見出し画像

たとえ背骨を失っても



この人はいつ死んでしまうんだろう、とページをめくりながら何度も思った。

だってこれだけの感受性を抱えながら生きていくのは至難の技だ。彼女にとって息をするということは、針を飲むことと同義なのではないかと思うくらい、感情が苦しい。読んでいてその波に溺れてしまいそうになる。

でも主人公は死なない。たとえ背骨を失っても、強烈な脆さを抱えながらも。それが究極の救いで、光だと思った。












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?