”ジョブズ型会話”は妻に嫌われる!?
前回、NHKの『クローズアップ現代』での番組をもとに、夫婦間の会話のポイントをご紹介しました。
今回も、番組での検証結果をもとに説明します。
AIを使って夫婦の会話を解析したところ、夫と妻の間で満足する会話の傾向に違いがあることが分かってきました。
解析に使ったのは、1万2千を超える人の会話をもとに開発されたAIです。
解析の指標となるポイントは以下の5つ。
「話題の豊富さ」
「データ」(数字など)
「意見を主張する理由」
「具体的な説明」
「そのほか」
どのポイントがどれだけ表れたかを数値化することで、会話の内容を見える化しています。
ちなみに、カリスマ経営者スティーブ・ジョブズのスピーチを解析すると、「主張の理由」が突出していることが分かりました。
妻に嫌われる“ジョブズ型会話”の例
今回、AIを使って夫婦の会話を解析すると、妻はジョブズ型の会話を嫌う傾向が浮かび上がってきました。
以下は夫との会話に不満を感じるという山田さん夫婦が、「愚痴」をテーマにしたやり取りです。(番組内では、夫婦に番組側が選んだ一定のテーマで話してもらうことになっています)
「言ってもキリがない」などと、夫は「主張の理由」を繰り返しました。
こちらは、妻が不満を感じなかった木村さん夫婦の会話です。
電車の混雑が苦痛だと言うものの、その理由は細かく話していません。
2組の夫婦の会話を、AIで解析したネットワーク図で見てみます。
それぞれの丸は話題を示しています。「主張の理由」に色をつけると、妻が会話に不満を感じていなかった木村さん夫婦は全体の25%。
ところが、不満を感じている山田さん夫婦は35%と、10ポイント多くなっていたのです。
さらに、先ほどの「愚痴」の会話で比べてみると、山田さんは半分が「主張の理由」になっていました。
今回、実験した6組の中で、妻の会話に対する満足度が低かった夫婦と、高かった夫婦のデータを比べると、満足度が低かった夫婦の会話では、夫の「主張の理由」の割合が多く、一方、満足度が高い夫婦は少なかったことが判明しました。
なぜ「主張の理由」は妻に嫌われるのか
なぜ、「主張の理由」が、妻に嫌われるのでしょうか。
一般的にビジネスの現場において、自分の考えや意見に対して、理由を添えることで、自分の見解が確かなものであることを伝えるということは、ごく普通に行っていることです。
この点について、夫の「ジョブズ型」会話に不満を持っている夫婦の意見を聞いてみましょう。
「主張の理由」というのが妻にとって満足度が低いこととして2つありそうです。
一つは、理由を言っているようで、それが自己正当化の言い訳のように聞こえてしまう。特に、自分に非があるときは、「ごめん」といえばいいのにと思われてしまう。
もう一つは、理由を加えることで、自分の意見を一方的に伝えている風に捉えられ、双方向のやり取りや、妻の感情を気にしていないという風に捉えられてしまう。
必ずしも、意見に対して、理由を添えるということ自体は、僕は悪いことだと思いません。
ただ、謝るべき場面で、謝らず、理由を言い訳がましく伝えることや、あるいは相手の意見を聞くべき場面で、それにかまわずまくしたてるように伝えることがNGなのでしょうね。
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