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自分の当たり前を自分で塗り替えるvol.4

旅先の非日常体験は刺激的なものである。
あの時の衝撃を再び見ようと、カメラを向けることがある。
その時のストーリーを残そうと、録画することもある。
この感動を刻もうと、メモを持ち歩くこともある。

思い出とは不思議なもので、時間の重なりが美しい彩りをつくりだす。
記憶から引き出したものの方が実際より美しいなんて、魔法のようだ。

危ない魔法でもある。
美しい彩りは、本当に見た彩りではない。
自分の好みの色合いに作り替えられているのだ。
思い出に浸って癒されるのは、自分に都合のよい景色である。

もう気づいても良い頃だろう。

思い出は、非日常の刺激ではなくなっているのだ。


自分の当たり前が当たり前でないとき、非日常だと感じる。
何がそう思わせたのか、それは直後でないと残すことができない。
刺激的だった、と書くのはアンケートだけにしておこう。
どんな当たり前と比べ、何に違和感を持ったのか、
それは他の誰でもない、自分にしかわからないこと。

自分に問いかけてみよう。

なに?   どうして?

痛かったの?  気持ちよかったの?
どんな色だったの?  暑いの?寒いの?


自分に対する、気の利いた質問が必要なのだ。


旅から戻ると、たいていのことは思い出に変容する。
だから、その前に向き合うことが必要なのだ。
自分自身に。

当たり前を塗り替えるための大切な一歩。

スタディツアーでは報告会をしている。
他のツアーは知らないが、わたしは毎回そうしている。
写真は、参加者が自分の体験にタイトルをつけたもの。
言語化することは、なんとなくを次につなげるため。


フィリピンのスタディツアーは言語化つき。
https://eco.his-j.com/volunteer/tour/TF-BAG0001


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