【自由詩】魅惑の月に遠吠えの白いためいき
見上げた満月は素肌に
野蛮な芳香を注ぐ
濡れた瞳と唇から白い歯が反射する
膝から崩れた地面には滲んだキリル文字
恍惚の踝と美しく裂かれた目尻の碧が
交互に傳い顎先の水滴に喰い込む
流浪の乱舞に酔う指先は
弄ばれた刎頸に這わせる
無力に傅く立て膝はエナメル質の戦慄
喉笛の鷲掴みが未知の手応えを拭い取る舌先
糸引く濁った嗅覚への苛立ち
一期一会の挽歌を奏でる喉笛
見上げた満月は素肌に
野蛮な芳香を注ぐ
濡れた瞳と唇から白い歯が反射する
膝から崩れた地面には滲んだキリル文字
恍惚の踝と美しく裂かれた目尻の碧が
交互に傳い顎先の水滴に喰い込む
流浪の乱舞に酔う指先は
弄ばれた刎頸に這わせる
無力に傅く立て膝はエナメル質の戦慄
喉笛の鷲掴みが未知の手応えを拭い取る舌先
糸引く濁った嗅覚への苛立ち
一期一会の挽歌を奏でる喉笛