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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿172

第171回から続く


リスクアセットにとって、身近な事です。

今日は、末尾の余談、そこで述べている2つの事それです。
是非、余談のその2つをご覧になって見てください。
リスクアセットにとって、身近な事です。

さて、僕はまあ、アメリカの金融市場というのは、日本から見たときの、たとえば、解説者や評論家の希望的観測で、動くものではないと、仕事始めたころから、ずっと思って来ました。現に、過去、何回にもわたって、アメリカの○○危機や暴落などに遭遇した時、それを痛感してきました。


現地に行って、そこと同化する。まず、それが先。


話はそれからだと、仕事始めた時から思っておりました。
ですから、昨日、FRBでも、ウォール街でも、
”インサイダー”(まさにそこ、その中にいた人、その中で長い時間を費やして来た人)のお話をお伺いしたいです、、、彼らの持つ眼、、、それと、目線を合わせたいですという事を述べました。まさしく、ずっと思っている事であり、ホンネですね。

それで、行動して、自分が間違っていた、失敗した場合、それは、自分で、やり直します。この場合、自分は、どこが間違っていたのだろうとかも、納得したり、修正したり、しやすいですので、僕の場合はですが。

今ですね。最速のペースでこの1年間475ベーシスポイント(4.75%)政策金利を引き上げてきた事のインパクトがどこに顕著に表れているかと言いますと、

それはクレジット市場です。
第156回の寄稿を、今一度、ご覧になって見てください。
証券化ビジネス、仕組み債、ここへのインパクトが大きく水面下で出ているのです。そして、今、この寄稿で述べております通り、FRB、パウエル議長が、Fed(FRB)プットを切りに行っていますから、その環境下で、その影響が引き続き大きいわけです。




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「Fed(FRB)プット」~損失とか市場の大幅な変動に見舞われた場合、FRBが状況を和らげるために支援に動いてくれるという「Fed(FRB)プット」という考え方。

第1四半期の業績発表があ~、とか、この寄稿で述べております通り、コンセンサスで8%ダウンするぅ~、とか。もちろん、それは大事なのですが。これまでこの寄稿で述べてきました通り、3月に景色が変わっておりますから、その景色が変わったところを見なければなりません。なにが、今後の米経済に大きな影響を与えるのか。今、水面下のクレジット市場で起こっている事が、まず、一番に挙げられるでしょうね。

パウエル議長、これ、わかって、今、おやりになっておられますからね。



始まりはいつもメザニン。


1にメザニン、2にメザニン、3,4がなくて、5にABS(Asset Back Securities)~資産担保証券。ここでしょうね。
*メザニン債~資産担保証券(ABS)の発行に際してリスクを3分類した中で、中程度のリスク水準の債券のこと。建物の中2階のことを英語で「mezzanine(メザニン)」ということから転じました。証券化商品のうち最も安全なシニア債と最もリスクの高いジュニア債の間にあるものを「メザニン債」といいます。(*の出所:大和証券)

いわゆる、資産担保証券(ABS)、メザニン債の不調。
格付けというのは、債券自体の信用リスクの度合いを示していて、債務履行の確実性が高いものAAA(トリプル・エー)、AA(ダブル・エーと段階的になって行って、BBB(トリプルB)へと。BBB(トリプルB)までが、投資適格と呼ばれ、一般的に、BB(ダブル・ビー)以下の債券はジャンク債とかハイイールド債になり、投機的格付けという事になります。

第156回寄稿から~専門家の方からの引用~「この資産担保証券(ABS:Asset Backed Securities)のメザニン部分のスポンサーシップ、いわゆる保険会社とか年金基金がこのメザニン部分に投資しようと考える時に、格付けがあまり機能しなくなっていて、保険会社とか年金基金の格付け要件を、もはや満たさなくなってきちゃってて、崩壊しつつある」
格付けが機能しなくなるというのは致命的な事です。
この保険会社のとこですよね。

