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必要とされる公立学校の教師の資質や考え方

公務員や教師の「仕事ができる」ってどういうことだと思いますか。真摯な態度で国民や児童生徒から信頼があるのは大前提です。学校目線の記事ですが、広く公務員にも言えることかもしれません。

仕事を上手にこなしていますが、そもそもその仕事は必要なことですか?

 公務員の給料は安定していて下がることはありません。そして言われることだけをこなせば、誰からも文句も言われません。そうすると、なるべく言われたことを効率よくこなそうとします。そして多くのことを効率よくこなしている八方美人的な人が、仕事ができる人みたいな感じになっているのではないかと思います。
 確かに仕事はできているのかもしれませんが、そもそもそのことをする意味は何かを考えていない人も中にはいるのでは?と思います。仕事効率を考えることはできても、そもそもそれは必要なことなのか、それはやめたほうが良いか、新しいことに取り組もうとかそういう発想に乏しいように感じます。自分への戒めも含めてです。もちろんそれができている先生もいます。
 八方美人的な人はそれはそれで誰でもできることではなく、すごいことだと思うのですが。

コロナ前の行事に全力で戻す必要はありますか?

 マスク着用も緩和され、生活がコロナ前に戻ってきました。学校行事までコロナ前に戻す必要はありません。コロナによって、学校にとって何が大切なのか、必要なことは何なのかをほとんどの先生は今まで以上に考えたはずです。しかしながら、コロナが5類に移行されたことによって、なくしていた行事は戻していこうという安易な発想に陥りがちで、実際にそうなっていることのほうが多いと感じます。コロナによってせっかく精選された行事が、あっけなく復活していことうしています。ただでさえすることが多いのに、また戻して意味の薄い仕事を増やすんですか?と思います。

給与法を変えれば解決するとも思いますか?

 教師の給与法のことが最近話題になっています。私の個人的な意見ですが、お金の問題ではないと思います。おそらく教員への経費が増えるだけで、働き方や意識はそうそうは変わらないと予測しています。
 学校の仕事というのは、「生徒のために!」と考えれば、どこまでも深くすることができます。いくら時間があっても足りないのです。給与法が変わって、「やった!残業代がでるんだったら、生徒のためにもっと仕事をしよう。」と思ってしまう熱心な先生もいるんではないかと思います。

 先生の心と身体が病んでいくばかりです。

 ちなみに、給与法を全否定しているわけではないです。給与法が変われば変わることもたくさんあると思います。もともと変化の少ない現場なので、それに合わせて上手に変わるんだろうなと思いますが、前向きな質の変化があまり期待できそうにないなということです。そして、教師は数が多いですから予算は大丈夫かとも心配します。

VUCA時代に求められている力は、大人の私たち教師は持っていますか?

 「ChatGPT」と教育について考えてみます。まだ多くの先生はそれほど真剣に考えていないと思われます。
 私もそれほど深くは考えられていませんが、教育にとってはかなりの変化ではないかと思っています。生徒がVUCA時代に求められている力の質も変化して、授業をどうやっていこうかと悩みつつあることろです。
 多くの先生は、文部科学省の方針が出てから考えようという感じだと思いますが、それでは技術の変化に追いつけないでしょう。
 自分で気づき考えるという意識が高くないのです。

 久々に「しちゃおじさん」のChatGPT関連の記事を引用させてもらいます。

 フムフムなるほどと思います。上記の記事の意味が分かる人は、インターネットの仕組みや性質を理解している上で、おそらくVUCA時代に求められている力を身に付けていると思われます。そうでない人も多くいて、もちろん子供たちも理解しきれないと思います。
 このような力を身につけるためには、どのような学校や授業であるべきか、まさにこれからだと思います。
 余談ですが、私も「ChatGPTって凄いですよね!」と安易に言ってしまった一人なんですが、しちゃおじさんのこの記事により、はっとしましたし、思考が深まったのでとてもありがたかったです。

 誰かに言われてから考えようではなく、自分で気づき自分で考えて行動できる教師でありたいと思いますし、そういう若者を育てたいものです。

必要なことを自分で考え優先させ、必要度の低い行事はどんどんやめていく勇気

 「教育委員会が言っているから、校長が言っているから、やらなければならない。」ではなくて、自分なりにそれがどういう意味があるのか考えて仕事をして、自分が納得できない程度のことならそれは断って、やめていくべきことだと思います。なぜそのことをするのか、生徒にとってどのような効果があるのか、その準備にはどれだけの時間がかかるのか、期日までに勤務時間内で処理できるのか、今取り組んでいることと優先順位はどうなのか、そこまで考えたうえで、仕事を引き受けるべきだと思いますし、管理的な立場の方も仕事を依頼してほしいです。また必要度の低い行事は、どんどんやめていけば徐々に仕事環境は改善していって、本当に必要なことへの質も高まると思います。

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