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どうしたって時間がかかる

夏季休暇です。

お正月以来でしょうか、何の予定もない三連休を迎えて、さてどう過ごそうかと考えています。

仕事をしているときは「休みが欲しい!」と切実に思っていたはずが、いざ何をしてもよい時間ができると、何をしたらよいか分からなくなるという、典型的な仕事人間です。

ただ、最近は画像生成AIという新しい趣味ができたので、Midjourneyの沼にどっぷりハマって遊ぼうと思います。生成するぞー。

一周回って、最近は普通のイラストに挑戦しています。

好きなものが分からない人たち

先日、大学の先生が「自分が好きなものが分からない、という学生が多い」と仰っていました。自分が好きなものやことが何か分からず、また自分の選択に自信が持てない人が多いそうです。

昔から自分探しという言葉はありますが、自分の好きなものさえも見つからないという人が増えているらしいです。調べてみると自分迷子って呼ぶみたいですね。

自分自身にも、似たような経験があったか振り返ってみました。進路や就職先を選択するときに、自分は何がしたいのか?と考えたことはあるけれど、好きなものが分からないということはなかったような気がします。

私たちが若い頃は、今よりも選択肢が少なかったぶん、迷う機会も少なかったのかもしれないですね。インターネットなどというものはもちろんなく、テレビとラジオとマンガだけが情報ソースだった時代。

みんな同じアニメやドラマを見て過ごし、数少ない与えられたものの中から好きを選ぶしかないという、今考えると牧歌的な時代でした。

今はインターネットのおかげで、モノも情報も際限なく入手できるようになりました。それはつまり無限に選択肢があるということで、選択できる人にとってはのような時代であり、選択が苦手な人にとっては地獄のような時代でしょう。

選択ができない理由

選択とは、取捨選択の決断を下すという行為です。

決断とは、ある選択肢や行動を取ることを決意する行為を指します。それは、絶対的な正解を探すということではなく、自分が選択した結果に対して責任を持つということです。

現代は選択肢が無限であるため、より良い選択を求め続けてしまう思考から、好きなものを決められないという人もいるかもしれません。

義務教育過程から10数年ものあいだ、正解がある教育を受け続けてきて、それによって自分の評価を決められてきたので、ある意味仕方がないことでしょう。

ただ、正解を求める思考では生き辛いのが現代社会です。なぜなら、不確実な要素が多く、予測できない事が当然のように発生する現代において、絶対的な正解など無いに等しいからです。

社会における決断は、どの選択肢が正しいかは明確でない場合が多く、リスクや不確実性を伴うことがほとんどです。そのため、柔軟性を持ちつつ、より良い選択をするバランス感覚が求められます。

良い決断ができるようになるには?

良い決断を下すためには、情報収集論理的思考が求められます。それだけでは決めきれないときは、経験則直感に頼る場合もあります。

経験則や直感は、経験値がものをいう領域です。経験値を貯めるためには、どの選択肢に張る(賭ける)かという決断を、たくさん積み重ねていくしかありません。

社会は常に不確実性を孕んでいるため、経験に頼った決断が仇となる可能性だってあります。ですが、自分が選択した結果に対して責任を持つという経験を積んでいけば、必然的に挽回も上手くなるものです。

自分で決めるという行為を繰り返し、良い結果も悪い結果も受け入れるという経験を積み重ねてこそ、決断する力が培われるのです。

なので、良い決断ができるようになるには、どうしても時間がかかります。良い結果が得られたという小さな成功体験と、もっと良い方法があったという失敗からの学びを、コツコツと積み上げていくよりほかはないのです。

生成AIを使って爆速で経験値を積み上げろ

と、ここまでは生成AIが社会にインストールされる前の話。

これまで人間の時間軸でコツコツと積み上げていくしかなかった経験値を、AIの力を借りることによって爆速で積み上げることができます

AIの有識者によると、生成AIが代替するのは、調査、レポート作成、イメージ素材の制作など、圧倒的に若者が取り組むことの多い作業だそうです。

若者は、作業の領域で生成AIをフル活用することによって、先人たちには成し得なかった驚異的なスピード感で、経験値を貯めることができます。

逆に、AIがまだしばらくできないのは「方向性を定める、決断する、責任を取る」の3つの業務だそうで、これらは経験値がものをいう領域です。

つまり、経験豊富なシニア層が生成AIを使いこなすようになったら、作業しかできない若者を雇用する必要がなくなるということです。

なぜ私が熱心に生成AIのリサーチをしているのか、お分かりいただけたでしょうか?

デジタル化できる作業はもはや人間の仕事ではなくなりつつあります。そして、経験がものを言う領域においても、生成AIを使う人と使わない人との間では、測り知れないほどの差が生まれてくるでしょう。

これから社会に出る若い人たちには、生成AIを活用してチートのごとく経験値を積み上げ、今後ますます重要になる「決断して、責任を取る」能力を鍛えることをお薦めします。

自分の好きなものは、自分で決めなければ見つからないものなのです。

では。

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