顕著にインパクトを受けているのは。アメリカの保険会社。


金融機関がインパクトを受けるというは、経済にとって、これはやはり致命的なことですから。
そして、地銀とノンバンク。僕がこの寄稿で、ノンバンクと言い続けておりますのは、金融機関に比べて、規制されていない、規制が行き届いていませんから、何か事が起こった時に、伝染したり、火種になり得るので、ここを強調しております。
このような、お話に、昨日述べました、今後の税金、そのお金の流れを加えて見て行きます。これを加えて見て行くという事がポイントだと思います。

日本でも有名だと思いますが、トランプ政権で11日間だけ広報部長をお勤めになった、アンソニー・スカラムーチさんが、以前にまだ、トランプ氏を支持していた頃。ご発言や、著書などで、トランプ氏の事をたとえて(He is an orange wrecking ball.)彼は、(住宅、建物などを解体する時に使用される大変大きな鋼球)鋼球(wrecking ball)なんだと。民主党に対する鋼球でもあるんだと。鋼球として既存体制をぶち壊しに行くんだというニュアンスの事を一時期、当時、述べていました。
いわゆる、ドか~ンと、クレーンとかで、この鋼球(wrecking ball)を当てて、建物を解体するわけですね。

今、僕が、ここで言わんとしてるのは、メザニン債、証券化ビジネスの不調、仕組債の不具合、これが、米経済に対する鋼球(wrecking ball)だと思っていますという事です。そのようなインパクトがいずれ時間をかけて表面化してくるであろうと考えております。
こういう事は、醸成されて行って、連鎖して行くものでもありますからね。


アンソニー・スカラムーチ

こう言った事が、今、日本でどれだけ話題になっているのか、僕にはわかりませんが、今後の米経済を見て行く上で、アメリカの専門家は、ここから(ここを)見て行くことだろうとご指摘されておられます。僕もそう思っていますので、そのようにこれまで述べて参りました。

こういうところからのシビア、深刻なクレジットクランチ(信用収縮)が、リセッション(景気後退)の確率を高めて行くわけです。どのくらいの度合いのシビア、深刻なクレジットクランチ(信用収縮)になるのか。その度合いを測る事

そして、これらが次に影響を及ぼすであろうと考えられるところが、第161回で、特筆して取り上げました商業用不動産です。

商業不動産担保証券(CMBS・Commercial Mortgage Backed Securities)、商業不動産ローン担保証券(CRE CLO・Commercial Real Estate Collateralized Loan Obligation )というところの証券化ビジネス、その組成が難しいことになって行くことが考えられますから。すでにそういう(組成が難しくなっている)兆候が顕著に出てきているなどという例も目にします。

このような構図です。


そして、こういう記事に注目しています。
ブルームバーグ記事の引用です。

・「サブプライム自動車ディーラーのU.S.オート・セールスが営業休止」


こういうところですよね。よく見ておかなければなりません。

それと、再三再四、この寄稿やスペースで述べ続けております、直近では第170回寄稿でまた述べております~【債務上限問題が解決を見たら、、、、、債務上限問題に対する米財務省の特別措置の期限6月5日債務上限問題が解決を見たら、夏、8月を目途にして、イエレンさんがTGA(Treasury General Account)(米財務省一般勘定(会計))、、、、、】

前回、このTGA(Treasury General Account)(米財務省一般勘定(会計))、この口座にお金を穴埋めしなければならなかった時、株式市場はどういう動きをしたのか。
前回、ひとつのとっても大きなポイントでした。この辺について、また、追い追い、そのタイミングが来たら、もちろんお話させて頂きます。
とにかくこれでしょうね。このことでしょうね。だってこれ、即別措置の期限6月5日で、その後どうするのかの目途8月とかで、今から考えて、向こう3か月~4か月うちの話ですからね。他の懸念要因が、この事に巻き込まれて行く形にさえなって行くこともあり得るというふうにも見ています。これまで、この寄稿で述べて来た通りです。

