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声を上げ続けた女性たちの歴史を知る――パラソルおすすめ本まとめvol.1

国立市の条例が目指す「一人ひとりが性別に関わらず自分らしくあるための社会づくり」の拠点として開設された、男女平等参画ステーション「パラソル」。各種相談の他、出前講座や情報発信を行っています。

情報発信の取り組みの中で、定期的に発行している情報誌では、毎回スタッフがおすすめする本を紹介しています。今回のnoteでは、情報誌vol1~2で紹介したスタッフおすすめの本をまとめて紹介していきたいと思います!

最下層女子校生~無関心社会の罪~(橘ジュン著)

<スタッフのコメント>
「当たり前のように家族や社会とのつながりがあり、支えてくれる人がいて『YES』『NO』が言える健康な人の視点では、彼女たちの困難さはわからない。SOSをあげられないのは弱いだけでなくて、社会の無関心のせいである」 著者の橘ジュンさんの言葉が染みる。問題を可視化することで社会を良い方向へ変えたい、という熱い想いが伝わる一冊だ。

日本のフェミニズム(北原みのり著)

<スタッフのコメント>
女性に生まれてきた。ゆえに苦しんだ。踏みにじられた。それでも声を上げ続けた女性たちが獲得した歴史、未だ解決しえない性の搾取、生殖の自己決定など多くの課題が日本にはあります。まだまだ性に閉鎖的で不寛容な日本の一面を知ることは、規範を問い直す一助となるのではないでしょうか。

ダルちゃん(はるな檸檬著)

<スタッフのコメント>
わたしの「幸せ」ってなんだろう。わたしにとっての「ほんとう」ってなんだろう。どんなに悲しい思いをしても、それでも朝はやってくる。24歳、人に合わせて生きてきた普通の派遣社員・ダルちゃんが、擬態する日々の中でわたしの幸福を見つけるまでの物語。男女、障がい、居場所と生き方。登場人物一人ひとりが自分と向き合うテーマに考えさせられます。

毒親サバイバル(菊池真理子著)

<スタッフのコメント>
家族の形は十人十色。だから、恨んでもいいし、離れてもいい。毒親育ちのマンガ家が、同じように家族関係に苦しんだサバイバーたちにインタビュー。11人の経験が詰まったコミックエッセイです。被害に気付いてもなお、関係を続けてしまう複雑な心理。呪縛から逃れて新たな道を模索する姿。自分と親、自分と子どもとの関係を考える一冊になると思います。

中学の質問箱 性の多様性ってなんだろう?(渡辺大輔著)

<スタッフのコメント>
異性を好きになるのは普通? 女らしい、男っぽいっていったい何? 体の性別や心の性別、どんな対象を好きになるのか、そもそも感情がわくのかどうか。そんな分類からあなたの性の認識を探ってみませんか。対話を通して、性的マイノリティや社会と性の関係、自分らしさを見つめる一冊です。

たてがみを捨てたライオンたち(白岩玄著)

<スタッフのコメント>
仕事。火遊び。リア充生活。誰かに誇示していなければ、「男」は生きていられないのか。直樹、慎一、幸太郎、3人の日々から見る男らしさと劣等感。専業主夫という選択、夫婦関係の破綻、非モテのオタク生活。認めて欲しい気持ちを脱ぎ去ったとき、彼らに残るものとは。ある男は言う。「できないならできないって認めちゃう方が楽だよ」

2月17日には、情報誌vol.8を発行しています。学生の皆さんとパラソルスタッフが「スクールカースト」について座談会した内容や、世界のジェンダーについて学ぶコーナー(今回は韓国です)などのコンテンツがあります。こちらからPDF版を見れるようになっているので、ぜひご覧ください!

【パラソル概要】
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