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002 ある日肩書きがなくなって  

「専業主婦」


私が今から約9年前に、
ある日突然これになりました。


長男を妊娠した時、
私は社会福祉士という仕事をしていて、
毎日自転車で高齢者の自宅を訪問していた。

おじいちゃんおばあちゃんと
仲良くなるのが得意だったし
長い人生を歩んできたその手のシワや肌
ゆっくりな動き
丁寧な暮らしに
私はいつも尊さを感じて
いつまでも話を聴いていたいと思っていた


そんな矢先に長男を妊娠。
「ご懐妊おめでとうございます」
病院の先生にそう言われると思ったのに
「申し訳ないけど今日から自宅安静。
自転車に乗ったり階段を登るのもできれば控えてね」
と言われてフラフラと家に帰った。


そうして私は
自分の意図とは関係なしに仕事を退職。

ある日突然 専業主婦になった。

書類やアンケートに
「会社員」ではなく 
「主婦」の欄にチェックするのに
いつも心がチクっとした

何度やっても慣れない

私は何者でもなくなってしまったような
そんな気持ちにさえなった

長男を出産した後
その違和感はさらに加速

育休中でもうすぐ復帰するママ友の話が
羨ましかった

赤ちゃんを見にきてくれる未婚の友達の話が
羨ましかった

保活を頑張ってみたけど
当時の待機児童は深刻で
私のような退職者はエントリーすら無意味
と市役所で諭された


なぜ仕事を辞めたの

なぜ待機児童が多いそんな町に住んだの

なぜ ⁡取り残された

なぜ なぜ なぜ




いつしか私は

専業主婦という言葉に 

孤独も ねたみも 諦めも

たくさん詰め込んでいっていたなぁ。


あの時たくさん自分を責めてごめん。

気づけば⁡
会社員時代より
専業主婦時代が年数を上回った今⁡。

職業 専業主婦

声に出してみて 愛しささえ感じる。


あの時の私を抱きしめて

こう 伝えてあげたい。

あなたの価値は 変わらないよ



大丈夫

あなたの価値は何も変わってない

あなたの価値は肩書きではない

そのままで とっても素敵な人だから

私は専業主婦になって よかった

むしろ 会社員の時より 
世界はものすごく広がったの

そこで出会った 心の友も 何人もできたよ

たくさん回り道をして 

たくさん考える時間をもらったよ


そして

やっと 本当にやりたいことを見つけられたから

セルフコーチングという魔法を
心にインストールしたから

飛び立つ時

自分を信じて
そのままで大丈夫


まだ出会っていない あなたにも

今日 伝えたい

どんなあなたでも 大丈夫。

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