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 銭湯に乾杯

 銭湯にまつわる本を2冊読んでいます。銭湯を新しく生まれ変わらせるお仕事なさっている方の本が、特に面白かったです。今までの良いところを残しつつモダンにしたり、土地のカラーに生かしたキャラクター付けをしたり。見ていて本当に飽きません。そう銭湯も名建築なんですよね。新しいのに懐かしいって絶妙な匙加減。どうやってこんなコンセプトが浮かぶのか見ていてびっくり。


 浴槽を変えるだけでも浴室がナチュラルになったり。脱衣所の雰囲気も木のぬくもりが感じられるようにすると、視覚的な効果で実際よりも広く明るく感じられたりしますね。あぁ銭湯に行ってみたくなりました。本に出てくるようなデザイナーズ銭湯うちの近所にもないかな。


 銭湯での出会いや不思議なコミュニティ―感って、時々ふと味わいたくなりますね。もうわが町近所では銭湯1軒だけかな。新参者はちと入りづらいような・・・。でも銭湯は新しく生まれ変わるより、廃業の方が多い。銭湯に行く習慣をつけて、ここはひとつ銭湯文化を次世代にも繋いでいきたいところ。


 温かいお湯につかって、顔見知りの人と話すと心が和みます。次第に心の奥まで、ほぐれていくようなそんな感じ。スポーツジムのお風呂でも何度か経験しました。どういったらいいのか。まるで悩み事がすっと薄れていくような感覚とでもいうべきでしょうか。一人の入浴に慣れすぎた私達。誰かと一緒の入浴とは不思議な安心感を伴うものでした。


 銭湯について考えていると、どこかへひとっ風呂ささっとあびに行きたくなりましたねぇ。ネオ銭湯もレトロ銭湯もどちらも捨てがたい。自分も銭湯文化を支える屋台骨になってきてるのかな。と思うと、うれしいような誇らしいような面映い気分になりました。


 


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