ニューヨークで絵を描く老人が言う「自虐的な口癖があったら言葉の意味を変えるといいよ」の話
ニューヨークのセントラルパークで、絵を描いている老人に出会った。見たままの色ではなくて、その時自分が感じた風景のエネルギーを色にしていると老人は言っていた。
「自分はもともと、すごく嫉妬深い人間なんだ。いろんなことが人より上手にできない。不器用だと言えば聞こえはいいが、単に頭が悪いっていうだけだ。できる人に憧れたし、才能を妬んだよ。才能の裏に努力はあったのかもしれないが、自分が同じだけの努力をしてもうまくいくとは思えなかったからね」
老人はキャンバスに黄色と白のシマシマ模様