暑い日が続くさなか、
「お花」がついてる「きゅうり」を
丸かじりしてみたところ、
思わぬ発見がありました。

「きゅうり」は、
近所の無人販売所で売っていたものです。
妻が買ってきてくれました。
あたりは住宅地ですが、
ちらほら畑が残っていて、
いろんな野菜が作られています。

３本100円
お花つき♪

買ってきてすぐに
妻が丸かじりしています。
音がおいしそうだったので、
私もいただくことに。

丸かじりなんて、何年ぶりだろう。

「お花」とは逆の、
「ヘタ」の方からかじる。

カリッ
しゃくしゃく

みずみずしい
身体にしみわたる

えっと、「きゅうり」には確か
カリウムにビタミン、ミネラル、あと食物繊維が含まれていて・・・
カリウムは余計な塩分の排出
ビタミンは抗酸化作用
食物繊維は腸内環境の整備
ミネラルは・・・
何だっけ

まぁそんな拙い知識よりも、
身体がよろこんでいるから、
いいに違いない。

土地で採れた旬の食べ物は、
おいしい。
おいしいということは、
身体にも心にも、いい。
間違いない。

半分くらい食べ進むと、
ちょっと飽きてきました。
淡泊だもんね。

マヨネーズでも付けようか
と思っていたら・・・

なんと
味がだんだん
濃くなってくるではありませんか。

「お花」に近づくにつれて、
何だかやさしい甘みがしてきます。

「きゅうり」には、
こんな顔があったのね。
これが「きゅうり」。
これも「きゅうり」。

調べてみると、どうやら本当に
部位によって味が違うようです。

プロの料理人は、
部位によって調理法を変える、とのこと。
違うメニューとして、
違う姿でお目見えする「きゅうり」。
味が濃いところも薄いところも
おいしくいただく知恵と工夫。

時間が経つと、味に差がなくなってきて
薄い方で均一になるみたいなので、

採れたての「きゅうり」に出会ったら、
できるだけ早く、
「お花」の近くを召し上がれ。
「お花」がもし付いていなくても、
「ヘタ」の逆側です。

あ、せっかくなので、
「ヘタ」の近くと
「お花」の近くを
一緒に味わって比べてみるのもいいですね。

＊＊＊

カリっとかじった瞬間
身体にしみ渡るひととき
味の変化に驚いているさなか
確かに、暑さは忘れていました。

そして、
食べ終えた余韻に浸っていると
いつの間にか体感温度が下がり
生気が湧いてきた気がします。

暑さ厳しいこの夏は特に、
おいしいものをいただいて
身体がよろこぶのを
味わうとしよう。