第121回 娘の登園拒否

ついに娘が登園しないと言い出しました。

いつもはイヤと言ってもいろいろ口実をつけて友達に会いに行こうなどと宥めて車で園に送るのですが、今日ばかりはどうしても行きたくないと動こうとしません。

仕方がないので今日ばかりは園を休ませることにしました。

2歳半になる娘は体重も増え、以前のように無理やり車に乗せることもできなくなっています。

妻は先に仕事に行ってしまっているので、わたしが面倒をみるしかありません。

わたしの勤務時間まではなんとか仕事をしようとしたのですが、娘の動き方を見ていると仕事どころではなくなり、会社には休む連絡をしました。

園を休んでいる間、娘は「ママ」と何度もいいました。ママが恋しいのです。

バァバは娘の様子をみて、「園で虐められたのでは?」と心配しますが、園との連絡帳にはそのようなことは書いてありません。

今日、わたしの住む地方ではかなりの雪が降りました。寒いのがイヤなのかとも思いますが、本当のところは本人にしかわかりません。

1日娘の相手をしていて思ったのは、ママが一番なのだということです。

つい先日、娘があまりにも「ママ、ママ」ばかりなので、わたしは妻に「俺はママになりたいよ」とこぼしたところ、妻は笑っていました。

今の娘には「ママ」は味方で、わたしや妻の「お仕事」は敵なのです。

わたし達が「お仕事」を理由に娘をほったらかしにしたり、「ダメ」を連発されるのがイヤなのでしょう。

「わたしもお仕事する」などと言い出します。

そんな娘もいずれは自分と社会との関係が見えてきます。そのときになればわかってくれるはずです。

しばらくはわがままに思えることも許してやろと思いながら、妻の帰りを待ったのでした。

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