見出し画像

【超簡単‼】打ち込みの基本④「8分連音符beat編」(Ableton liveを使用)

このシリーズ「【超簡単‼】打ち込みの基本」は、今回で最終回となります。盛り沢山な内容ですよ!!!

「連音符」とは、いわゆる3連符等のことを指します。

「連音符」を使いこなせるようになると、ハネたり、普通の音楽では聴かれないような拍子感が薄まるビートを作ることができるようになります。

電子音楽を作るうえで欠かせない知識です。

では、早速いきましょう。

今回の内容は、6/8拍子でも説明できますが、他の素数連音符(5連符、7連符のこと)への応用が難しいので、4/4拍子で説明します。

【パターン④-1】8分連音符beat 3連ノーマル

基本的には8beatと変わりません。ハイハットが8分3連符になるだけです。なお、ハイハットの強弱は下図のとおり。

動画で確認しましょう。

【パターン④-2】8分連音符beat 3連シャッフル

いわゆるシャッフルビートです。ハイハット3連符の真ん中の音を抜くだけで完成します。それだけでは面白くないので、スネアにも工夫しました。 2拍目に、ゴーストノートの追加。4拍目は、連打で疾走感(ハシり)を出しています。 

【パターン④-3】8分連音符beat 3連ハーフステップ&ダブルタイム

【パターン④-1】のリズムを倍にしたり、半分(1/2)にしたりして変化を確認してみましょう。

実は、このテクニック意外と重要で、EDM(ダブステップ)の世界では多用されています。

テンポ(BPM)は変わらず、各音符の長さが倍になったり、半分になったりしているのがポイント。Ableton liveだと簡単にできます。

これは、実際の動画で確認してみましょう。①【パターン④-1】→②ハーフステップ→③ダブルタイムの順でやってみます。

ちょっと、ダブルタイムは速すぎますね(笑)

【パターン④-4】8分連音符beat 3連コンプレックス

これは単純だけど絶大な効果があります。通常ならクローズハイハットを3連符で鳴らしていただけど、音色を変えるだけで劇的にBeatが変化します。

このテクニックは、色々と応用が利くので覚えていくと良いでしょう。あと4拍目のKickの位置も8分3連符中央に置くことで独特なタメを出しています。こういった小さな工夫がオリジナルティを生んでいきます。

動画はコチラ。(ごめんなさい。なぜか埋め込みできないのでリンクします。)

【パターン④-5】8分連音符beat 5連ノーマル

上図を見て下さい。「8分5連符」!!?

一体どうやって打ち込むのでしょう?Ableton liveのグリッド設定では3連符以外は見当たりません。

答えは知っていると簡単。下図で解説していきます。

①作りたい連音符+1の音符をグリッドに打ち込む

まわりくどい言い方ですね。8分5連符を作りたい場合は、8部音符を「5+1=6」個並べます。

②並べた音符を全選択してMIDIストレッチマーカーを1.2(1拍目の終わりのトコ)までドラッグする。

一応下の動画で手順を確認しましょう。

7連符、11連符なんかも同様に作成することができます。

完成した8分5連符beatは、下の動画でどうぞ‼

いかがですか?ベロシティに変化をつけリズムにウネりを出しましょう。

8Beatから派生していますが、不思議なBeatですね。

ベースラインに8分5連符等を合わせるとカッコよくなりますが、別の機会で紹介したいと思います。

【パターン④-6】8分連音符beat 7連ノーマル

ベタですが、7連ノーマルも紹介しておきます。動画はイチから作成するので参考にしてみてください。

なかなか、カッコイイでしょう!?地味ですが、リムショットを8分音符で打ち込む事でポリリズム的なアプローチをしています。

このブログ&動画では、基本の型に加え、チョイチョイ大事なテクニックも織り交ぜて紹介していますので、自分で試しながら研究してくださいね。

【パターン④-7】8分連音符beat alternate beat  (交互に繰り返すリズム)

最後になります。その名も「alternate beat(交互に繰り返すリズム)」です。

上図のように「5連符」「7連符」のハイハットが繰り返すことにより、ブレーキがかかったような変態Beatを作ることができます。

さらに変態度を高めたい方は、今回学んだテクニック「ハイハットを他の音色に振り替える【パターン④-4】」を使って、より発展的なBeatを作成してみましょう。

動画で確認してほしいのは、「ブレーキがかかった」ようなニュアンスです。今後、自分でBeatを構築していく場合、他人の曲やBeatを聞いてニュアンス(雰囲気)を掴むことは、とても重要なことです。

ポイントとしては、「休符を上手くつかう」でしょうか?

例えば5連ハイハットの場合、

「チチチチチ」と全部打つのではなく、

「チチッッチ」「ッチチチッ」のように幾つかのパターンを使用してみましょう。ハイハットに限らず、他の音色に割り振ったりすることで、多種多様なパターンを作ることが出来るハズです。

【おわりに】

以上、全4回にわたり「【超簡単‼】打ち込みの基本」をお伝えしてきました。まだまだ伝えたい事(パラアウト、Pan振り等々)がありますが、次の機会に記しますね。

私が初心者の方に一貫して伝えたいことは、

・とにかくマネする。

・マネで終わらず些細な変化でもいいので工夫する。

・自分のパターンを作りあげる。

です。

電子音楽は、失敗してナンボの音楽です。どんどんTry&Errorをして貴方にしかできない素敵なBeatを作ってください。
Beat作りにハマると、どんどん複雑なものを作りがちです。煮詰まったらシンプルにすることでカッコイイBeatができることもあります。われわれ素人は、プロと違って納期はありません。「あわてず、じっくり」音楽を楽しみましょう!!!

最後に、Twwiterで公開したお気に入りのBeatを紹介します。

今後も、DTMノウハウを公開していく予定です。では!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?