NO.157
巨大な津波が太平洋を横断して進行し、次々と各地に到達。ハワイではビーチでのパーティーが急遽中断され、オーストラリアの沿岸部では人々が高台に避難。

そして、日本の三陸海岸にもその巨大な波が到来。通常ならば未曾有の被害が予測される。

しかし、カズマたちの「AirVehicle号」が提供した情報が功を奏する。多くの地域で事前の避難が行われ、特に高齢者や子供たちが安全な場所に避けられた。

一部の地域では犠牲者も出るものの、予想されていた被害は大幅に抑えられる。

飛行船から見下ろす太平洋は、人々の運命を握る巨大な舞台となっている。

ユイはデータを収集し続け、ミユキとリョウは物資と救助機材の整理に追われる。アキラとサヤカは、さらに多くの地域へ警告を送る通信活動を続ける。

このエピソードでは、科学と人々の協力がどれだけ大災害の被害を減らすことができるのかを描く。
また、遠く離れた場所で起きた出来事が、地球規模で連鎖反応を起こす様子をリアルに描写する。

次の目的地に向かう「AirVehicle号」だが、カズマは心の中でつぶやく。「これからも、人々が困難な状況に直面したとき、私たちは必ず助けに行く。

これが"AirVehicle号"の使命だから」と。夜空に浮かぶ月の光が、新たな航路を照らし始める。