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自分探しをすると不幸になる理由。人生の意味をポイントにしてみよう。

ハイライト
・生きる意味を持っている人は、離婚や収入、健康に良い。
・自分探しをしている人ほど不幸
・無料で人生の意味と、自分探し度を測定できるテストを公開
・生きる意味を見つける3つのヒント


■生きる意味があった方が、幸せで健康なのは間違いない。

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そりゃー、生きる意味があった方が幸せです。生きる意味があったら、人生に迷うことなく、ステキな行動をとることができます。幸せに決まってますよね。

それを示すデータもあります。

ロンドン大学の心理学教授のAndrew氏が、50才以上の7,304人を対象にして行った研究です。

「人生にどれだけの価値があると思いますか?」

このような質問をいくつか行い、2年後と4年後に追跡調査を行ったのです。

その結果、人生に意味がないと考えている人は、健康や心理的に悪影響を及ぼすことが判明しています。

・慢性疾患にかかる確率が1.5倍
・独りっきりになってしまう時間が1.35倍
・給料が10%低い(年収400万なら差は40万!)
・座りがちで不健康な行動が1.26倍
・孤独を2.4倍強く感じている

他にも、離婚が増えたり、友達と疎遠になったりすることがわかっています。

「人生の意味」はあった方がいい。それは間違いありません。
でもね...


■自分探しをすると不幸になる理由

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人生の意味を見つけると、幸せに近づくことができます。
しかし、自分探しをしている人ほど不幸です。

なぜなら、自分探しをしても生きる意味が見つかることはないからです。だって、人生の意味が1日2日で見つかるワケないじゃないですか。1ヶ月海外に行ったから見つかるなんてこともありません。

人生の意味とは、10年、20年かけて見つかるものです。

例えば、20代で生活やキャリアが完全に安定して、パートナーや自分のやるべきことが明確に決まっている人なんて、ほぼいません。

40代、50代と年を重ねることで、関係性が確率し、生活も安定していきます。そのとき初めて人生の意味もわかり始めていくものなのです。

10年後にはあなたは結婚しているかも。逆に離婚して、自由になっているかもしれません。仲のいい友人がいるかも。住んでいる場所が変わるかもしれません。条件が変われば、生きる意味だって変わってしまうでしょ?

実際に、2019年の研究結果でも「人生の意味」は幸福感を与えてくれるが、「自分探し」は不幸を産むことを示しています。

行われた研究
・2013~2014年にかけて1042人のデータを収集
・21~100才の幅広いサンプル
・人生の意味と、体調、精神状態データを収集

研究によってわかったこと
・人生の意味は60代にかけて最高レベルに
・自分探しは60代にかけて最低レベルに
・人生の意味は体調とメンタルにポジティブな効果
自分探しはネガティブな効果

研究結果から、自分探しをしてしまう。つまり生きる意味を「探そう」としてしまうと不幸になってしまうことが明らかになっています。そんなことしなくても、60代には自然に見つかっていくものなのです。

「人生に意味はない」という主張があります。一部分正しいところもありますが、それはあなたが無価値であることを指しているわけではありません。

あなたは無価値ではないのです。

人生という長い道のりの中で、自分なりの答えを出せばそれでいいんです。今日、明日、頑張らなくては一生変わらない。なんて嘘っぱちです。

過度に悩む必要なんてどこにもないのです。


■生きる意味 & 自分探し度チェックツール

とはいえ、幸せに直接関わる「生きる意味」を自分が持っているかどうか。それは知っておきたいですよね。

ちゃんと用意しています。ご安心ください。

人生の意味を測定するテスト:MEANING IN LIFE QUESTIONNIAREを参考に、自分の人生の意味を無料ですぐにチェックできるツールを用意しました。👇👇👇

・人生の意味スコアの平均点は23.9点
・自分探しスコアの平均点は23点

人生の意味スコアが高い人は、人生に満足し、愛を感じ、喜びを感じています。そして、悲しみを感じにくく、うつ病などにかかりにくい事が示されています。

自分探しスコアが高い人は、恐怖や悲しみを感じやすく、うつ病にかかりやすい特徴を持ちます。

ただし、10~20代の若い人は、まだ自分の生きる意味を見つけられない人が多くて当然です。自分探しスコアが高くても、そこまで気にする必要はありません。

自分の日々の中の幸せを感じることで、人生の意味を見つけることができます。

そのヒントとして、人生の意味をもたらす3つの要素をご紹介します。


■人生の意味をもたらす。3つの要素とは。

意味のある人生に必要な要素とはなにか?

それがわかっていれば、混乱して、大した意味もない無謀な旅をする必要もなくなります。

人生の意味は、3つの要素でできています。

これは、先ほど公開したMEANING IN LIFE QUESTIONNIAREを作成したMichael Steger教授がそのキャリアの中で導き出した、一つの答えです。

1. 目的

人生の目標と方向性を持っていますか?なんのための人生ですか?

年収1億!とかそういうことではありません。自分が、どういう形で人に影響を与えたいのか。それがイメージできている人は、人生の意味について悩むことが少なくなるでしょう。


2. 重要性

自分の人生に価値、価値、および重要性があると信じていますか?あなたのやってきたことの価値は何でしょうか?

あなたは無価値ではありません。あなたの仕事、あなたの行動、あなたの言葉。あなたはいつも誰かに影響を与えています。その重要性を掴むことができていれば安心です。


3. 一貫性

人生は、自分にとってわかりやすく一貫したものになっていますか?

実は、一貫性は日常の中にあります。あなたが普段触れるもの、普段からとっている行動、その中に人生の意味があります。


これら3つの要素は今、悩む必要はありません。日々、感じることができるかどうかが重要なのです。

悩みすぎず、日々の幸せを見つけてください。それが、人生の意味に繋がります。探しにいく必要はありません。ただ、見つかるものなのです。


まとめ

人生の意味はあった方が幸せになれます。でも自分から探しにいくと、逃げてしまいます。不幸になっちゃうのです。

20~30代で人生の意味が見つからないのなんて当たり前。10年、20年かけてようやくわかってくるものです。研究結果は、60代にはほとんどの人が人生の意味を見つけることを示しています。

焦る必要はありません。

人生の意味は「目的・重要性・一貫性」に分けて考えることができます。これら全ての要素は、日常の何気ない行動によって満たされるものです。あなたの人生は家族のため?自分のため?社会のため?お客さんのため?

全部正解なんです。

失敗して落ち込んだとき、「自分の人生に意味なんてなかった」と落ち込むこともあるでしょう。でも、みんな失敗してるんです。あの偉人もね。

ベートーベンもシャネルも手塚治虫も、ピカソもジョブスも。み〜んな失敗してるんです。「彼らは失敗した。だから無意味な人生だった」そう思いますか?

ベートーベンは300年以上先の、現代でも演奏される名曲の数々を作り出し、ピカソも超高額で取引される絵を何百個も制作しているのです。

そして、歴史の影に消えていった人も、確実にその仕事に関わっています。彼らがたった1人で成功したワケないんです。聞く人がいたから。見る人がいたから。彼らを好きだという人がいたから、彼らは成功したんです。

悩んだときは、彼らの失敗から学びましょう。人生の意味がそこから見つかるかも。今ならUnlimitedなら無料で読めるみたいなので、気になる方はどうぞ。

あなたが人生の意味を見つけられますように。



引用

Steptoe, Andrew, and Daisy Fancourt. "Leading a meaningful life at older ages and its relationship with social engagement, prosperity, health, biology, and time use." Proceedings of the National Academy of Sciences 116.4 (2019): 1207-1212.

Steger, Michael F., et al. "The meaning in life questionnaire: Assessing the presence of and search for meaning in life." Journal of counseling psychology 53.1 (2006): 80.

Aftab, Awais, et al. "Meaning in Life and Its Relationship With Physical, Mental, and Cognitive Functioning: A Study of 1,042 Community-Dwelling Adults Across the Lifespan." The Journal of Clinical Psychiatry 81.1 (2019).

Martela, Frank, and Michael F. Steger. "The three meanings of meaning in life: Distinguishing coherence, purpose, and significance." The Journal of Positive Psychology 11.5 (2016): 531-545.

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