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“とっておきの一鉢”はどう作る?観葉植物の“新作コレクション”ができるまで

の緑、花、水、光、木、石など公園の要素を用いて心地よい空間をデザインするparkERs(パーカーズ)。
今年6月から青山フラワーマーケットのオンラインショップで、parkERsが厳選した観葉植物をお買い求めいただけるようになりました。

日本全国の信頼できる産地さんから仕入れたこだわりの植物が充実。さらに毎週厳選した植物を仕入れ「新作コレクション」としてアップしているので、お気に入りの植物との一期一会の出会いがあります!

目利きの目が光る、植物との出会い

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新作コレクションづくりは、植物と出会うところから始まります。毎週市場に通い、「この植物をどんな鉢に植えたら素敵だろう」「この樹種だったら初心者でも育てやすいだろうな」と様々な考えをめぐらせとっておきの植物を選んでいきます。多いときは20〜30鉢程の植物を仕入れてきます。(写真は産地見学時に撮影)

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日頃からオンラインショップを見て下さるお客さまが飽きないよう幅広い種類をチェックし、また育成面でも管理の難易度が高すぎないものを選ぶなど工夫しています。また定期的に全国の産地さんを訪問しているので、産地直送で仕入れる事もしばしば。

甘い柑橘の香りが漂う「ゲッキツ」

今回は「ゲッキツ」という植物を例に、どのように新作コレクションができていくのかを密着しました。

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千葉県「千波園」のゲッキツ。今年8月に産地を訪問した時に出会ったものです。一般的には写真のものより大きい5〜6寸の苗が市場に出回ることが多いですが、特別に大きく生長させる前の苗を分けていただきました。
オンラインショップでの取り扱いが始まるなり人気商品の仲間入り。バランスのとれた上品な佇まいが美しいです。

“ぴったり” な鉢を選ぶ

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植物に合わせる鉢を考えます。サイズ感や育成方法だけでなく、植物のストーリーに寄り添い一つ一つ制作しているのが特徴です。

「植物には、ストーリーがあります。それを感じさせる、表現できるものを選ぶようにしているんです。」
parkERsのプランツコーディネーターで観葉植物オンラインショップ担当のコスゲさんが教えてくれました。

どのような環境で育ってきたのか、土地を感じさせる色合いや素材はどんなものか、また原産地の文化から着想を得たりして想像力を膨らませます。

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もう一つ、大切にしているのは「季節感」
「最近は“秋らしいもの”を作っています。秋らしいデザインの鉢や質感の植物を選んでみたり、マルチング(植物の株元に敷く飾り石などの事)で個性を出してみたり。植物でも季節感を感じられるように工夫しています。」

買い付けの際に頭の中でどんな鉢を合わせようかイメージしているのですぐ決まることも多いですが、実際に合わせて似合わなければ案を練り直すことも。あれこれ試していると1鉢に1時間くらいかかっている時もあるそう。

一つ一つに、たっぷりの想いが詰まっている事が伝わってきます。

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この子に決めた!

今回は千葉県「千波園」の気候の良い環境で育った「ゲッキツ」にちなみ、産地訪問のときに見た、抜けるような広い空をイメージして空色の鉢を合わせてみました。
ゲッキツはお水が大好きな植物なので、水の色という意味も込めているそう。またつややかな深い緑が茶室のような静謐な雰囲気を感じさせるため、茶器のようなこちらの鉢を選びました!

丁寧な植え込みで、丈夫に育つ一鉢を

ここからはプロの技が光る、実際に植え込んでいく様子に密着。
一つずつ手作業で、丁寧に仕上げていく姿はまさにプロフェッショナル。

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1 鉢底ネットを敷く
底に穴が空いている鉢には、土が流れないようネットを敷きます。虫が穴から入ってこないようにする予防の意味も。

2&3 元気に育つ環境づくり
parkERs soil(パーカーズソイル)」を用いて土壌づくり。地球を掘削しないアップサイクルな新しい土です。根っこに酸素が十分にいきわたるよう考慮したり、水をあげすぎても根腐れしにくくなるよう排水性なども考え環境を作っていきます。

4 根っこを観察し、優しく植え替え
季節によって根っこをほぐす程度や土を落とす量は変え、植物に負担が少ないように植え替えていきます。根っこは鉢から出してみて初めて状態がわかるので、根を見てからより合ったプランターに変えることもあります。

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5 植物の「正面」を鉢に合わせて植え込み
植物の正面と鉢の正面を合わせて植えていきます。場合によっては、バランスを見ながら鉢の中心から少しずらして置いたりすることも。

6 棒などで土をまんべんなく詰めてあげる

細い棒などでつんつんと土を詰めてあげることで、根の周りに土が入るので給水しやすくなります。この一手間が育成面にも良い影響を与えます。

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7 樹種に応じて必要な分だけ水をあげる
今回は鉢の底に穴があるタイプだったので、写真右のように底から出るまでたっぷりお水をあげました。

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8 土の上にマルチングを敷く
今回のマルチング(植物の株元に敷く飾り石などの事)は、色味を締めたいので黒をチョイス。枝の隙間にもしっかり入れ込んであげます。少しだけプランターの淵より下げ水やりをしやすくするのがポイント。

写真左のBeforeと、右のAfterではマルチングが入ったことで全体の印象が引き締まりました!

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9 葉っぱ一枚一枚を丁寧に吹きとる
商品が届いて開けた時にお客さまに喜んでいただきたいので、葉っぱを隅々まで優しく拭いていきます。「細かい葉っぱでも全てやります!」というこだわりよう。

10 傷んでいる葉は切り取る

ゲッキツはぐんぐん伸びていくので、ご自身ではさみを入れてもらう楽しみもあります。

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あらためて引きで見て、拭き残しがないかなど確認し...

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完成!
鮮やかなグリーンの
色味と空色の鉢がマッチ

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丸い可愛らしい葉っぱが印象的

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株元にマルチングも丁寧に。黒が色合いを引き締めています


今回は工程を少しかいつまんでご紹介させていただきましたが、一動作ごとに意味があり、一つ一つ大事に手作業している事が伝わってきました。

一鉢の中にこだわりが沢山詰まった植物は、商品ページで一つ一つご紹介しているので気になる植物があった方はぜひチェックして見てください。

また毎週新作をご紹介しているので、毎週見ていると自分の好きな植物の好みが見えてくるのも楽しいですよ。みなさまもお気に入りの植物に出会えますように!

おまけ: 作り手の今一押しの子はこちら!

「アロエ・プリカティリス」

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今回インタビューを受けてくれたコスゲさんの今一押しの植物。
レアな品種でブルーグリーンの葉っぱが魅力。つるっとした茎から赤身のあるごりっとした根元の質感に変化していくのもこの植物の面白いところ。

左の鉢は、原産地北アフリカの乾いた土やアフリカの民族衣装をイメージしたもの。右の鉢は、アロエが葉っぱに蓄えている水分の美しさを表現しています。プランターの色味が違うので、同じ植物でも異なる雰囲気になるのが見どころです!

この記事を書いた人
森み