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【横道世之介】桜を見ると読みたくなる

桜がとても綺麗な季節です 朝みてもキレイ。昼見ても。夜にライトアップされた桜がイチバンキレイだと思う。 何となく外へ出かけたくなるこの季節。 少しずつ暖かくなってきて、外には桜が咲き乱れていて。 でも、 何故か小さい頃からこの季節が苦手です。 今思うとこの季節は色々と身の回りがザワザワする時期。 卒業や入学。クラス替えや担任の先生が変わったり。 新しい環境に代わる時期。 街には真新しいスーツを着た若者が不安そうな 顔で少し下を見ながら歩いている。たまに少し上をみたりして。

    • 映画の感想【100円の恋】

      年齢を重ねたからか、単純に個人的な問題なのか。 涙腺が年々クラッシュしている。 自分も若い頃にはスポーツをしていた事もあってか、スポーツ絡みの物語は特に涙腺を刺激する。 何でもやれば出来る。努力は裏切らない。始めるのに年齢は関係。 そんな綺麗ごとを言うつもりは全くないし、人生そんな上手い事行かない事は今までの人生でバシバシと肌で感じている。ダラダラしている日常やタルんだ身体を何とかしたいとは日々感じてはいるが、特に行動に移してはいない。 そんな自分だからなのか、この映画に

      • 奥田英朗【噂の女】読書感想

        何だろう 読み終わった後の腑に落ちない感じと、逆に大きな爽快感。 日頃感じる女性の怖さと賢さ。それに比べて感じる男のバカさ。 当然、男目線で読み進める自分でしたが、序盤は主人公の女性に対する嫌悪感が溢れ出て、こんな女許せない!と感じながら読み進めていたが、話が進むうちに少しずつ、本当に少しずつ、この女性を応援している自分がいました。 最後はクスっと笑えて、私好み結末でした。 当分奥田英朗さんにハマりそうです。

        • 井川意高【熔ける】読書感想

          当時世間を賑わせた大王製紙会長による資金私的流用事件を本人が振り返った本作品。当時毎日のように報道されていた事件だったので、非常に事件概要に興味があった。 この事件以外でも感じる事ですが、ワイドショーや週刊誌などによる事件の報道と事実にはかなりの開きがあるんだなと。 当時報道されたいた井川意高氏の人物像は、幼少期から資産家の家に生まれ、甘やかされ育てられ、創業家の直系として苦労する事なく社長、会長へと就任していった。そして、毎晩のように夜の街で飲み遊び歩き、女優などとの噂も

        【横道世之介】桜を見ると読みたくなる

          【罪の轍】 奥田英郎著 読書感想

          荒川区でおきた殺人事件。 北海道の礼文島でおきた放火強盗事件。 上野で発生した空き巣未遂事件。 浅草で誘拐事件が発生。 新宿のホテルでホステスの死体が発見される。 全ての事件の背後に必ず現れる青年の存在 一人の青年を軸に発生していく様々な事件を 解決すべく、警察が必死の捜査を進めていく。 警察の地道な捜査。警察内部の派閥争い。 新聞社や労働者連合会との攻防。 昭和38年という時代背景上、携帯電話は勿論、 パーソナルコンピューターすら捜査には 登場しない。家庭電話すら珍しい

          【罪の轍】 奥田英郎著 読書感想

          新人教育

          2022年3月に高校を卒業し入社してきた新入社員の教育係に10月から任命された。 身長180cm。体重95kg。坊主頭の男の子の 第一印象は、はっきり言って最悪でした。 しかも良く喋る。 とにかく喋る。 空気を読まずに喋る。 「おい!口じゃなくて手を動かせ!」 担当に決まってから、最初に彼に会った時に 膝から崩れ落ちそうになったのを覚えてます。 「とりあえず補佐的な業務から教えていくか」 そんな気持ちで自らの業務と一緒に新人教育を進めていく日々がスタートしました。 人を

          新人教育

          全身麻酔

          2023年1月某日。新年会も兼ねて友人と飲み。 2年ぶりに再会した友人Aからまさかの報告。 昨年の11月に手術をしたと。 それも全身麻酔によるオペ。 まめに連絡を取っているわけではないが、 とりあえずお互い元気だけが取り柄で生きてきたような二人なので、手術の話はビックリした。 「で、何の手術したの?酒飲んでて大丈夫なの?」 飲み始めてかれこれ1時間が経過したあたりで、 友人Aに聞いた所、衝撃の回答が 「巻き爪。両足親指の巻き爪!」  「は??」 彼は巻き爪を手術した

          全身麻酔

          【爆弾】呉勝浩  読書感想

          最初のページから速攻で引き込まれて、一気に読み切った。 爆弾の爆発を防ぐために必死に警察が走り回る。 そのようなストーリーなのは大方予想していたが、とんでもなかった。 登場人物は少ないが、各々が人間臭くてとてもキャラが立っていた。 どんな理由で犯人が犯行に至ったのかが焦点なんだと思うこの物語は、 単純な理由が犯行に駆り立てたわけではなく複雑な背景が徐々に明らかに なっていく展開が非常に面白かった。 何より、終始繰り返される会話の応酬にグイグイ引き込まれた。 読み終わってみ