難儀なところは、
今、まだ、TGA(Treasury General Account)(米財務省一般勘定(会計))の残高減少局面にあり、それが景気刺激的である事
そして、今、まだ、BTFP(バンク・ターム・ファンディング・プログラム・FRBに緊急措置)および連銀窓口貸出制度が作動中であることです。
株は、今こう言ったことを、どうのこうの抜きして、とりあえず、追い風にしている最中です。

これらの事に対して、どう立ち回るのか。
次の潮目の変りどころをよく見る事がキーですね。それに尽きます。

今年の3月、景色が変わったわけですから。変わった景色に対応して行く事が、株式投資、リスクアセット投資という事に、求められる局面だと思います。

今、水面下で、背景にどの様な事が起こっているのか

変ってしまった景色の中で、業績がダウンしますよ~とか、リセッション(景気後退)が来そうですね~とか、そういう表面的な話もいいのですが、株式市場はどこを見て動いいているのか今、水面下で、背景にどの様な事が起こっているのか、それがどういうタイミングで顕在化しそうなのかというところを見ながら、実際の自分の行動に役立てて行きたいと考えております。
まずは、クレジットクランチ(信用収縮)の度合いからです。


ブルームバーグ記事の引用です。
・「アトランタ連銀総裁、あと1回の利上げ後に「相当の間」据え置き支持
”Fed’s Bostic Favors One More Hike Then a Pause for Some Time”

この記事からの引用~「ボスティック氏は18日、CNBCとのインタビューで、「まだ仕事が残っており、それをする用意がある」と発言。次の行動を取った後は、その水準で「相当の間」据え置くことに違和感はないと述べた。」

まあ、そうでしょうね。

ブルームバーグ記事の引用です。
・「セントルイス連銀総裁、5.5-5.75%までの利上げ支持-ロイター

この記事からの引用~「3月のFOMC会合後に公表されたドット・プロット(金利予測分布図)では、政策金利が2023年末時点で5.1%になるとの予測(中央値)が示された。ロイター通信によると、ブラード氏は5.5-5.75%までの利上げを支持している。同氏は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持たない。

利上げは、まず、あと1回、5月で終了だと考えており、そう述べてきました。
そして、ボスティック・アトランタ連銀総裁が言うように~「相当の間」据え置くことに違和感ない~ということでしょうね。

コアのCPIが、現在5.6%上昇でしたから、タカ派であるブラード総裁は、こういうご発言もなさるでしょうね。

3月のFOMC会合後に公表されたドット・プロット(金利予測分布図)で、政策金利が2023年末時点で5.1%になるとの予測(中央値)~これで、「相当の間」据え置くという事だと思っています。

こちらは、Jim Biancoさんがシェアしてくださったツィートとチャートです。
Jim Biancoさんからの引用~Jim Biancoさんがおっしゃっておられますのは、フォワードカーブは、赤いライン予測から、グリーンのライン予測に変化したという事です。


これで見ますと、Jim Biancoさんがおっしゃっておられますこのフォワードカーブによりますと、6月、7月に向けて、政策金利はさらに緩やかに上昇して、金利の下げを織り込みながら、最初の利下げは、10月31日と11月1日のFOMC員会で。そして、そこから、12月12日、13日のFOMC委員会に向けて、下がって行くというカーブを描いています。市場の見方というのは、このフォワードカーブのように今後変って行くのではないかと推察しながら。

いっぽうで、FRBのほうは、この寄稿で、これまで述べて来ております通り、
パウエル議長は、先日のFOMC後の記者会見で「FOMCとして年内の利下げは見込んでいないと強調」、明言しました。】~この通りで、僕は、現在考えております。

これは、第167回の寄稿で、説明のために引用させて頂いたのですが、今回は、アウトライヤー寄稿、アウトライやキャスについて、ご説明させて頂くために引用させて頂きます。

