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吉田博 木版画の100年


これを観るために、ぶらり熱海へ。

急勾配をてくてく歩きました
やっと着いても館内でエスカレーターを乗り継ぎ、まだ登る
登って登って登った末の、この抜けのよい景色!


グランド・キャニオンの木版画と油彩画の比較。

同じ版木を使った、昼と夜の摺り分け。

版木やスケッチの展示。

インド·東南アジアシリーズもたっぷり展示。

現在の風景の写真との比較、なんてものもあった。

そしてなにより、『瀬戸内海 帆船』の全ての時間帯の展示。

確かに、2017年に観たSOMPO美術館での生誕140年展に比べると
木版画だけなので、ボリュームは比較にならない。でも、様々なシリーズが潤沢に揃っているのと、版木やスケッチなども展示してくれていたので
大満足!

タイトル通り「吉田博の木版画」を堪能できた。
行ってよかった。

実地に足を運んでスケッチを重ねること。
摺師の労働環境を整えたりすると同時に、自らが誰よりも摺りに精通し、時に版を彫ったりもしたこと。
彼の芸術を支えていたのはそんな職人的な指向。
その姿勢もたまらなく好き。

今回1番惹かれた『雲海 鳳凰山』。登山家としての側面と、グラデーションの美しさ·光の表現が巧みな側面とが結実した作品だと思う。この空の色が木版画というのが信じられない。

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