一緒に仕事がしたくなる
前回の最後に書いたように、何をやっているか分からない知らない人と、仕事を依頼したいと考える人は稀でしょう。一緒に仕事をしたいと思ってもらうためには、自分が何者で何ができるかを、他者に分かるように伝えていく必要があります。
なんだ当たり前のことじゃないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、知ってもらうための努力を十分にしないままに、仕事がないと悩んでいる事業者は意外と少なくありません。
人のことばかり言っていられません。わたしたちも、自分たちのことを知ってもらうための努力を怠ってきたなと反省し、このnoteを含め近年は情報発信に勤しんでいます。
マーケティングファネルの始まりは認知から
マーケティングファネルとは、見込み客が商品・サービスの購買に至るまでの行動過程を段階的に分けたフレームワークの一つです。
ファネルの最上部は言うまでもなく認知です。まず知ってもらわなければ、興味を持ってもらうことはできません。
知ってもらうための手法は様々あります。
飛び込み営業をかける、テレアポをする、異業種交流会のようなイベントで名刺交換をする、プレスリリースを打つ、広告を出す、DMを送る…などなど、できることはいくらでもあります。
目立ちたくないので、自分からプッシュしていくのは苦手だという方は、Webサイトや動画・SNS・メルマガなどで、顧客にとって価値のあるコンテンツを発信するといった手法が適しています。
こちらからアプローチして認知拡大を狙う手法をアウトバウンドマーケティング、向こうから興味を持ってアクションをしてもらうように働きかける手法をインバウンドマーケティングと呼びます。
どちらのほうが優れているということではなく、目的によってバランスよく使い分けることが重要です。
認知拡大のために試していること
いま自社で試している施策が幾つかあり、その一部を紹介します。
パートナーを募集している企業に連絡する
まずは泥臭い取り組みから。「パートナー募集」などのキーワードでGoogle検索をして、パートナーを募集している企業のWebサイト一覧を作り、こちらから応募メールを送っています。
わたしたちが提供できることと、先方が求めていることが合致する場合には、事業規模や社歴などに関わらずご連絡させていただいています。
ご担当者の方から実際にご返信をいただき、オンライン商談に発展する確率は、現状5%ぐらいでしょうか。悪くない数字だと思います。
お互いに良好な関係を築くことができるパートナー様と、一件でも多く出会えたらよいなと思いつつ、こちらは地道に続けていく予定です。
ホームページ制作会社を紹介するサイトに情報を掲載する
こういう簡単なことすらも、そういえばやってなかったなということで、ホームページ制作会社の比較サイトに登録してみました。
このサイトを見て連絡をくださった方が数名いらっしゃったのですが、面白いことに全員フリーランスのWebデザイナーさんでした。なるほど、そういう仕事の探し方があるんですね。
ちょっと想定していた結果と違いましたが、弊社からお仕事をお願いできるパートナー様が増えるのもありがたいことなので、こちらも引き続き掲載しておこうと思います。
オープンイノベーションプラットフォームに登録する
AUBAというサービスがユニークだったので登録してみました。ログインしてなくても一部表示できるようなので紹介します。
こちらは共創パートナーを見つけるためのサービスということなので、ファブラボやまぐちを通して取り組んでいる教育プログラムや、弊社のミッションでもあるデジタルディバイドの解消に興味がある事業者パートナーと出会えたらよいなと期待しています。
ファブラボやまぐちも認知拡大
上記は自社の認知度を上げるための取り組みで、自社が運営しているファブラボやまぐちのほうも、認知拡大に向けた取り組みを実施しています。以前も紹介したユーザーインタビューです。
いま月2回のペースで記事と動画をアップしています。ちょうど本日vol.4の記事とvol.3の動画を公開しました。
記事はこちら。
動画はこちら。
先日、市内の高校の探求学習という授業に、社会人メンターとして参加してきたスタッフが、ファブラボやまぐちを知っている学生が一人もいなかったと嘆いていました。
身近なところでも、もっと知ってもらうための努力をしなければいけないと痛感しました。
知ってもらわなければビジネスは始まらない
わたしたちのような小規模事業者は、とにかく資金力が乏しいです。
大企業のように巨額の費用をかけてテレビCMを打ったり、屋外に大きな看板を立てたりといった施策は現実的ではないので、小さな情報発信を積み重ねていくしかありません。
ありがたいことに、無料で情報発信できるサービスはたくさんありますが、闇雲に活用していてはリソースがいくらあっても足りません。
サービス選定のポイントは、その先に自分たちが提供できるものを求めている人が居るか?です。そのために「誰に」「どんなメッセージを」届けるかを事前に整理する必要があるのです。
いくら良い仕事ができたとしても、知ってもらわなければビジネスは始まりません。まだ見ぬお客様と出会うため、認知度アップに努めていきましょう。やれることはまだまだあるはず…と、自分にも言い聞かせています。
では。
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