FRBが5月初旬、10回目の利上げを行うと予想されている主な理由
【こちらは、Charlie Bilelloさんがシェアしてくださったツィートとチャートです。



アメリカの実質時間当たり平均賃金(前年比%変化)ですね。
Charlie Bilelloさんからの引用~「米国の賃金の伸びは、記録的に24か月連続で消費者物価の上昇に追いついていません。これ、アメリカの労働者繁栄の落ち込みを表しているとともに、FRBが5月初旬、10回目の利上げを行うと予想されている主な理由ですね」

ロビー団体とか大口献金者とか、そういう話でなくてもですね。
アメリカの労働者の視点に立って、このチャート見ますとね。「バイデンさんか、イエレンさんか、なんかよう知らんし、わからんけど。あんたたち、私達のために、仕事してないやん。アメリカの労働者は、怒ってます」という事を語りかけているチャートに、僕には見えます。

そりゃ、アメリカの労働者のお立場からすればですね。
「リセッション(景気後退)はない、とか、銀行システムは健全だ、とか、そんな、ややこし話、どうでもええねん。このチャートの図柄、変えんたらんかいィ~。そのために、いるん、ちゃいまんの~。え~、イエレンはん、どないや~」
って話だと思いますけど、、、】~第167回寄稿から~

こういう事実をよく見て、こう言った事実をわかっているアメリカの労働者の方は、上記のようなコメントをするでしょうけど。

いっぽうで、バイデンさんが、仕立ての良いスーツをお召しになられて、黒いサングラスをかけて、かっこよく、決めて、「インフレ抑制に励んでいて、インフレ抑制、現在、大変うまく行っているよ」と言えば、それに同調して、「やっぱ、バイデンだあ~」って言う人達、それはもう、大勢いるわけですね。

この寄稿で述べた通り、実は、7.5%だの、9%だのだったインフレ率が、ただ単に、CPI(米消費者物価指数)で、5%とかになっているだけなのにです。

たぶん、数字とか中身とか関係なんでしょうね。あんまり、そこは興味もないしという事で。トランプが嫌いだから、共和党が嫌いだから。なんとなく雰囲気で、だからバイデンはすごいみたいなロジックとともに。どんなロジックなんでしょうね。

これと同じなんです。僕が言おうとしている事は。
冒頭に戻って、僕はまあ、アメリカの金融市場というのは、日本から見たときの、たとえば、解説者や評論家の希望的観測で、動くものではないと、仕事始めたころから、ずっと思って来ました。

ですから、昨日、FRBでも、ウォール街でも、
”インサイダー”(まさにそこ、その中にいた人、その中で長い時間を費やして来た人)のお話をお伺いしたいです、、、彼らの持つ眼、、、それと、目線を合わせたいですという事を述べました。まさしく、ずっと思っている事であり、ホンネですね。

本当のところ、その事はどうなっているのというところを詰めて、
Hos it started. How it's going. (どのようにそれが始まって、どのようになってるの)というところを把握する事だと思います。

アメリカ目線のみで、進行しています。


アウトライヤー寄稿や、アウトライヤーキャスは、この、アメリカ目線のみで、進行しています。
日本のことであれば、日本の人と目線を合わせます。
アメリカの事ですから、
アメリカの人と目線を合わせるのは、当然のこと、ごく自然だと思っています。
僕は、このように考えております。

かつて第1回のスペースの最後の方で述べさせて頂きました通り、もちろんオフィスで、株式市場の話をするわけですけども、時に、アッパー・イースト・サイドにある会員制プライベート・クラブ(接待を伴うクラブではありません)で、ごく限られた人数で、ひとつ話題について、静か~に話することなどもありました。そこから、後に、その輪が広がって行ったりなども。


アッパー・イースト・サイド

その当時と今とでは、ひとつ、話のシェアのしかたも、大きく異なります。
今の良さを最大限に活かしながら。
アウトライヤー寄稿、アウトライヤーキャスの主旨はここにもあります。

