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【アート作品制作】アナログとデジタルを混ぜてこんな感じでつくってました

ニューヨークでプリント販売してもらう作品のデジタルデータ制作をしているところです。

手順としては
1)素材を集める
2)紙に手書きする
3)写真を撮る
4)Photoshopで整形
5)Illustratorで整形
6)EPSファイルで送る

みたいな感じです。

ニューヨークで販売してもらうので、ニューヨークの町のことを作品に取り込みながら、自分のモチーフである「細胞」の世界観とどう混ぜようというのを試行錯誤しています。

1)素材を集める

ニューヨークという素材をどう自分の世界観に落とし込んで作品に入れるかというのを考えた時、3種類の方向性を考えました。

1. ニューヨークで見える色を入れる(漢字かつ日本の伝統色に変換)
2. ニューヨークで聞こえる人の声を入れる(ひらがなで入れる)
3. ニューヨークで聞こえる音を入れる(カタカナで入れる)

この3種類です。

1. については、もともとニューヨークで撮ってきた写真がいっぱいあるので、それを見ながら日本の伝統色に置き換えていきました。

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↑ 町の色から抽出したニューヨークで見かけた色の和名。

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↑ こちらはニューヨークで聞こえた人の声

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↑ こちらはニューヨークで聞こえる町の雑踏

人の声と雑踏はYouTubeで見つけたニューヨークのノイズ音から抽出した感じです。正確にカタカナ、ひらがな音で聞こえるわけではないので、これがなかなか大変だった!

特に人の声ははっきり聞き取れない分、意味不明な文字になりますね。

自然の音の言語化
人間が使っている音の言語化

がこの2枚です。

2)紙に手書きする

紙にメモした音や線画を手書きします。

3)写真を撮る

それから写真撮影します。夜だと部屋のライトがちょっと黄色っぽいので色があんまり。なるべく日中に写真撮影はしたい感じです。昔はスキャナーで取り込んでましたが、今はサイズも大きいので写真撮影して取り込んでます。

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4)Photoshopで整形

1枚目をやって思いましたが、黒が多めのほうが画面がおもしろくつくりやすかったので、線画の2枚目は黒を少し増やしました。

最初の線画こんな ↓

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2枚目の線画はこんな ↓

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5)Illustratorで整形

取り込んだ線画はIllustrator上でパスに変換します。パス取り込みしてから何回かパスの単純化を行って線をきれいに。あと、拡大で見て線が汚いところを細かく直していきます。

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背景に使ってる大きな形はニューヨークの地図やニューヨークの景色を使っています。

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地図はGoogle mapからの抽出です。

1枚目の制作過程にくわしく出てるので、こちらもどうぞ。

2枚目の今回は自由の女神があるリバティアイランドから見たマンハッタン島です。

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これを事前にフォトショップで輪郭抽出しておいて、イラレでパスにする感じですね。

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レイヤーに

1. 背景を埋めるただの四角
2. ニューヨークの地図や建物のシルエット
3. 線画1(ぎっしりパターン的なやつ)
4. 線画2(動きがあるもの)
5. 線画2のネガ(線だけ白抜きになった残り)
6. 音や声をオノマトペや伝統色に変換したもの

を分けて、それぞれをまずざっくり色つけていきます。

最初の段階で色のイメージがあれば、なんとなくそこに近い色を入れます。

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めちゃくちゃごちゃごちゃしてますね。最初のファイルはこんな感じです。ここからうるさいところの色の透明度を下げたり、色を変えたりして調整していきます。

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そこそこまとまったかな、という段階でJPG書き出ししてレイヤーを全部コピーし、再度別の案をつくっていく感じ。

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今回は全部で16回書き出してみました。最終的には2案くらいにして提出します。

まとめてみるとこんな感じです。

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6)EPSファイルで送る

これがいいかなーっていうJPGデータを早めに先方に送って(がんばってるよ感を出す)、翌日くらいにデータを見直して不要なレイヤーを削除したEPSファイルをつくってWeTransferっていうサービスで転送します。

海外にデータを送る時はWeTransferが便利。

こんな感じでつくってました!イラレ作業の時が一番楽しくて、一番時間がかかっているのは1)の素材集めより前の、何をどうして組み立てようかっていう根幹部分ですね。

次に同テーマをやる時も、ほーんの少しでも前よりいいのをつくれるようにっていうのは心がけています。

今回のnoteの記事は00:00 Studio(ふぉーぜろすたじお)で配信しながら書いていました。また実際の制作作業の様子も配信するので、よければフォローしてやってくださいっ。

今回の配信中は、ろっきーさんがお客さんで来てくれて、00:00 Studio(ふぉーぜろすたじお)の使い方を視聴者の立場で実況してくれました、ありがとうございます!


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