見出し画像

リーマンショック時入社の僕が転職を決意した日(後編)

以下の続きです。まだの方はこちらから是非

現在の職場に大きな不満こそなかったものの、不安にかれてていた時、転職エージェントを紹介された。
そしてそれをきっかけに色々と動き出すことになった。

飲み会の流れで転職エージェントに登録することに

お客さんとの飲み会で転職について話がでて、その人も転職を本気で考えていて、いい会社があるから一緒に行こうといわれた。
まぁその人を信じるのは正直あれだったが、自分にとってはいいきっかけにはなった。
紹介してもらった転職エージェントサービスは、ここ

紹介ということもあって電話がかかってきてからはどんどんと転職の話が進んでいった。
が、転職活動の細かい話は本件からすこしずれるのでそれはまた別途紹介させていただく。

とにかくエージェントがついたことで転職活動自体が一気に始まっていった。
ただし、この時点では自分はまだ今の現場の居心地もあって転職についてそこまで前向きという感じではなかった。
実際に受けてみていいところがあったら、というスタンスだった。

35歳現在、今ここで一度本気で転職活動をしておくことの意味

当時35歳。自分の中では転職活動ギリギリのタイミングと思っていた。
今の現場は正直居心地もいいし家からも近い。ずっと続けていくという選択肢も正直なくはなかった。
ただ、10年たったあと、

「あの時転職活動を本気でやっていたら、どうだっただろうなぁ。やっておけばよかったなぁ」

と思うのだけは嫌だったし、何もしなければそう思うだろうなと確信していた。
逆に言えば、今本気でやっておけばもしどこからも内定がもらえずとどまるという決断をしたとしても
「あの時本気でやって、その結果がこの選択だったんだ」
と思えるだろうと思った。
なので今本気で転職活動をやるというのは、たとえ転職に至らなかったとしても大きな意味があるのだと感じていた。

そんな時給与がこっそり減額されていることに気づいてしまう

転職に向けて給与明細を細かく見ていたらあることに気づいたのだ。

去年と比べて基本給は数千円とはいえ昇給しているのに、同じ時間残業した月の給料が去年より低くなっている??

もちろん、税金周りの増額は総支給で減っているので関係ない。残業代を計算するときに用いる単価が去年より減っていたのだ。
よくよく調べてみると、役職手当と資格手当の分が残業代計算に用いる単価に今年の4月から含まれなくなっていたのだ。

「就業規則に合わせたんだ」

とのことだった。
確かに就業規則によると役職手当と資格手当は残業の単価に含めないような書き方になっている。
しかし調べたところ労基法ではこれらを含めることになっている。(正確には、含めないとされている項目にこれらがはいっていない)
ここを追求したところ、労基法に違反していたことを認めて未払い分として返却されることになった。

この給与のステルス値下げの件で感じたことは

本件、個人的に一番引っかかったのは労基法に違反した状態になっていたことではない。

社員の給与の計算方法を変更したにも関わらず一切の通知がなかったことだ

会社の経営が苦しくて給料を減らすというのであれば説明してすべきであり、こっそり変更するというのは社員への裏切りに他ならない。
本件は経営陣に対する不信感を抱く大きなきっかけとなり、同時に就職活動への背中大きく押してくれた出来事でもあった。

本当に決断したのは、内定を頂いたあと。

ただし、本当に決断をしたのは実際に内定を頂いたあと、その内定を受諾するか否かを決断した時だ。
元々転職活動自体も、「転職活動した結果、今よりいい会社に巡り合わなければ転職は行わずにいまの会社に残る」と決めていた。つまり、転職活動をはじめた段階では辞める前提ではなかったのだ。

内定を頂いたあと、内定先の会社と処遇面談というのを実施していただいた。これは採用面談とは異なり、こちらから色々と会社の状況や待遇、働き方などを聞ける場という感じだった。
そこでは自分自身のキャリアを評価してくださったという意見もいただき、是非入社してほしいというありがたいお言葉も頂いた。

転職活動をする前は、自分なんかがここを出てどこかで役に立てるだろうか、自分自身を必要としてくれる場所が他にあるだろうかという不安が大きかった。
なので、会社を出ても自分を必要としてくれる場所があるということを知れたのは大きかった。

仕事の内容について
派遣だったこれまでと違い、メーカーとして自社での製品の開発製造に携われる。それゆえに大変なことも多いが、仕事を請ける側から出す側へと変わり、リーダーやマネージャーへの昇格の道も開けた(もちろん実績が必要なのだが)

そして待遇面について。
これは実際に転職活動をしてみて初めて知ったのだが、
キャリア入社の場合、入社のタイミングで年収や役職などの待遇は明確に提示される。具体的な給与、賞与、年収が数値で分かるのだ。
そんなの当たり前と思うかもしれないが、前の会社に新卒で入った時は初任給しか出ておらず、はじめて賞与を頂いて愕然としたのを覚えている。
年収でいうと単純計算で1.5倍以上、賞与に限れば3倍以上のアップだった。

それらを踏まえ、やはり今の場所にとどまるという選択ではなく、新しいことで新しい挑戦をしてみたいと思った。

最終的にはお金なのかと言われそうだが、これからも人生のより多くの時間を費やすことになるのが仕事だ。それに対する対価というのはそのまま自分の人生の時間の価値という考え方もできる。より評価していただける場所にいくというのは重要だと考えたわけだ。


転職後はどうなったか

まだ転職して間もないので実際にどうだったかはかけない。
転職して、うまくいかずにやっぱり戻る、前の会社の方がよかったなんて話もたまに聞く。
でもそこは、内定を頂いたときに考えた結果だ。今は新しい会社でちゃんとやっていけるように日々努力をしていくより他ない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?