抑鬱な気分で何も楽しくない。
そんな時にテレビをつけると、BS放送で「空港ピアノ」がしていた。
その名の通り、空港にピアノがあって自由に弾いてもらうもの。

何気に観ていたが、思わず食い入るように観ていた。

落ちていた気分が晴れるわけでもなく、逆に落ちるわけでもない。
うん、不快感もない。ただそれを観ることができる。

何故だろうか。
音楽に癒されたというのもあるかもしれない。
でもちょっと違う。

考えてみた。テレビに出てくる人が外国人だからだ。
要するに言語が違う。だから話をしても何を言っているのか分からない。真剣にリスニングすれば分かるが、翻訳しようとしなければスルーできるし、字幕も見なければいい。

目の前(テレビのなか)の人が何を言っているか分からないから、心を揺り動かされることもない。
自分を保つことができる。自分以外に誰もいないようなものだ。

それだけ人の心は他者に左右される。些細な言動ひとつで。一人になりたくてもなれない人がいる。

この方法を試してみてはどうだろうか？
こういう時にBS放送は役に立つ。