バレンタイン商戦が最も盛り上がる地域ってどこ?【チョコレート統計・前編】
2020年2月10日に出された、チョコレートに関するこちらの記事に触発されて。
記事内では2018年が総務省統計局「家計調査」の最新データとして提示されていますが、実は2020年2月7日に2019年のデータも公知されています。
最新版を踏まえ、チョコレートの統計を探ってみましょう。
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家計調査に関するトリビア
早速チョコレート統計を確認する…前に、総務省統計局「家計調査」について少しだけ。
まず、全数調査ではありません。標本を抽出した標本調査です。
また「家計調査」における「家計」は以下に大別されています。
✔ 二人以上の世帯
✔ 単身世帯
そしてこれらを合わせた「✔総世帯」もありますが、歴史的な経緯から二人以上の世帯がメイン。
したがって、二人以上の世帯に関しては存在するデータが単身世帯や総世帯では見つからない場合も。
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例えば、チョコレートに関する月ごとの支出金額は二人以上の世帯でのみ提供されているようです。
月ごとのチョコレート支出金額
実は日本では、月ごとのチョコレート支出金額に大きなばらつきがあります。
冬に多く、夏に少ない。
そうした基礎的な傾向があり、毎年変わることがありません。しかし何より大きな変動は、あの日に向かうあの季節。
そう、「バレンタイン商戦」とも称される1月末から2月14日にかけてのチョコ狂いの季節、チョコレート支出金額には非常に大きな変化が生じます。それはもう、ちょこっとどころではなく。
2月、毎年とびぬけた値を示しています。
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都道府県庁所在地ごとのチョコレート支出金額
二人以上の世帯に関する「家計調査」、非常に詳細なデータが公開されていまして、各月、各都道府県庁所在地におけるチョコレート支出金額が示されています。
上記のGIF画像は2019年を抜粋したもの。
ちなみに2008年からの各年2月トップ3は以下の通り
2019年2月のトップ、金沢市。
過去にも複数回ランクインする常連ですね。
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2018年、山口市に関する検討は別記事にて
実は冒頭に挙げた参考記事では2018年のデータを使用していますが、この年、非常に大きなチョコレート支出金額を示した都市がありました。
山口市です。
しかし、上記の2018年のトップ3に山口市は名を連ねていません。
なぜか?
それは、上記のランキングが「二人以上の世帯」のデータのみ基づくものだからです。
2018年、山口市で大きなチョコレート支出金額を示したのは、「総世帯」のデータ。
これについては別記事で検証したいと思います。
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