【散文詩】二歩目はきっと大丈夫

武者震いだといい聞かせて踏み出した
完璧な生き方は夢の中
膝小僧のブルーの絆創膏に滲む痛み
二歩目は少しだけ上手くできるから大丈夫

嘘つきだと責めるけど
無駄なことはひとつもない
増えていく向かい傷に
泣き通した朝の日差しが黄色く見えた

叶わないからと
歯噛みして唇が染まる
懊悩する紫の記憶に

誰が悪いとか悪口も必要な夜に
大通り公園を駆け抜ける
お巡りさんが見てるから止まる赤信号