣痛だったんだなと。
その後、数日間は前駆陣痛は全く来なかった。

10月X-1日(38週6日):入院当日

5時~17時頃:破水から入院、気持ちはまだまだ余裕。

5時頃~:陣痛開始?
X-4日と同様、同じような痛みの強さ(10段階で行くと2くらい)で前駆陣痛らしきものが始まった。
5時40分頃~:測定開始
測定開始。6-7分間隔で10段階中3程度の痛み。X-4日よりもやや強め。
今回も前駆陣痛かと思い、8時頃まで様子観察の方針に。
6時17分:破水
オリモノが大量にでた感覚があり、トイレに行くと薄く赤い大量の水が。
明かに破水とわかったため、ついにキターーーー!!とむしろテンション上がる。
その後、病院にtell、来てくださいとのことで、入院前より予約してあった分娩taxiに連絡。
破水後、かなり水がでる感覚があったので、夜用のナプキンに変えバスタオルも持って出発。
7時:病院着
助産師さんに診察してもらうも指が子宮口まで届かず(このことが後に私をかなり苦しめることになる)、またテステープでも陰性で破水しているかどうか不明と言われてしまう。クスコまで入れられる(勘弁してくれ…)。「直近でお風呂入りました?子宮口が空いている状態で(元々直近の健診(男のDrのため指が子宮口まで届いていた?)では1~2cmあいているとのことだった)」自分としては子宮収縮も規則的だし、何度も水がじょばじょば出ている感覚があるのに破水してないなんてことはないだろうと思いつつも黙って聞いている。
子宮収縮は規則的なのでなんとか家に帰されずに済んでほっとするも、私の前にすでに3人ほど控えており、かつ病室も個室が空いておらず、処置室のようなところへ夫と共に通される。
NST装着、自分で確認していても多少の強弱はあれど規則的に収縮はきていそうだ。
その後助産師さん訪室し、再度診察。今度はテステープ陽性!破水ですね、とのことで一安心。
8時10分:朝食
痛みも大したことなく、完食。夫にも「まだまだ余裕だし、仕事行ってきていいよ~('ω')ノ」と。
その後、分娩は体力勝負と聞いていたので、一旦就寝。
11時:再度NST
陣痛は5分おきだが、波の大きさを見ると、多少我慢が必要な痛みは10分程度(10段階中3-4程度)。12時に昼食も全量摂取し、その後読書を始める。
12時40分:病室が空いて個室へ移動
15時47分:内診
陣痛は5分間隔。まだまだ我慢できる程度。元々逐一進行状況を細かく教えてほしいとバースプランに書いてあったため、破水している状況での内診は感染リスクありそこまで推奨されないとのことだが、してもらうも、また助産師さんの指が届かず子宮口何cm開いているかは不明。

18時頃~21時迄:痛みは強くなってきているが、まだ我慢できそう

18時:夕食
陣痛は変わらず5分間隔。少し痛みが強くなってきたようで10段階中5程度。痛みで夕食をとる手がとまる。陣痛の合間に食事をとって完食。
20時15分:NST
あきらかに痛みの波が大きくなっている(モニター上は振り切っている)。感覚は5分と変わらない。ただ夫に「まだ我慢できるからこなくていいよ」とラインする元気はある。いろいろ不安になってきたため、陣痛の合間にインスタで出産レポを読み漁る(これがいかに意味がないことかを後に思い知ることになる)

これ以降リアルタイムでのメモができなくなる。
出産後、できるだけ鮮明なうちに思い返して書いている。


21時頃~:痛すぎてすべての余裕がなくなる。携帯なんてさわれない。

21時:
陣痛は未だに5分おきだが、痛みは10段階中8~9。息を吐くことに集中、まだなんとかできそうな程度。声も出さずに我慢できていた。まだ夫は呼ばなくても大丈夫。一人で頑張れると自分に言い聞かせていた。

10月X日(39週0日):①出産まで

1時~4時迄:もうだめだ。子宮口は2cm。何度もあきらめかける。

1時:ついに声を我慢できない痛みに
痛みがやばすぎて声が我慢できない。「痛い、もうだめ、死ぬ」そんなことを言っても病室では一人。助産師さんも他にお産を控えていること×夜勤でスタッフ数減っており、なかなか病室にはあらわれない(仕方ないこと)。
なんとか助産師さんがきた段階で「夫を呼んでください…」と絞り出す。
痛みの性状は当初臍付近がメインだったのが、だんだん肛門当たりが痛くなりだす。まさに浣腸後に便を出すのを我慢する感じ。
これだけ痛いんだから子宮口もかなり開いているだろうと思い、内診を依頼。そう、これまでは指が届かなかったからわからないけど、少なくとも5cmは開いているでしょう?
助産師さん「子宮口2cmです、まだ子宮口下がってきてないね」この言葉でいかに自分が絶望したか、計り知れない。
唯一夫が来てくれた時は安心した。やはりこんなつらい時に病室で一人で耐えるなんて不可能だ。この後、夫は仕事終わり眠い中、一晩中私の腰をさすり、肛門を握りこぶしで押さえ、水を渡す羽目になる。


