【散文詩】好きではなくても

好きですといった。好きではないといわれた。
次の日も手を繋いで家路を歩いた。

二ヶ月後に好きだといった。好きですといわれた。

反復を反復して、手を離し、さようならと。
さようならといわれた。

好きではなくて怖かったのだ。本当は。