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【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 30.04.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 30 April 2024

日本語訳

  • インタファクス・ウクライナ通信の2024年4月27日付報道によると、ウクライナ保安庁(SBU)は無人航空機(UAV)を用いて、クラスノダール地方にあるクシチェフスカヤ航空基地、イルスキー製油所、スラビャンスク製油所を攻撃したとのことだ。ロシア国防省の発表では、これらの攻撃全体でロシア側は66機のUAVを撃墜したとのことだが、この発表は攻撃の規模の大きさをまざまざと示している。

  • クシチェフスカヤ航空基地はロシア軍ジェット戦闘機の拠点の一つであって、ここを拠点している航空機にはSu-34“フルバック”やSu-35S“フランカーM”が含まれている。このような航空機はウクライナ側前線陣地に対する爆撃任務のために連日、投入されており、その爆撃任務では滑空爆弾の大規模な使用がみられる。公開情報の動画上に、クシチェフスカヤ航空基地内の保管箇所にある滑空爆弾化キットがいくつか破壊された様子が示されている。

  • クシチェフスカヤ航空基地やその他いくつかの航空基地から出撃するロシア軍戦闘機は、通常、一日あたり100回から150回の任務を遂行している。そのうちのかなりの割合が前線全域への爆撃であって、その間にロシアは圧倒的な火力を用いた戦線の強行突破を試みている。

  • ロシア軍の戦術航空任務を、とりわけ滑空爆弾を用いた爆撃を、ウクライナが阻止できるかどうかは、前線を幅広く防御するという点で重要なことだ。今回の攻撃成功によって、ロシアは戦闘機の分散配備をさらに迫られることになる可能性が高い。それに加えて、防護の穴を埋める目的で、ロシアが防空アセットの割り当て直しをせざるを得なくなる可能性も高い。

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