なぜ私は小説が書きたかったのか「生きている私達がしなければならないこと」編
私たちが普段生きている上で”死”という概念を考えることはない。しかし抗えない”死”というものが目の前に現れた時、人はどういう行動をとるだろうか、と考えたのが始まりだったと思う。
「生きている私達がしなければならないこと」https://ncode.syosetu.com/n5765dv/
地球に隕石が落ちてくる。とても巨大で、ぶつからないで済むということはなく、必ず人類は滅亡するという。そんなXデーが迫ってくる中、バットを持って家を出ようとする少女と、それを止める母親の話……簡単に言えばそんな話だ。
明日人類が滅亡するとしたら、あなたはどうするだろうか。家族と一緒に過ごすか、やりたかったことをやるか、自暴自棄になるか、自ら死を選ぶか。人それぞれ答えがあるだろう。私は、運命を受け入れてしまっている方法をとる人間よりも、運命に抗おうとしている人間が美しいと思った。
物語の中、少女はバットで隕石を打ち返すという。そんなことは到底無理な話で、おそらく彼女も絶対にできるとは思っていないだろう。これはあくまで比喩だ。決められた運命に対して挑戦するという気概は、どんなに不可能なものでも、たとえ失敗したとしても本物として残り続ける。それを伝えたいと思ったのだ。
自分の状況を甘んじて受け入れるか、それを撥ね退けて本物を手に入れるか。その選択は自分自身にかかっているのだ。
読んでくれたらとてもうれしいのである。母の葛藤や合理化もきっと共感してもらえると信じている。
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