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きっかけなんてなんだっていい

先週は土曜日が出社日だったりいろいろ忙しくて、今日2週間ぶりに小麦粉を引っ張り出してパン作りをすることができた。

習慣とは恐ろしいもので、1週間空けてしまうとなんだかそわそわする。

次はどんなパンを作ろうかというワクワクと、また用事ができてしまって作れなかったらやだなという不安と。

いったいつの間にこんな人間になってしまったんだろう。

もともとパンを食べるのが大好き、というわけではなく、どちらかというとお米党。いやどちらかというとなんてもんじゃなく、今後一生どっちかしか食べてはいけないという法律ができたら瞬時にお米を選択する。

おみそ汁大好きって話だけれど、おみそ汁好きなら当然お米党なわけ。

もちろんパンは食べるし、おいしいパンは大好きだし、なんなら朝食はパンだし、パンが嫌いなわけじゃない。もちろん小麦アレルギーでもない。

でも、スーパーで割引シール付きの袋入りのパンを買ってくるのが日常で、街のパン屋さんなんてちょっと贅沢したい時くらいしかいかなかったし、パンは強力粉で作るなんてことすらロクに知らないようなレベルの低さだった。

そんな状態だったのに、当時TwitterだったXにポストされたパン生地をこねている動画をみてなんだかピンときて、スーパーで強力粉とイーストを買ってきて作ってみたのがきっかけでパンを作り始めたんだった。

それがもう2年近く続いて、80回以上もパンを作っていて、パンシェルジュ検定に合格してしまうくらい入れ込んでいるんだから不思議なもんだ。

深い理由なんてないふとしたきっかけで、以前の自分より、いや自分だけじゃなくて半径10メートル以内にいる人たちよりずっと詳しくなってしまった。

詳しくなりすぎて、今日仕込んだ「リュスティック」ってパンもそうだけど、これまで食べたことのないパンまで作っちゃって、正解がわからないままおいしいおいしいなんていって食べている。

パンが好きな人、パンに詳しい人じゃなければパンを作ってはいけない、なんてことはない。

きっかけなんてなんだっていいんだ。

大事なことは、それによって何を得るか。

パンシェルジュ検定はまだなんにも役に立ってないけれど、心を込めて作るパンで、家族や身近な人たちに「おいしい」思いをしてもらえる。

そうなりたい、なんて思ってたわけじゃないのに、いつの間にかそんな力が身についている。

あまり気負わずに、これがなんの役に立つのかなんて余計なことを考えずに、ピンときたことに夢中になること。

あたらしい世界は、そのあとにひらけてくるのかな。


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