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序盤は最高、後半オワコン⁉【LOSTARK分析】

この世界は青春みたいだ」でおなじみオンラインRPGゲーム『LOSTARK』当初は盛り上がったものの、最近は「飽きた」という声も多い。ユーザーたちは何故、いつ飽きて辞めていくのか?三ヶ月やりこんだ無課金プレイヤー(IL380)が分析。

【目次】

①「いつ辞めた?50人のプレイヤー最終レベル」【統計調査】

「欠点の数は問題じゃない。飽きる理由は2つだけ」

「運営の対策は焼け石に水」【対策】

「まとめ」


①「いつ辞めた?50人の最終レベル」【統計調査】

ユーザーがどこで辞めたのかの指標として、装備レベル(以下IL)がある。本作ではILの上昇と共に戦闘力が向上し、プレイできる範囲も広がるため、プレイしていれば否応なく上げることになる。またILがわかれば、ユーザーが何をプレイ途中なのかもわかる。そこで今回、ギルドにログインをしなくなったメンバーと、プレイを辞めてアカウントを売りに出したユーザーのILをグラフにしてみた。

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ギルドメンバー=最終ログイン(※1)が7日以上のプレイヤー     売買アカウント=メインキャラクターの装備レベル(※2)       ※ギルドの必要性が高いのはIL(装備レベル)302~370

気になるのは、IL350に入り急速に辞める人数が増加することだ。IL349までに辞めるのは全体の24.2%だが、IL350-424に入ると一気に30.6%増加し、全体の54.8%になる。つまり半数以上がIL425前に辞めており、赤枠内IL350-424は大量にユーザーが辞めていくレベル帯である。

売買アカウントは、一見IL400-424を最高値に満遍なくばらけているように見える。しかし売り出すのはやはりIL350からで、最もユーザーが辞めるレベル=売り出すレベルとも推測できた。意外なことに、バイヤーでも一般ユーザーとあまり変わらないレベル、珍しくないレベルで売買をしている。大きな理由は、サブアカウントの存在だろう。本作では複数の職業(ジョブ)が存在し、キャラクターを10体まで製作できる。そのため「サブアカウントが充実する方が魅力的」、もしくは「レベリング(レベルを上げること)の効率から」と考えられる。

いずれにせよ、IL350-375はプレイヤーが辞める節目といえる。では、次は具体的にユーザーが何に断念し、飽きたのかを見ていこう。

※1 継続報酬が一週間でリセットされるため ※2 同売人が複数アカウントを売買の場合は最おすすめアカウントのメインキャラのみ採用

「欠点の数は問題じゃない。飽きる理由は2つだけ」

具体的なIL350-375の問題点を見ていく前に、本作のプレイの流れを説明する。前述のように、本作はILの上昇と共に戦闘力が向上し、プレイできる範囲が広がる。そこでプレイの流れを序盤(-302)・中盤(302-399)・終盤(400-)の三つに分けて、序盤から中盤のIL350-375にかけてを見ていこう。

【序盤】序盤は受動的にメインストーリーをこなしていき、世界各地で悪魔たちと戦いながら世界を救っていく。多様な種族の魅力的な人物も登場し、メインストーリーの評価は非常に高い。特筆すべきは本作最大の売りである美しいグラフィックとサウンドだ。ゲーム評価サイトでも本作のグラフィック点数は非常に高く、最低点数をつけるユーザーはいなかった。しかしメインストーリーは序盤で一度中断され、終盤に再開される。
(↓ゲーム評価サイトにおけるLOSTARKの項目評価)

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【中盤】中盤ではメインストーリーに替わって、新たにクエストやダンジョンが解放される。また中盤では能動的に情報を収集し、各システムに対応していく必要がある。ここで浮上する問題が、「運営の説明不足」「移動時間の長さ」だ。説明不足に関しては、運営が海外企業で翻訳に時間がかかるのもあるだろう。しかし、中盤では何をすればいいのか・報酬の使い道もネットすらもネットで調べる必要がある。移動時間の長さは、オンラインゲームならではの問題ともいえる。中盤では他ユーザーとの協力・戦闘も多いため、ロードが込み合うのだ。だが、本作のユーザーは多くが社会人である。運営もOL・サラリーマン・学生(大学生)のテーマでCMを製作しており、メインの最上もがさん含め30代を意識している。

結果的に、ユーザーはクエストを絞ってプレイをしていく。終盤に進むには一か月以上かかるため、毎日同じクエストで同じボス・戦闘エフェクトを見ているうちに、ユーザーには飽きが生まれてくる。。序盤では受動的にメインクエストをこなしていただけに、ユーザーはやがて飽きて辞めていくのだ。

「運営の対策は焼け石に水」【対策】
(↓12月23日大型アップデートのパッチ内容まとめ)

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運営も黙って見てはいない。毎週水曜日のメンテナンス以外にも、定期的に大規模アップデートを行っている。しかし、多くが上位レベル解放・課金アイテムの追加である。先日の12月23日の大型アップデートも、いずれも終盤ユーザーに対しての対策であり、先述のプレイヤーが辞める節目であるIL350-375の修正はない。現在ギルドで終盤まで活動を続けているのは1人だけなので、97%のユーザーに必要とされていない修正といえる。

ではユーザーが辞めていくのを食い止めるには、どうしたらいいだろうか。一つは、IL302-400の中盤の装備レベル向上スピードを上げることだ。また多くの中盤ユーザーは日課クエストに絞ってプレイをしているので、上位レベルやその他のシステム解放よりも、日課クエストの報酬を充実させるのが有効だといえる。本作の終盤には、序盤と同じようにメインクエストが存在する。中盤の滞在時間を短くし早めに終盤に行かせることで、ひとまずユーザーが日課クエストで飽きることはなくだろう。とはいえ、これらの問題と修正はいわゆる「ゲームシステム」に関わる部分だ。既に終盤にいるユーザーのことを考えても、修正は難しいかもしれない。

(↓IL上昇ごとに解放されるシステムやダンジョンの図)

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【まとめ】

LOSTARKのユーザーは、中盤のILIL350に入り急速に辞める人数が増加する。ギルドでは終盤のIL400-に進んだのは全体の3%だった。原因は中盤に入って浮上する「運営の説明不足」「移動時間の長さ」により、ユーザーが終盤までプレイを日課クエストに絞ることである。終盤までは長期間かかるため、やがてユーザーは飽きて辞めてしまう。

最後に、筆者は本作LOSTARKを愛するユーザーの一人である。今後も本作がより良いものになっていくことを願っている。

【おまけ】

ここに記したのは、あくまで筆者と周囲のユーザーにあてはまるものである。この記事を読んでどう感じたのか、賛成反対含めて多くの意見を歓迎するので、ぜひコメントに書き込んで欲しい。ただし、周囲を傷つける言動や感情的な言動は慎んでほしい。楽しく意見を共有していこう。

【参考サイト】

LOSTARK公式HP : https://lostark.pmang.jp/

OnlineGamer : https://www.onlinegamer.jp/game/1363/review/&page=2


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