読みながらまず、「痛々しい…」もしくは「イタイ」という感じが湧き起こり、でもそれが突き抜けていてある意味潔いレベルにまで行きかけているために、一般の読者も引き付けることができるのかな、と思った。
Amazonのレビューは酷評と心酔評の差がスゴイことになっている。
この人はおそらく、東畑開人さんの言うところの「野の医者」ってやつだなと思った。自分が癒された方法で人を癒そうとする、民間のヒーラーの典型。「ちゃんとしている人」を自分の経験から理解できる範囲でしか定義付けしていないから、当然「ちゃんとしている人はこういう人」に当てはまらない「ちゃんとしている人」もいるわけで、そういう読者にとっては、強い違和感を感じさせる描写になるのではないだろうか。
(心の声)もっと視野を広げて、文献研究もしてほしい…。
従って、全面的には共感できないし、部分的には嫌悪感すら感じてしまうものの、「なるほど」と思える考え方や表現もあったので、リマインドのために残しておきたい。