IBDP（International Baccalaureate Diploma Programme）は世界140カ国で採用されている2年間で取得するカリキュラムです。6科目につき各7点（計42点）に加え、コア科目に最大3点が与えられ45点満点です。

IBDPの平均点を見ると、2021年、2022年は高めに出ていましたが（最終試験がキャンセルされたことの影響でしょうか）コロナ前の水準に戻りました。2022年のIBのグローバルの学校ランキングを見ていきます。

平均点が40点を超えた学校が2020年は11校、2021年は30校、2022年は22校なのでランキング常連校がさらにIBDPの平均点を伸ばしています。

トップ3校はお馴染みロシアのギフテッド学校のLetovo School（43点）、香港の名門校St Paul’s Co-educational College（42.8点）、シンガポールのトップローカル校Anglo Chinese School（42.7点）です。シンガポールのSt Joseph’s Institutionと日本のK. International School Tokyoは5位（42.1点）です。

9位にCheltenham Ladies’ College（41.6点）、10位Tanglin Trust School（41.3点）、11位Wellington College（41.2点）でした。

続いて国別に上位50位の学校を見ていきたいと思います。

香港は最多13校が上位50位にランクインしました。香港のインターナショナルスクールの名門校はシンガポール以上にウェイティングが長く入学するのが大変という話を聞きました。Dayスクールがほとんどなので、保護者の仕事、駐在等で香港に滞在されている人しか通うのは難しいかもしれません。

シンガポールは11校がランクインしました。Anglo Chinese School、St Joseph’s Institution、School of the Arts Singaporeはローカルのトップ校です。Tanglin Trust Schoolは老舗英系インターナショナルスクールでAレベルとIBDPと選択が可能です。イギリス人はAレベル、アジア系はIBDPを選択する学生が多いようです。スポーツも強いです。

Hwa Chong International Schoolは半分ローカル、半分インターナショナルスクール生が通います。寮があります。NPS International School、Global Indian International School (GIIS) SMART Campusはインド人が多いインターナショナルスクールでIBDPの点数はいつも高いです。GIISは日本にもインターナショルスクールを開校しています。

St Joseph’s Institution International、名門インターナショナルスクールで中学からローカル生が入ってきます。日本人でも通っている子がいます。Dover Court International School、Chatsworth International School、Dulwich College Singaporeも有名インターナショナルスクールですが、IBDPに成績に関してはDulwich Collegeが一番安定しています。

イギリスも50位中に11校がランクインしました。ボーディングスクール(寮)がある学校をみていきましょう。

日本人に人気で毎年日本人女学生が入学するCheltenham Ladies’ College(女子校)、イギリス人にも留学生にも人気が高く学ぶ環境が整っているWellington College（共学)、日本人にも人気で毎年シンガポールのUWCやタングリントラスト、ダリッジカレッジから入学者がいるSevenoaks School（共学)、Whitgift School（共学)、Ardingly College（共学)、Bromsgrove School（共学)です。

Ardingly CollegeとBromsgrove SchoolはこのIBDPランキングを毎年発表しているEducation Advisorsがよく訪問するなど繋がりがありお勧めしています。

日本のインターナショナルスクールは、5位K. International School Tokyo（42.1点）、46位Saint Maur International School（38.5点)の２校が50位内にランクインしました。Doshisa International Schoolは82位、37.１点です。

中国はDulwich College の分校が3つが50位内に入りました。Wellington College International Schoolは11位Wellington College（41.2点）の分校です。中国のインターナショナルスクールを選ぶ場合はイギリスボーディングスクールの分校が良さそうですね。100位以内にも中国のインターナショナルスクールが増えています。

インドの学校も増えてきました。分校ではなく、インド独自のインターナショナルスクールのようですが、点数を伸ばしてきています。The International School BangaloreとJayshree Periwal International Schoolは寮があるようです。

2022年 IB グローバルランキング　上位50位校

2023年の5月に試験が行われる学校のIBDPの結果は発表されましたが、シンガポールの一部の学校は11月に試験が行われるため、2023年のグローバルランキングは12月〜1月の発表を待ってまとめます。

2021年のIBグローバルランキングはこちらです。

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