メキシコは、3歳または4歳からプリスクール（Preescolar）に通い始めますが、その前はGuardería（グアルデリア）と呼ばれる託児所に預けることができます。託児所では0歳〜２、３歳までの子どもたちを預かってくれ、託児時間も場所によって様々です。今日はそんなメキシコの託児所について書いていきたいと思います。

①託児所の種類

託児所にはいくつか種類があります。IMSSと呼ばれる社会保障制度でも公営の託児所を設けていますが、入る子どもたち(ほとんどがメキシコ人)の数がとても多かったり、職員がスペイン語以外の言語で対応することが難しかったりと、外国人家族にとってはハードルが高そうです。そのため、多くの日本人家族は私営の託児所を利用することが多いです。

Guardería (グアルデリア)

これは託児所の総称とも言えるかもしれませんが、グアルデリアというと子どもたちを預かってくれるだけの所、というイメージがあります。ミルクを飲ませてくれる、持たせたご飯を食べさせてくれる、オムツを変えてくれるなど基本的なことをしてくれます。もちろん場所によってプログラムも様々で、きちんとしたカリキュラムを設けている所もありますので、まずは調べてみるようにしてください。

Maternal (マテルナル)

同様に0歳〜２、３歳までの子どもたちを預かってくれますが、もっとプログラムがしっかりしており、幼児教育に力を入れた教育機関とも捉えられます。マテルナルとプレスクールが合体しているところや、小中学校にプレスクールとマテルナルも入っている（つまり0歳〜15歳まで1つの教育機関に預けられる）ところもあり、子どもが2人以上いる場合は別々のところに送り迎えする必要がなく便利です。

②託児時間

託児時間は場所によって様々です。一般的には朝8時〜お昼1時あたりで前後しますが、共働き家庭のために朝7時〜夜7時まで預かってくれるようなところもあります。マテルナルに関しては、教育機関の一部であることが多いので、託児時間が短めのところが多いようです。また、グアルデリアは必ず毎日預けなければいけないわけではなく、1週間に2回利用したい、3回利用したいなども可能です。これは場所によるかもしれませんので、まずは確認してみましょう。

③費用

費用は託児所によってだいぶ違うのですが、1回何百ペソだったり、1ヶ月1000ペソ以下で預けられるところもあれば、月3000ペソくらいかかるマテルナルなどもあります。預けたい時間帯と、プログラム、立地、費用を考慮した上で決めるようにしましょう。

④託児所に預けた方がいいの？

これはもちろん様々な条件が関わってくると思いますが、時間とお金が許すのであれば、預けた方がいいと個人的には思います。

・自分の時間が持てる

言語も勝手も分からない国に住むというただでさえストレスフルな状況に、家にこもって赤ちゃんと二人きり・・・というのは、とても辛くなる可能性があります。週2回などでもいいので、子どもを託児所に預け自分の自由な時間が持てるようにすると、気持ちがとても楽になると思います。その時間を使って何か生産的なことをしろ、と言っているわけではありません。ひたすらぼ〜っとしてるだけでも、Netflixをずっと見てるでもいいですし、邪魔されることなく料理する、読みたかった漫画を読む、運動するなど自分がやりたいことをやるのが一番だと思います。また、気持ちに余裕が出てきたら、スペイン語のクラスを取る、ママ友とお茶しに行く、買い物に行くなどやってみるのもいいですね。

・子どももスペイン語を覚える

赤ちゃんの場合はもちろん難しいですが、1〜2歳になると、家でスペイン語の単語を言い始めるようになります。任期が長めの場合、お子さんがプレスクールに通うことになる可能性が高いので、スペイン語がすでに話せる状態になっているというのは、お子さんにとって非常に有利になります。ご自宅では日本語でお話しするでしょうから、もしかすると、他のメキシコ人の子どもたちと比べておしゃべりし始めるのが遅いかもしれませんが、お子さんは２ヶ国語を操ろうとしているわけですから、自然なことだと思いますし、そのうちだんだん追いついてきます。

・スペイン語を使わないといけない場面が出てくるから練習になる

託児所で先生とやりとりするためには、どうしても英語かスペイン語を使わないといけない場面が出てきます。あなたがスペイン語をすでに勉強中の場合、練習のチャンスだと思って先生たちに頑張って話しかけてみてください。また、他のお母さんたちとも知り合いになれるかもしれないので、笑顔で挨拶！だけはしっかりやるようにしましょう。

さて、いかがでしたか？皆さんの何かのお役に立てれば幸いです。
それではまた次の記事でお会いしましょう。
Nos vemos pronto!

Pachi