          【爆弾】呉勝浩  読書感想

          【N】道尾秀介 読書感想

          6つの章から構成されているこの作品は、どの章から読み始めてもよいし、 どの章を最後に読んでも構わない。読む順番も読み手に委ねられている。 私は特に考えずランダムに読み始め、不規則に読み進めました。 一つ一つの話しは非常に不思議な空気感で、各章が少しずつ重なり 合っていく。 今回読み進めて行った順番とは違う読み進み方をしたのなら、 各章にどのような感情を抱いただろうかな。各章の重なりをどのうよに 感じたのかな。 再読しても恐らく答えは出ないだろうな。 読書をして初めて感じ

          【N】道尾秀介 読書感想

          川村元気【百花】読書感想

          川村元気さんの小説は大好きで過去にもいくつか読んできたし、映画化されたものも観てきました。 【百花】が映画が公開されたので、映画を観る前に是非原作を読んでおかねばと思い読んでみました。 様々な小説を読んできて、著者特有の作品の色みないな物を感じる事があります。川村元気さんの小説にも独特な色があるなと感じます。決して明るい色ではないけれど、遥か遠くに僅かに光が見えるように感じる色合いの話が多く感じます。 【百花】もやはり常に明るい光を感じる小説ではなく、とても切なくなる話で

          川村元気【百花】読書感想

          東野圭吾さん【白夜行】再読感想

          繰り返し何度も読んでしまう小説がいくつかあります。 そのいくつかの小説の中には、何故か気持ちの良くなる物語だったり、 自分の人生の一時と重ね合わせて涙したり、笑ってしまう物語が多いように感じます。その中に唯一と言っていいサスペンス物の小説があり、それが、東野圭吾さんの【白夜行】です。初めて読んだのがいつ頃だったかは思い出せませんが、恐らく10回以上読んでいる小説です。最初に買った文庫は既に手元にないため、現在手元にあるのは2回目に読む際に買った物ですが、かなり年期が入ってきて

          東野圭吾さん【白夜行】再読感想

          献血行ってきました

          世の中のためになってる事なんか全くやってきていない自分なんで、 時間があるときは献血に行ってます。一応年間5回以上を目標に献血しています。 なんか良い事をやってるような事言ってますが、半分以上は自分の健康診断のためかもしれません。無料で血液検査してもらえるし、なんか良い事してる気持ちにもなるんで。 自分は健康だけが取り柄で、なんの問題もなく献血できるんで、やりたくても献血ができない人の分も定期的に献血しようと思います。 ちなみに、定期的に献血をして血を入れ替える事は良い事だみ

          献血行ってきました

          今村夏子【こちらあみ子】読書感想

          何をやるのも、どんな事を言葉に出そうかも、その言動が相手にどう影響するか考えてしまう。良い言い方をすると空気を読むって事なんですかね。 悪い事ではないと思うんですが。 でも、空気を読みすぎるってのは自分の生き方においては恐らくマイナスになってると思う。 常に他人の目を気にしてる。一生こうやって他人の顔色をうかがいながら 生活するのかな 職場のみんなと上手く立ち回りたいとか、カッコいいとか思われたいとか。 取引先の担当者に素晴らしい印象を与えたいとか。 そんな事を考えずに自分

          今村夏子【こちらあみ子】読書感想

          上司に「FXって何?」と聞かれたので、調べてみた①

          有名人の投資詐欺報道の影響なのか、昨今盛り上がっている投資について興味をもったのかわかりませんが、昼飯時の定食屋で上司から「FXって何?」と聞かれました。 私は実際にFX取引をやった事がないのですが、とりあえず今ある知識でざっっくり説明してみたので、その際のやり取りです 上司: 芸人の投資詐欺のニュース見た?  私: 見ましたよ。やっぱり有名人には怪しい儲け話が降ってくるんですね     有名人って色々大変ですよね 上司: 今回の投資詐欺ってどんなんなのかね?  私:

          上司に「FXって何?」と聞かれたので、調べてみた①

          和製フリット【石塚啓次】

          なんとなくYouTubeを流し見していたら、アッと思う動画が上がってたので、思わず見入ってしまった。 小学校4年生かサッカーを始めた私ですが、その年の冬から中学校3年の冬まで毎年の恒例行事として、全国高速サッカー選手権大会の準決勝か決勝戦を国立競技場へ友達と観戦に行く。自分が高校生になってからは観に行かなくなってしまったが、毎年の楽しみの一つだった。 高校進学を控えた中3の冬は決勝戦を観に行く事にしました。 対戦カードは『 国見高校 vs 山城高校 』 自分もいずれ冬の選

          和製フリット【石塚啓次】

          漫画【セトウツミ】一気読み

          映画も小説もドラマでも漫画でも登場人物は極力少ないものが好きです。 場面の切り替えが少ない、会話劇みないた設定が大好きです。 そして、無駄な会話が多ければ多いほど好ましいです。 以前TVで放送していたドラマ【やっぱり猫が好き】はド真ん中ストライクで大好きでした。 そんな話を職場の女性と話していたら 「【セトウツミ】って漫画読んだ事ある?絶対好きですよ」 と言われ、その日の帰りにBOOKOFFで1巻を購入し帰宅。次の日には残り7冊を全て購入し、2日で全8巻を読破しました。 限

          漫画【セトウツミ】一気読み