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Stronger Together(一緒に強くなろう)というモットーでもあります。
前述の、仕立ての良いスーツや黒いサングラスもカッコよくて素敵ですが、そこに惑わされることなく、まずは、数字や中身をよく見て、というところですね。
皆さま、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

余談と致しまして~当時のベアー・スターンズ株につきまして


いや、僕ですね。景色が変わった、景色が変わったと申しますでしょ。
2000年代初頭ですかね。先日、お話させて頂きました、ニューヨーク、マンハッタンにそびえたつ、素晴らしいビルをベアー・スターンズが完成した時。

ウォール街にあったひとつのジンクス



当時、建設計画の発表時から見ておりまして。当時のウォール街にあったひとつのジンクスというか、まあ、ちょっとした迷信というか。「どうも、自社ビル持つと、その自社ビルを持ったあたりがピークで、どうも、その後、調子が悪くなるところ、結構多いんだよね~」って言う先人(アメリカ人)のお話。

383 マディソン・アベニュー



僕は、それを、当時心に刻んでおりました。当時、「今は、ウォール街にそびえたつ会社だけれども、世の中何が起こるかわからんぞな~」。
それまで、様々な○○問題や○○危機、バブルの崩壊、ウォール街の諸行無常を、それはもう、実体験して参りましたので。

それで、まあ、どう表現致しましょうか。内容は同じではないとは思うのですが、表現上、なんというか、まあ、従業員持ち株制度という表現させて頂くとしますと。それで自社株とか、ほんのちょっとだけ、ちょっぴり、まあ、定期的に、もらったりしておりまして。その権利行使に、一定程度の歳月が必要なわけです。1週間とか、何か月とかではなくて、年単位の歳月が必要で。

それでまあ、合法的に、その権利行使の権利を手にするたびに、売ったりしてまして。全部ではないのですが、自分で満足行くくらいには、結構、売り抜けていたんですね、結果。
ベアースターンズの事が起こる以前までに。
それは、まあ、僕は、理屈や論理、理論よりも、先人が言っていた、「どうも、自社ビル持つと、その自社ビルを持ったあたりがピークで、どうも、その後、調子が悪くなるところ、結構多いんだよね~」のほうに、重きを置きましてね。ただ単に、権利が発生して、合法的にそれができるタイミングで、そうし続けた、売り続けただけです。だから、ベアースターンズの事はありましたけれど、僕は、ベアースターンズは、僕にとって、素晴らしい会社だったなあと今でも思っています。確か、最盛期、166ドル以上の株価の値段がついていたと思います。

申し上げたき事は、2つ

ここで、今、僕が申し上げたいことは、自分の事を例に挙げてでも、申し上げたき事は、2つあります。僕の話のアピールではありません。そんなの例としてだけで、どうでもいいです。

ひとつは、景色が変わったと僕が申しておりますのは、企業業績が不調かもしれませんとか、リセッション(景気後退)が来ますよとか、そういう一般的に誰でも言うような話ではなくて。
理論も理屈も、結構な事なんですけど、それだけじゃないところをもっとよく見ておかないと、景色が変わったわけですから。
ここのところ述べております時間軸の短いところから、長いところまで。
まずは、短いところから。それが大事ですよと述べております。そして、僕は、前述、その時も、誰の話を聞くかに重きを置いていました。誰が、どんな長年の経験のもとに、どんな背景でそれを述べているのか。僕にとってはですが、これ大事なんですよね~。ある意味、こうして、僕を救ってくれたというか。

