【散文詩】戦いですらなかった

人生は命を賭けた負け戦である。より良く生きるのか、それとも潔く散るのか。
はっきりしているのは決定権を握るのは自分自身ではないということだ。

勝ったと祝盃をあげても、負けたと自分を卑下するのも六面同じ目をした骰子の確率ではなくて格律なのだ。

理論を展開することは効率が悪いから廃棄する。
煽りに煽って捨てた説得の代わりに自粛を強要される盾と矛。

恒星でも惑星でもなく衛星のように生きていたい。

自意識と他者の評価はなんの関係もない。
頑張っていても、頑張っているように見えないと、頑張っているとは言われない。
「頑張りフェイク」が跋扈跋扈。

九割九分九厘の人は頑張り具合を判定する立場で物申すだけだから滅びの予兆。