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たどり着いた場所でしか見れない景色(屋久島)

出来ることは今やるしかない。命も健康も有限。
リウマチになり、できてたことが出来なくなって
それをひしひしと感じる毎日。

でも、仕事もようやく終わったし、
心も体も疲れ果てたので、
これからはやりたいことをやると決めて屋久島に行きました。

1日目にヤクスギランド
2日目に縄文杉を観に

行くと決めてから
3日後くらいに出発笑

屋久島の知識がなかったので縄文杉を観に行くのに、
往復で11時間、合計22kmを歩くなんて知らなかった。

結果的には7時間で登山口まで戻ってきたので、
結構ハイペースで頑張ったと思う。

前半の8kmはひたすらトロッコ道を歩き
そこからの約3kmは険しい山道や急な階段をひたすら登る。

歩いて1時間もしないうちから、
大雨が降ってきて、びしょ濡れに。

撥水効果のある装備でいったけど、
それでも手袋もびしょびしょ、
歩いてるから汗で下着もぐしょぐしょでめちゃくちゃ寒い。

後ろからは人が歩いてくるので
とにかく頑張って前に進むしかない。


ウィルソン株というところから、縄文杉まで果てしなく長い。

こんなに素晴らしく美しい景色でも、
ずぶ濡れになり、
寒いしお腹空いたしとなってくると、
景色を見ているゆとりなんてなくなってくる。

もくもくと登って約3時間半で縄文杉に。

感動した。写真なんかで伝えられないし、
言葉にも出来ないくらい、胸がじーんとした。
圧倒、圧巻という言葉が近いのかもしれない。

自然は本当にすごい。

どんな天候でも、
何年そこにいるのかもわからないけれど、
ただ悠然とそこにある。

こうしてトレッキングしてみて、自分を試されているような気がした。

これを人生に置き換えてみる。

山を登る前から
「登れたらいいな」とただ言っていることが多かったなと思う。

登った人の投稿を見ては、
「私もあんな風になりたい」と
ただ行動せず思っていた。

特に今は、
「登りたい!」と言っているだけで、「イイネ!」と言われる。

そして、ほんの少しだけ行動したとしても、
進んでいってることを評価してほしいし、
目的地に到達しなくても
「よく頑張りました」と言われたい。

そんな風に自分を甘やかしていたなと思った。

でも、到達しなければ見れない景色は確実にそこにある。

登った経験がある人に、
どんなに話を聞いたとしても、
登りきらないと、自分がどう感じるのかは全くわからない。

しんどい思いをしてたどり着いたところに
縄文杉はがあるからこそ、感動する。

そこに至るまでにはキレイゴトでは済まされないことがたくさんある。
だから、美しいと思えるのだろう。

そして、そういう時間やしんどいのを共有した相手とは、絆が生まれる。

負荷がなければ、感動も半減。

帰ってきて、もう二度と登りたくないと思ったけれど、時間が経つにつれ、達成感や、不思議ともう一度登りたいと思ってきた。

トレッキングするにも休憩は何度もとった。

今自分がほぼ何もせずに休むことも、
この先、行きたい場所に行くのには、
必要な時間、必要なことなのだと思う。

リタイアの経験だって、
その先の達成すれば必要だったと言える。

この時間がある間に、
たくさんのことを学び、
たくさんのことを経験し、
より人生を充実させたい。

サポートして頂いた皆さまには後悔させません!