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うそつき。

ボクはかなりの
嘘つきだ

嘘ついたことないと
自慢してくる
仲間がいる

そいうことも
嘘の1つ

だって
お世辞も嘘の1つ

口うるさい上司に
単刀直入に
細かすぎるんだよ!と
言えないまま
「その通りですね」
というのも嘘のひとつ

ひとの嘘を
問い詰めても仕方ない
ボクのこと話す

オオカミがきたぞ!
何度も云うので
誰もそもそも信じない
肝心な時も
誰も真に受けない

それでいいのか?
きかれたら
別にいいやと思ってる

因みに
誰かを騙して
何かを奪おうとか
そう云うのは無い

なんだろ
大げさに話してしまう

そんなボクを
許しもしないけど
仲間でいてくれる
人達がいる

嘘はいかんよ!
怒りながら
それでも
仲良くしてくれる

ある日来た
カウンセラーさんが
どうして嘘をつくのか
いっしょに考えようと
もちかけてくれた

ボクはいいよと
気軽に返事しながら
実はよくないので
嘘つく理由を嘘ついた

そして
いつから嘘ついてるか
聞かれたがわからない

誰もがわかるような
嘘やデマカセを
いけシャーシャーと
吐いてみせるので
カウンセラーさんも
とても気分悪そうだ

仲間の1人は
ボクに
「オマエ嘘つきだもんなあ」
そう言いながら
しげしげと見上げて

地面に座ってた

「なんで地面に座ってるの?」
「座りたいから」

ボクも隣に腰掛けた

往来する車が
激しくクラクション鳴らす

会話もしないで
座ってたら
警察の車が来た
警官さんが降りてきて

激しく心配された
というか
叱られた

きっと誰かが
通報したんだ

すぐに仲間の
施設の人が来た

仲間は
ビー玉みたいな瞳を
長い睫毛に
隠しながら

白くて長い指を立て
左右にふって
バイバイしてみせた

ボクは舌を出して
みせた

ボクの保護者らも
束になってやってきた

それぞれが
それぞれの職場から

おっきいおじいちゃまが
「ばかもーーん!」と叫び
杖でボクをぶとうとした

周りの皆に止められ
引き下がったかと思ったら
おばあちゃまが
ギュ抱っこして
怒り始めた
「どーしてなの?」
「ダメはダメでしょ?」
「わからないの?」
「みんなが心配するのに?」
だんだん早口で
怒鳴り声に近い

ギュ抱っこも力任せで
結構苦しい
ボクがバタバタもがいて
苦しいよといったら

叔母さまがきて
ぶたれた

「みんなが心配するでしょ!」
「いいかげんにしないとだめよ!」

痛くて泣いた
ほっぺたが赤くなった

まわりがまたまた
ボクを囲んで
まぁーまぁーって

理由なんかなかった
仲間が座ってたから
気になっただけだった
でも
それをいうと
仲間と会わせてもらえなくなる
だから云わない

エープリルフールしか
嘘は吐いちゃダメよ
本当は何なの?!

「座りたかったから」

保護者らは呆れた顔して
説明したりなだめたりしてきた

すると
叔父さまが言った
「そういうこともあるよ。
事故にならなくて良かったよ」

「次からは安全に遊ぼうね
気を付けるんだよ」

ボクは叔父さまの
オトナの対応を心にメモした

叱っても無駄だと
わかったのかもしれない

適当な嘘つくボクを
理解しようとしてくれてる
ボクはそう感じた

ボクには居場所がある
それが嬉しい

そのヒトコトの中に
居場所をみつけた

ありがとう

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いつもありがとうございます
病院の日なので
憂鬱です

今日は外科の先生に足を
診てもらうのです

もう行きたくないのです
イヤなのです

ワガママかもしれない
でも
もう病院へ行きたくないのです

またあした

読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました