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キリスト教とイスラム教の調和の地 ベツレヘム

こんにちは、駐日パレスチナ代表部です。


今日もパレスチナにある観光地についてご紹介いたします。

今回紹介するのは、イエス・キリストの生誕地として知られるベツレヘムです。このばら色の小さな町はキリストの生誕地であるということで、世界から注目されています。現代のベツレヘムは商業的にも発達した一大観光都市で、その本当の魅力は広場や宗教的な観光名所から離れたわき道にあります。町やスークは古代と現代、イスラム教徒とキリスト教の魅惑的な調和を表したものでもあります。


ベツレヘムにはたくさんの観光スポットがありますが、今回はその中で3つの場所を紹介します。


1つ目は、聖誕教会(Basilica of Nativity)です。ヨセフとマリアがベツレヘムにたどり着いた時、彼らは宿を見つけることが出来ず、イエスは馬小屋として使われていた洞窟で生まれました。この洞窟の上に建てられた見事な教会が聖誕教会です。最初の教会は4世紀前半にビザンティンの皇帝によって建てられましたが、現在の教会は530年に建設されたものです。外からはまるで要塞のように見えます。侵入者から教会を守り、馬に乗ったまま入って来られないよう入り口は狭く低く造られています。

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2つ目は、ミルク・グロット(Milk Grotto)です。伝説によると、ミルク・グロットは聖母マリアがエジプトに行く前にヘロデ王の兵士たちからイエスを隠し育てた場所で、教会の南西に位置し、柔らかな白い岩を削って造られた変則的な洞窟です。マリアの母乳が数滴地面に滴り落ちて岩を白くしたといわれています。キリスト教徒にもイスラム教徒にも崇められているこのミルクのように白い岩は、癒しの力と女性の子育てを助ける力があるとされています。

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3つ目は、ベイト・ジャラ(Beit Jala)です。ベツレヘムの西2kmにある古風なこの町は古代カナン人の町で、アラム語で「草の絨毯」という意味です。この町には2つの神学校と古い教会や修道院があります。四角い塔と輝くドームのある聖ニコラ教会は特に有名です。また、Cremisan のサレジオ修道院は図書館を兼ねた寄宿制の学校で、質の良いワインでよく知られています。加えて、ベイト・ジャラは一級品のオリーブオイルでも名高い町で、温暖な気候と素晴らしい眺めのため、夏の避暑地としても人気の高い町です。

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このほかにもたくさんの素晴らしい場所がベツレヘムにはあります。新型コロナウイルスの感染が落ち着き、パレスチナを訪れる機会がありましたら、ぜひこの町を訪れてみてください!

ご拝読ありがとうございました。

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