佐渡島庸平さんのトークイベント

5月28日六本木にてそのイベントは行われた。
「WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE. ~現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ~ 」の刊行記念イベント。


どなた?って方のため
(恥ずかしながら本企画で初めて知りました)

佐渡島庸平(さどしま・ようへい)/コルク代表
1979年生まれ。東京大学文学部を卒業後、講談社に入社。モーニング編集部で井上雄彦『バガボンド』、安野モヨコ『さくらん』のサブ担当、三田紀房『ドラゴン桜』、小山宙哉『宇宙兄弟』などの主担当を務める。2012年10月、講談社を退社し、コルクを創業。同社がエージェントを務める羽賀翔一氏が作画を担当した「君たちはどう生きるか」の漫画版が大ヒット。

宇宙兄弟の編集者の人である。
アラサー世代だと「スラムダンク」の井上雄彦の「バガボンド」の方が印象が強いだろうか。

そんなこんなで行ってきた。
きっかけはNewspicksの記事。
→コミュニティ運営能力を鍛えるために行ったきた。

私は恋愛コンサルを職業としている。

男女、つまり1対1の関係性のコンサルティングをしているわけなのだけど、コミュニティ化した方が遥かに効果が高い。

1対1で見るより1対多数でコンサルした方が他の人の進捗もわかる。これが1対1だと「自分だけこんな壁にぶつかってるんじゃね?」って感じになりやすい。

そんなこんなで1対多数(といっても2-3人)のシステムを採用している。

それがある一定期間コンサルして「恋愛ってこんなもんかぁ」となったら卒業してもらい、LINEグループを中心とした極クローズドなグループに入ってもらう。

俺自身が「女性=人生のゴールではない」と思っているので、LINEグループ内では自己啓発的な内容から資金作りのやり方など多岐に及ぶ内容で情報が飛び交っている。

俺としてはありがたい話。ナンパ師出身とはいえ、いつまでも
「こんな女を抱きました〜」っていうのも情けない話なので。それは恋愛初心者だけで良いと思っている。

私が目指すのは
「信頼コストゼロの与えるコミュニティ」である。

人はそう簡単に信じない生き物で良かれと思って有益な情報を与えても勘ぐってしまうし、行動に移すまで相当時間がかかるor行動自体を起こさないケースが大半だろう。

それが信頼コストがゼロになれば、行動に移す時間が相当圧縮できるだろう。人は成果が確実であること行動を移しやすくなるからだ。

ただ難しいことに信頼コストがゼロになっても
「じゃあどこへ向かうの?」って聞かれると非常に難しい。

「やりたいことをやる」といっても情報が溢れる時代、選択肢は無限にある。

人間は難しい生き物。本書の中にある通り、
「奴隷の幸福」
というように型に嵌められた方が考えなくてよく楽である。
他の例えで言えば「レールの上を走った方が楽」というべきか。


詳しい内容は本書に譲るとしてトークイベントの詳細を記載したい。

キーワードは「信用」
これを築くというところに集約しているが、多くの人が気づかない部分だ。

象徴的だったのが質問タイムでのある参加者のコメント

「とあるコミュニティでカメラマンを進んで買って出た。それに対する対価を求めたのに『進んでやっているから払わない。』それについてどう思うか?」との内容。

佐渡島さんは例えを出して、
「そのカメラマン自体の仕事は無報酬かもしれないが、そのコミュニティの仕事を請け負ったという信用が築く」と仰っていた。

その瞬間に私は
「投資に対する回収期間の考え方」
に差があると感じていた。

一般的には時給○円で3時間働いたから〜円というのが一般的だろう。
しかし、私で言えばブログ、Twitter、LINE@、メルマガなど様々な装置を作って今の仕事が成り立っている。

なので、例えば私自身が開くセミナー3時間1万円はその時間だけみれば3,333円/時だがそれまでのメディアの準備時間を含めれば相当時給は安くなる。

一般的な例だと「投資した時間分はすぐ回収される」と考えるのだろう。
しかし、後者の「投資した時間分はかなり後で回収される」というところも考えに入れて欲しいところ。
(若干ポジショントークに聞こえるかもしれないが)

こういうフリーランスのような完全歩合制の立場になると
「将来回収できればその仕事自体が無料でもやる」的な発想になりやすい。
ある意味、その仕事を請負う人への信頼で成り立っているといっても良い。


そんな参加者の質問を聞いて
「自分も時間を投資されるに値する自分にならんといかん」
そう思った次第です。


トークイベントで少し触れられていましたが、
今後は「信用経済」のような世界が急速に普及していくと思う。

個人の信用(連帯保証人とかじゃなくて)が不動産の担保などを上回る日がきっと来ると信じている。

イベントから帰ってきて本を一読した。やることは2つ
・私自身はこの後、本書の中にあるピラミッドを想像。
・「N対N」の仕組み作り

直近は様々な出来事がありモヤモヤしている部分があったが、かなり開けたイベントとなりました。行ってよかった。

自分の業界内だけだとどうしても視野が狭くなりやすい。
業界外のイベントにもいって積極的に他者視点を入れてないと中長期的にジリ貧になってしまう。

今後もこういったイベントには一定スパンで行こうと思う。
ってな感じです。

佐渡島さん、ありがとうございました。



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