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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 05.05.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 05 May 2024

日本語訳

  • ザポリッジャ州のロシア側知事が署名した2024年4月17日政令によって、ロシアが同国占領下のザポリッジャ州内において、徴兵に必要な基盤と措置の準備を進めていることが示された。

  • これが実際に行われれば、2022年9月にロシアによって不法に併合されて以降、初となる一時的被占領地域での徴兵の動きになるだろう。ロシア陸軍は戦争遂行を支えるための追加兵員を欲しており、ロシアがこの措置を、その要求を満たす一つの手段とみなしている可能性は高い。ただし、ザポリッジャ州の人口の相当な割合がこの地を離れてしまっていることを考えると、この政令の効果は限定的なものになる可能性が高い。たとえば、ロシア支配下ザポリッジャ州内で最大の都市であるメリトポリに残っているのは、戦前人口の40%に過ぎず、しかも、その半数がこの都市で働くことを志願したロシア人である。

  • 今回の政令はまた、一時的被占領地域のロシア側行政当局が進めている、もっと広範なキャンペーンの一環である。このキャンペーンの目的は、ロシア支配下の住民に同国による統治を無理矢理にでも受け入れさせることにある。これはまた、住民がロシア連邦のパスポートを所持し、直近のロシア大統領選挙で投票を行ったという事態を確実なものにする試みとつながっている。ウクライナの一時的被占領下にある地域全体で、クレムリンは情け容赦ないロシア化政策を追求し続けている。

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