ここから先は時間を気にする余裕すらなくなる。
長い長い、いつ終わるかもわからない未だに5分おきにくる陣痛。肛門当たりの痛みが強くなってくる。
痛みがましになる姿勢もいろいろ試した。だが、そんなものはなかった。
昨日余裕をぶっこいていた自分に今の自分の様子を見せてあげたい。
眠気もピークで陣痛の合間に気絶し、痛みで起床する。そんなイメージ。

4時~5時頃:余裕がないがために他人に負の感情を覚える。子宮口4cm。

4-5時頃:他人に怒りの感情さえ覚える
普段仕事では「温厚で優しい先生」と評判の私(自分で言うな)もスタッフさんに負の感情を持ち始める。子宮口はまだ4cm。
「お産は進んでますからね」
そんなことわかっとんねん、いつ全開大になるか、それが知りたいんや…
とぶちぎれそうになる。
助産師さんが全くの他人でよかった。
もし里帰り出産し、総合病院でお産なら確実に知り合いがいただろうし、余裕がない中、心無い言葉をかけていた可能性があるから。

6時~7時迄:LDR室にようやく移動、限界突破。

6-7時頃:ようやくLDR室へ移動するも出産準備はまだ
やっとLDR室が空いたようで移動できる。
助産師さんに「歩いていける?」ときかれ、速効「無理!」と答える。
普段なら他人に絶対ため口をきけない私がため口しか話せないのだから相当な痛みである。10段階中すでに10は超えている感覚。
車いすの準備にも時間がかかり、それにもイライラする。あまりに痛みに苦しむ声が聞こえたためか、隣の個室からすでに出産を終えたお母さんが「大丈夫ですか…?」と声をかけていただく。
しかし、それすら無視してしまうほど痛みでどうしようもない。

ここからも長かった。助産師さんになにも言われないので、子宮口全開大まではいきんではいけないと思っていた私、なんとかいきみ逃しをしようとするも、肛門の痛み(とれなくなった肛門異物が下痢の時の痛みの数十倍になって押し寄せてくる感じ)で
「死ぬ!!!う●ちでる!!!」
「痛い!!!痛いーーーー!!」
「助産師さんは!?まだこないの」
もうこれの繰り返しであった。実際う●ちも出たと思う。
ただ、そんなことに恥じらう余裕もない。むしろでるなら全部出てしまえの精神。やっぱり里帰りで知り合いがいなくてよかった。

この時すでに私の中で「次は絶対に無痛だ!」の気持ちが芽生えている。また、安産家系という言葉は信じないと心に誓う。

7時30分頃:Drも到着、出産へ。

7時半頃:スタッフさん揃う
そろそろ出産へ、とのことで自分の好きな体制から砕石位へ。もうほとんど過呼吸状態。なんとか向きを変え、助産師さんより「強い陣痛が来たらいきんでいいよ!」と。いきんでいいってことは全開大になってるってこと!?ちゃんと伝えてくれよ…と思いながらも、指示通り強い陣痛がきたタイミングでいきむ。ちょうど肛門当たりに痛みが来るので、その場所を狙って踏ん張る感じ(まさに世界で一番でかいう●ち(個人的にはもはやかなり巨大な異物)をひねり出す感じ)。
「赤ちゃん見えてきてるよー!」と助産師さん。
自分でも明らかに骨盤が内側から悲鳴を上げてぐぐぐ…と広がっているのがわかった。なんなら頭っぽいのが股に挟まっている感覚も。
この時は痛いは痛いんだけど終わりが見えてきているだけに、頑張れたと思う。
Drより会陰切開についてこのタイミングで説明あり。出産前は会陰マッサージなんかもしていたけど、もうそんなことはどうでもいい。早く終わるならなんだってやってくれー!と丁寧に説明するDrを遮るように「なんでもいいです!早く終わる方でやってくださいぃぃぃ」と伝えた。
その後パチンパチンと音が聞こえて、切開されたんだなあとは思ったが、会陰切開の痛みなんてね、陣痛に比べれば赤ちゃんレベルです。
(結局3か所切ったよう。会陰についてはむしろこの後数日が痛かった)

8時30分:赤ちゃん誕生

ちっちゃい、、、

結局、子宮口全開大になってからは、3回のいきみで一気にでゅるんと赤ちゃんが出てきた。時間にして40分。めっちゃ早かったらしい。
自分でもいきみに関しては1回にかけられる時間が長くて、普段の筋トレも功を奏したかなとは思った。
赤ちゃんもきれいなピンク色をしていて、助産師さんに「いきむのがうまくて赤ちゃんもストレスなく生まれてこれましたね」とほめていただいた。

子供が生まれてきたら絶対泣くなぁと思っていたけれど、疲れすぎて、また陣痛が終わってほっとしてしばらく呆然としていた。(夫はさすがにうるうるきたよう)
汗が滝のように流れて痛みで水も飲むことができず、一旦落ち着いて水分補給できた。汗の量はサウナに入ったレベル。(この後風呂24時間は入れないなんて信じられなかった)