ふたつめは、その166ドル超の株価が、突然2008年の3月に2ドルになるわけですね。
アナリストの皆さんみんな立派な方がばかリですよ。素晴らしいと思います。
ただ、そういう株価、$166超の株価が、ある日突然、$2になるという事を目の前で実体験して。そしてその時、これまで述べてきました通り、ベアースターンズの事があった時、当時、ほとんど多くの金融セクター担当アナリストは、Buy(買い)とかAttractive(魅力的)というレーティング(投資格付け)をベアースターンズに対してつけていました。
トラウマになりますよね(笑)。
トラウマになってます(笑)。自分で経験しましたから。
だから、どうも、2次情報というのがどうも苦手で(笑)、それは、もう、非常に。

先日この寄稿で例として取り上げた、シリコンバレー銀行破綻の翌日だったか、翌々日だったかに見た、シリコンバレー銀行の破綻から連れ安していた、チャールズ・シュワブを、「連れ安しているけども、ファンダメンタルズは異なるから、押し目は買いだ」というようなコメント。
僕個人は、こういうコメントに、耳を傾けることはないですね。
チャールズ・シュワブ株については思うところを述べていらっしゃるのかもしれませんけど、このコメント、シリコンバレー銀行の破綻の直後に見ましたからね。

心がけて目線を合わせるのは、英語で言うところのインサイダー(そこにいた人、その中にいた人)、アメリカの、その人達が、1次情報を、どう解釈しているのかを観察しながら、目線を合わせる事が出来れば、目線を合わせています。

寄稿させて頂く時に、一般的にある、ごく、ごく、基本的な理屈、理論、などについては述べます。
ただ、もう、今、景色が変わったわけですね。今回、この3月に。
景色が変ったら、理屈や理論も大事ですが、なぜ景色が変わったのか。何がそうさせたのか(これまで述べて来た通りです)、それは、次にどこに、どんな大きな影響を与えるのか、与えようとしているのか。そこが大事だと僕は思います。

第170回の寄稿では、そもそもプールから水が抜かれた居たら、、、いくら泳ぎが速いって言ったって。というお話をさせて頂きました。これから、こういう事が大事なマーケットです。もう景色が変わりましたから。
アウトライヤー寄稿、アウトライやキャスは、この目線で、進行して参ります。

景色が変わった~僕の意味するところは、システミックリスク(全体に波及するリスク)につながる要因や事象が、出て来たという意味です。
システミックリスクになるという事を申しているのではありません。
それにつながるリスクが、私達の目の間に、そこにあるという事を申しております。
システミックリスク(全体に波及するリスク)につながる要因や事象が封じ込められるまで、理屈や理論だけでは行けないでしょうという事を述べています。
全体に波及するリスク。仮に、波及する際は、伝染して、感染して行くわけですから。それがもとで、ドミノにさえなるわけですね。こうなると言っているのではありません。ありようと、順番について述べています。

システミックリスクになる得る要因が、今、クレジット市場にあるんだと述べています。

僕は、この3月に銀行問題が起こるまで、最速のペースで金利が引き上げられてきた影響が、企業業績に顕著に表れ、Earnings Recession(企業業績のリセッション)がおこり得る事について述べてきました。
それが、この3月以降、今、水面下でそこにある、メザニン債、証券化ビジネスの不調が、比較できない違った次元で、大きく加えられてしまっている。これが、封じ込められないと、理屈や理論だけで測れない。
これが、封じ込められるのかと言われれば、そうも思わない。この事は、短い期間での話ではなく、長期にわたって、米経済に影響を与える得る要因だからだ。

まずは、ここの話以前に、大きな事は、今後、向こう3,4か月に内に起こるTGA(米財務省一般勘定会計)の事だろう。

これらが、今後どう絡みいあうのか。その時株式市場は?それがリスクアセットに与える影響は?その時自分はどうするのか。
このような目で、マーケットを見ています。


第173回へ続く



最後に …
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関連キャス&スペース

2023年4月17日 アウトライヤーキャス1 22分間

合言葉:tbh55


関連note


第138回~

第1回~第137回

私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です
OUTLIER 「相乗的にパフォーマンスを高める食品と栄養素を集約。」


🍅🍅


アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。



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