老人なのに思春期症候群になっちゃった。あなたの心の声が聞こえる。自分が誰にも見えない。そして仮想世界の自分と入れ替わってしまったのです。今日の写真はオムライス。
老人がなるのは更年期症候群です。ホルモンのバランスが崩れて身体のあちらこちらが不調を訴えるのです。でもわたしがなったのは思春期症候群なんです。
「そんなことは言ってないよ」慌てふためく態度が心の中を曝け出しているのです。「空気が読めないやつだなぁ」「大人になれよ」「出来ないことを出来ないと言ってどうするのですか?それをするのがあなたの仕事ですよ」
理屈では説明できない心の声が聞こえるのです。
身体を壊すぐらい仕事をして、身体が不調になるたびに休んで回復すると仕事に復帰する。その繰り返しで回復するまでの期間が長くなっていったのです。
一つの仕事が終わると次の仕事、仕事を通じてしかわたしの存在は無いのです。私生活が見えない。私生活などなかったのですから見えるはずが無いのです。
仕事、仕事、仕事。遊びも仕事。食べるのも仕事、休息は次の仕事の準備です。家族を守る為に仕事をしていたはずなのに、家族よりも仕事の生活でお金だけが家族との繋がりになり銀行振込になってからは感謝の言葉も無くなったのです。
自分がわからない。仮想世界の自分と現実の自分とのギャップが大きすぎて現実の自分がなくなってしまったのです。
仮想世界でのわたしは「たぬきのポッさん」
「たぬきのポッさん」は理想のわたしです。
理論的に説明ができて納得できる文章が書けるのです。
自称ノーベル平和賞候補の「たぬきのポッさん」は悩みを解決する仕組みを作ったのです。
そして、人の特性、政治がうまく機能しない理屈を解き明かしたのです。
現実のわたしは、年金生活者となって仕事から手を引いたのです。
そして「たぬきのポッさん」は仮想社会から現実のわたしとなれたのです。
仕事というしがらみがない「たぬきのポッさん」仕事しか無い現実のわたし。初めて同等の位置関係になったのです。
そして、社会とのつながりを保つ為に地区の役員、死ぬまで続ける仕事をするのでした。