サステナブル・ラベルってなんですか?
こんにちは。PAF MALLのエシカル男子、カワムラです。
先日、一般社団法人日本エシカル推進協議会(以下:JEI)主宰の「エシカルサロン」に参加してきました。
2月5日に発刊された、JEI副会長 山口真奈美さんの著書『サステナブル調達を成功させるための国際認証の教科書』の内容を中心に、「国際認証ラベルとエシカル消費ーサステナブル調達と認証からみる社会変革の可能性ー」という演題で講演が行われました。
参加者は、企業のエシカルやサステナブル領域部署の担当、研究職、サステナブルなものづくりを実践されているかたなどざまざま。講演では、社会課題へ向き合いながら、事業成長もミッションとして課せられている参加者からの質問や意見交換があり、和やかながら真剣な面持ちで会は進行しました。
その後の交流会では、MSC認証、ASC認証というサステナブルに配慮した認証食材を使用した、神奈川県「きじま」のお弁当が提供されました。
先週のnoteで、エシカルとサステナブルの関係性について、
持続可能な調達方針を定めている企業は「サステナブル調達」を実践してもの作りや生産を行い、それが消費者の「エシカル消費」へと繋がっている
と書きました。
サステナブル調達を実践するために、なぜサステナブル経営が必要なのか。サステナブル調達を実践するツールとして、なぜ第三者が証明している信頼性と透明性を擁した客観的根拠である「国際認証ラベル」が必要なのか。
山口さんの著書は、認証取得のノウハウや事例よりも、企業がサステナブルなビジネスに取り組むときに必要な「心構え」や「考え方」、「基礎知識」に重点を置いたと語ります。
そもそも、国際認証ラベル(=サステナブル・ラベル)ってなんですか?
…勇気を出して質問したかったのですが、聞けませんでした 笑。なので、こちらで少し勉強してみました。
サステナブル・ラベルの特徴、強みとしては、
があります。世界でも通用する製品の証明となりますが、材料の生産や流通過程など、製造以外の工程でも環境や社会に配慮しているかが審査ポイントとなるため、製造元企業だけでは達成することができません。関係企業や関係先に対しても協力を求める必要があるのです。
先述のお弁当でいえば、
MSC認証(海のエコラベル)=MSC(海洋管理協議会)の規格に適合した漁業で獲られた持続可能な水産物にのみ認証される
日本企業の取得件数:14社(2022年9月30日時点)
ASC認証(養殖に関するラベル)=ASC(水産養殖管理協議会)の策定基準をクリアした、環境と社会への影響を最小限にした責任ある養殖の水産物にのみ認証される
日本企業の取得件数:182社(2022年9月1日時点)
という2つの認証を取得した食材であることの証明となります。ですが、日本企業の取得実績からも、認証取得へのハードルの高さを感じますよね。。
うちの会社には無理だなーと諦めてしまうかもしれませんが、心構えや考え方としては、誰でも一歩を踏み出すことができるのではないでしょうか。
山口さんの著書の編集担当のかたは、「この本の出版にあたっては、できる限りサステナブル調達が実践できるよう、紙の選定にもこだわりました」と語ってくれました。
なるほど! 本の趣旨からも、品質や斤量(紙の厚さ)だけでなく、材料である「紙」の調達方法への配慮も大切な気づきですよね。その一歩、応援したいと率直に感じました。
僕たちのPAF MALLも、自分たちや周囲の人たちの小さな一歩を大切にして、確かな一歩を踏み出し続けていきたいと考えています。その積み重ねが、未来へと繋がっていることを信じて。
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