Drに会陰縫合してもらい、麻酔もしてもらったためか痛みはそこまでなく、恐れていた胎盤出すためのマッサージもそこまで痛くなかった。
全部「陣痛」に比べれば、なんだってことはない。
間違いなく人生最大の痛みであり、二度と経験したくないと思った。

助産師さんには安産で初産にしては早かったと言われたが、にわかに信じられない。安産と言っても痛みが少ないというわけではないことは理解した。

10時30分頃迄:家族だけの時間

産後いろいろ自分の処置が終わったら、家族だけの時間にしてもらえた。
未だにこのでっかい赤ちゃんが自分のお腹にいたことが信じられない。
落ち着いたら、愛おしさがやっと芽生えてきた。
すでに開眼し、指をちゅぱちゅぱさせていた。
10か月一緒に過ごしたのだなぁと感慨深かったが、赤ちゃんが去った後の自分のお腹は妊娠前に割れていたお腹とは程遠く、周りの方が言うように圧の抜けたクッションと化していた。
胎盤も見せてもらった。600g超えの立派な胎盤であった。

10月X日(39週0日):②産後

12時頃迄:忘れたころに地味な痛みがやってくる

赤ちゃん回収後、徐々に会陰の痛みが出てくる。
夫に退室してもらい、助産師さんに体を拭いてもらい、「トイレずっと行ってないですよね、いきましょうか」と助産師さん。
正直水もほとんど飲んでなかったので尿意自体なかったものの、指示に従ってトイレへ。
絞り出そうとしたところで、ツーンとしみる様な痛みが会陰に。
これが他の人が言っていたやつか!と思い、それ以降怖くて腹圧をかけることもできず。
助産師さんには見逃してもらおうと「尿意がそもそもなくて~」と伝えたが、導尿する羽目に。
違和感と地味な痛みが襲う。普段患者さんに何の気なしにしているが、これって本当に不快で嫌ですね、、、
結局、尿自体はある程度たまっていたよう(産後はしばらく尿意が感じにくくなることもあるそう)

自分の中では陣痛も終わったし、気持ちは元気で歩いて個室に戻ろうと思ったが、トイレからベッドに移動する際、ものすごいめまいとふらつきを自覚。出血量は中等量で輸血などもしていなかったが、貧血でしょうとのことで車いすで部屋まで戻る。

12時頃:昼食
もうすでにお腹はぺこぺこ。全量摂取して昼寝。

14時30分頃:助産師さんにみまもられ、トイレへ
恐れながらも導尿だけはしたくないと思い、慎重に腹圧をかける。
やはりツーンとした痛みはあるものの、痛み止めを飲んだおかげでなんとかできそうであった。
ただ、悪露による出血もかなりの量。立つだけで下着が汚れるレベルの血がでてくるため産褥シートの一番大きいやつをつけないとすぐに汚れてしまった。
めまいはなくなるもふらつきはどうしてもあるため、本日1日はベッド上安静を指示された。骨盤の違和感も残存、広がった感じで歩く時も左右に揺れる感じで歩いているような。骨盤ベルトを早めに買っておかなかったことを後悔する。
産後ハイのためか目が覚めてしまい、携帯で親族へ出産の報告、各種SNSをチェックする。夕食も全量摂取し、早めに就寝した。
そしてこの日からしばらくは毎食後のロキソニンが手放せなかった。

今からこの日のことを振り返る

結局分娩時間は最初の破水から計算して26時間であった。
実際に苦しんだなと思った時間は12時間程度であったように思う。
インスタなどの出産レポも死ぬほど見漁ったけれども、結局スワイプするだけで時間が経ってしまうので、どれほど大変かがわかりにくいし、むしろ自分の不安を増長しただけだった。笑
お産なんて本当に人それぞれで、あまり人のお産を参考にしすぎるのも考え物だなと思う。

赤ちゃんを目にして、本当に出産って経過中も含めて「奇跡」なんだなと。しばらくたった今でもこんなかわいい子があんな小さい卵のようなエコーからここまでお腹のなかで無事に育って、母子ともに今も元気に過ごせていることは本当に奇跡でしかない。

また、朝早くから私の入院に付き添ってくれ、体力を使う仕事をし、深夜に病院に戻ってきてくれて一晩中励ましてくれた夫にも大いに感謝している。
この日に抱いた感謝の気持ちを一生忘れないようにしたい。

最後に

できるだけ詳細に書いたつもりでしたが、いかがでしたでしょうか?
自分の中では出産が進んでいる最中はどうしてもネガティブな感情が大きく、他のSNSで見るようなハッピーなものではなかったかもしれません。
ただ、ハッピーだけで乗り切れないのもお産だと思いますし、ネガティブな部分も一緒にみてもらうといいのかもしれません。

これから出産を控えている方へ。
痛み・苦しみを乗り越えた先にはきっと幸せが待っています。
月並みな言葉にはなってしまいますが、
どうか頑張ってください。



よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは養育費の足しに使わせていただきます(*´ω`)